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【トレカフェスDay1優勝】サーナイトexの指針

 こんにちは。エイトといいます。
 今回、1/20に開催されたBOOKOFFトレカフェスin京都Day1オープンリーグにて優勝することができました。
その記録として、使用したサーナイトexデッキについて書こうと思います。
 サーナイトexが登場してからの1年間、CL 宮城や桃屋杯など数多の大会をサーナイトexで参加してきましたが、現行スタンでは今回のシティリーグが最後の公式大会になりました。使い続けてきて、それなりのノウハウを習得してきたつもりなので、数年後にこのレギュレーションで遊びたいという方のために書くという気持ちで書きますので、最後までご覧いただくと幸いです。


1.デッキ解説

 早速ですが、デッキリストがこちらになります。

デッキコード:8DcK8J-eC84Zv-cJ8xxx
公式サイトより引用

 このリストの中から個人的に解説したい箇所と珍しい箇所、また不採用になったカードについて解説していきたいと思います。

ポケモン

ミュウ(1)⋯ミラージュステッププランができないときのサブプランとして使ったり、中盤以降に出して動きを強くする狙いで採用しています。VIPパスを採用している関係で必須枠と考えています。

かがやくゲッコウガ(1)⋯ドローソースの未来がないときにVIPパス又はハイパーボールから持ってきてドローを進める選択肢があるのと、エネを効率よくトラッシュできるため採用しました。

グッズーどうぐ

バトルVIPパス(3)⋯初手来てほしいカード第一位。ミラージュステップはあるものの、サイド落ちなどでうまく展開できないとき重宝します。また、初手に使えれば、レベルボールや霧の水晶を温存できるのも強いです。使えなかったらリファインの弾にします。

ふしぎなあめ(3)⋯ミラージュステップからゲームが進められなかった時と、後手1にごっつあんプリファイを使われた時のためにサーナイトexを先行2ターン目に置ける確率を上げることを狙い3枚採用になりました。

ともだちてちょう(1)⋯ロスト対面でのナンジャモ使用回数を増やすためと、後半の山札を強くするために採用しました。

ゴージャスマント(1)⋯サーナイトやサケブシッポの打点を上げるときに着けたり、ロストマインで負けを回避するための採用です。攻め受けどちらにも対応できるいぶし銀なカードです。

サポート

セイボリー(1)⋯ミラーやサーフゴーなどの面を並べるデッキや、ジラーチマナフィ両方置いた相手の面を崩す役割があります。ジラーチマナフィ両方置かれるとこちらの立ち回りが窮屈になることが多かったのと、単純な縦引きサポートがほしかったので採用しました。

スタジアム

月明かりの丘(2)⋯リザードンとロスト対面において使う回数が多く、これら2つの使用率が高いと予想し、2枚採用となりました。

不採用カード

ザシアンV⋯基本的にはゴージャスマントとの択になるカードです。終盤詰めの展開になった時、マントと比べて1枚で完結するところがメリットですが、初手スタートのリスクがあり、マントの方が拾える勝ち筋が多いと判断したので外れました。

ジラーチ⋯主な標的はヤミラミ、クレセリア、チャーレムVになるかと思われます。ただどれもプレイでカバーできる範囲であり、わざわざ1枠割いてまでこれらを対策する必要はないと考え不採用になりました。

ロストスイーパー⋯スタジアムを割るカードですが、ポケモンの道具を割れる点とふしぎなしっぽで持ってくることができる点が優位点になります。採用したスタジアムに役割があり、それらにとって代わるほどの利点はないと判断し、採用を見送りました。

フトゥー博士のシナリオ⋯LO対策や面をあける、実質回復ムーブ、エネルギーを付けたポケモンを回収しトラッシュにエネを落とすムーブができ、サーナイトデッキにとって相性がよく最後まで採用を検討していたカードです。今回は安定感に寄せるため、デッキの安定にあまり貢献しないこのカードは不採用となりました。

ボウルタウン⋯採用していないのは意外かと思われるカードですが、相手の展開も補助してしまうことにもなること、ロスト対面で相手のボウルタウンを割りたい、練習時にボウルタウンをプレイするときは「初手の手札にボウルタウンしか展開札がないとき」しかないことに気づいたことが要因となり、不採用となりました。

2.立ち回りのポイント

サーナイトexデッキはよく「プレイ難易度が高い」「何が最適解か分からない」などの声が他のデッキと比べて多く見受けられます。そこで簡単ではありますが、サーナイトを使う上で意識していることを何点か書きます。

