ありとキリギリス
ある夏の暑い日
キリギリスはいつものように
バイオリンを奏でながら
のんびり歌を口ずさんでおりました
その足元を
蟻たちが大勢、列をなして
せっせと通りすぎて行きます
キリギリスは、蟻たちに声を掛けます
やぁ、蟻さんたち(^-^)
こんにちは。この暑いのに君たちは何をしているの?こっちにきて、一緒に遊ぼうよ!
蟻は答えました。
何って、準備をしているに決まっているでしょう。この後寒い冬がやってくるから、今のうちに食糧を集めて、保存しておくんですよ!
貴方こそ、そんなことをしていていいんですか?
キリギリスは、蟻の話を聞いて
いったい何を言っているんだい?そんなことになるはずがないだろ。
まったくおかしなことを言うやつらだな(σ≧▽≦)σ
キリギリスは、蟻たちのことをバカにして笑ったのでした。
寒い冬のことがなんのことなのかよくわからず、そしてそのことを気にも止めず、聞きもせず、調べることもなく、その大切な時を遊び暮らして過ごしたのでした。
やがて、夏が終わり
秋が来て、
吹く風が冷たくなって
雪がちらちら、冬がやって来ました。
キリギリスは、食べるものが見つからずに
もう探し歩く力もなく、道端によろよろとたおれこんでしまいました。
微かな灯りに、ふっと細い目を開けると
そこにあの暑い夏の日に出会った
蟻たちの団欒の様子が、そこにありました。
蟻たちは、暖炉を囲み、温かな食事を楽しんでいます。
キリギリスは、後悔しました。
あの時、蟻さんのように準備しておけばよかった。冬のことなんて、考えたことなかった。
だって、生まれてからそんなこと誰にも教わらなかったし。あの時、蟻さんに冬って何ですかって聞いてみたらよかった。あぁ、遊んでばかりいて、あの時、大切なことを学んでおけばよかった。でも、誰も教えてくれなかったんだよ!なんでだ!なんで誰も教えてくれなかったんだよ!あぁ、あの時、なんで気付くことが出来なかったんだ!!蟻さんは、確かに教えてくれていたのに…
キリギリスは薄れゆく意識の中で
世の中を恨み、自分を責め、
もうすでに役に立つことのない後悔の念に
ただ包まれていました。
おかあさん❗ねぇ、あそこをみて!
なにかいる!ねぇねぇ!
まぁ、夏遊んでいたキリギリスさんじゃないの?
暖かな蟻の家にキリギリスは運び込まれました。
果たして、キリギリスさんはどうなることでしょう。それは、神のみぞ知るところ。
今、この日本に起こっていることに
どれだけの日本人が気付いているでしょう。
あなたは、これまで生きてきて
なにかがおかしいと思ったことはありませんでしたか?
もしかしたら、なにかを知ってはいても
自分ひとりでは何も出来ないと
諦めてきたのでしょうか。
もう何十年も掛けて、この状態になっていて
この状態がおかしいことにも気付けない国民だらけになっていて
ただ普通に日本人に生まれて、普通に学校に行って、普通に就職して、素直に良い子をやってきた普通の人は、普通に中々気付けないように操られてきたことも事実。
それでも、この2年間を過ごしてきて、
やっぱりなにかがおかしいって、
これを読まれているあなたは勿論のこと
みんなおかしいって、思いましたよね!
おかしいって思ったら、おかしい!
それ、変でしょ!って
声に出していっていいだよ!!
今、ようやくこの日本にも
国民運動の流れが起こりはじめました。
河の流れに変化が訪れようとしています。
強大な堰堤のど真ん中に小さな穴が開いて水が通り始めたのです。
もうこの流れを止めることはできません。
一度開いた穴は、小さくても
そこからどんどん浸食が始まり、
穴はどんどん大きくなって、
どんなに強大な堰堤でも必ず崩壊するときが訪れます。
みんなの力が大きくなれば、
その時期も早まるのではないかと
今、ワクワクが止まりません。
もし、まだ何も知らずにキリギリスしている方がいらっしゃるなら、一刻も早くお知らせしたい。どうか、よいご縁に繋がりますように。