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柘榴坂(ほぼひとりごと(2021年3月1日(月)))

【自分(の仕事)史第60回(株主総会余話)(www.akihiko.com)】

(写真は、新高輪プリンスホテルの横の柘榴坂。品川駅から上って来ると、今は少し息切れがするくらいです)

#柘榴坂 #株主総会 #危機管理


1991年のNTT株主総会を開催した新高輪プリンスホテルパミール館に一番近い駅は都営浅草線高輪台駅ですが、メインは品川駅で下車し、結構急な柘榴坂を上ってくるルートになります。


品川駅に東海道新幹線が停車するようになるのは2003年からですが、株主総会に参加する多くのみなさんは品川駅を利用していました。駅から多少距離があるというのは危機管理上のメリットでした。


おおぜいのみなさんが集まり、当時は話題性が大きかったNTT株主総会で想定される危機はいくらでも考えられました。テロから事故、天災、犯罪など、数えあげれば、キリがないくらいでした。


警視庁や弁護士からのアドバイスをもらいながら、ケースを想定し、シミュレーションを重ねました。まず、考えなければならなかったのは、主催者が原因になるトラブルや事故を徹底的に回避することです。


会場が駅や繁華街から至近距離にあると、リスクが発生した際、トラブルが拡大し、主催者の手に負えなくなる可能性が増えることになります。その点、駅から多少距離があるこの場所は最適でした。


悲観的に行ったシミュレーションでしたが、株主総会出席者の安全を第一に考えると、パニック状態にしないことが一番重要だと確信を持ち、参加者に適切な情報を提供することだと考えました。


ホテルや警備当局と入念な打ち合わせを行い、危機管理マニュアルを用意し、何回もリハーサルを行いました。幸い、危機管理マニュアルを活用することはなく、無事終了しました。柘榴坂の思い出です。

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