1.盤面の展開の判断材料
 
初手に盤面を形成する際に、ふしぎなしっぽからラルトスを広げるか、ミラージュステップで展開するか、判断基準は初手のハンドと山札にあります。初手にミラージュステップが使えるか、山札にキルリアが十分あるか、といった要素で考え、ミラージュステップを使うなら使う、使えないなら別のプランでの展開をする、どちらのプランでも展開できるようにすることが大事です。

2.リファインのコストの判断材料
 
リファインのコストにするカードの基準は、
1、超エネルギー
2、そのゲームでもう不要なカード
といった基準があります。
1に関しては、トラッシュに超エネルギーを集めてサイコエンブレイスで付けることがコンセプトなので、当然ですが、手張りとかくしふだや月明かりの丘のコストで使用することもあるため、切りすぎに注意する必要があります。
2に関しては、2ターン目以降のVIPパスやその対面で不要なカード(ロスト対面のサケブシッポ等)はもちろんのこと、後半ナンジャモやツツジなどの手札干渉を受けた後に引き直したくないカードを指します。その判断についてはゲームの展開に応じて変わるため、練習して身につける他ありません。

3.山札を引き切ることを意識する
 
リファイン、アルカナシャインで山を引いていくと、自ずと山札が0枚に近づいていきます。今の残り山札は何枚で、盤面に山を引く特性は何体いるか、ナンジャモを使われた際は、山を混ぜる必要性があるか、などを考えてプレイすることで、山札が整地されていきます。これはサーナイトに限らず、他のデッキにもいえることですので、是非覚えて帰ってください。

オマケ:ミラージュステップはあくまで保険
 
最近はバトルVIPパスを抜いて、ミラージュステップに特化している構築も多いサーナイトですが、私個人の感覚では、ミラージュステップに依存するのはよくないと思います(タロちゃん風)。
というのも、ポケモンカードゲームには、サイド落ちという概念があり、ミラージュステップキルリアは採用しても1枚が限界です。そんなカードに展開を依存すると、勝率が10%、つまりミラステキルリアがサイド落ちする確率分放棄した状態になり、勝てるゲームも勝てなくなると考えています。
もちろんミラージュステップを使えたら強いですが、あくまで保険で、それ依存するのは良い選択肢ではないことを伝えたいです。

3.各対面の立ち回り方

VSリザードン

有利不利:普通~微有利
 今回は数が多めのピジョット型を想定します。
 リザードン対面はサーナイトexが弱点を突かれて一見不利そうに見えますが、1度リザードンをワンパンできるサーナイトが完成すると、そのサーナイト無視できないよね、といったようにサーナイト側が中盤以降のリザードン側のプレイングを強要することができるためその分で少し有利です。
 基本的にはサイドを2-2-2で取るプランが理想です。相手のサイドが残り4になるターンまでは準備し、リバーサル+超エネ6枚のブレインウェーブでリザを倒す体勢を作ります。カウンターキャッチャーでピジョットを先に取れれば、相手の動きを大きく制限できるため、オススメです。ただし、ピジョットラインが2体以上盤面にいる時は倒す旨みが薄いので、相手の盤面に応じてどちらを倒すか選びましょう。月明かりの丘などで体力を60以上残すと、リザードのかえんでサーナイトが倒されなくなるので、できればでいいのでその体力ラインも意識してください。

VSロストギラティナ

有利不利:有利
 手札干渉+HP130以上(マント無し)のアルカナサーナイトを押し付けます。HPを130以上残すと、ウッウヤミラミのどちらでもサーナイトを倒せないので、相手はギラティナでしかサーナイトを回収できません。ムーンライトリバースと月明かりの丘を使ってダメカンを取り除く、リバーサルエネルギーを付けるなどでそのサーナイトを作ります。WCSの準決勝でTord選手がムーンライトリバースをギラティナに乗せていましたが、自分もそのプレイを取り入れてみると、ギラティナへの勝率が目に見えて上がりました。ムーンライトリバース8点をギラティナに乗せ、その過程でアルカナシャインに2エネプールすることで、次の番リバーサルエネルギーをつけるだけでギラティナVSTARを倒せるようになり、頂きへの雪道がある状態でもアタッカーが持続します。

VSロストバレット

 有利不利:微有利
 ロスギラ戦と同じく、手札干渉+HP130以上のサーナイト(マント無し)を押し付けるが基本プランです。ロストマインを使われる前のプランが相手の盤面に応じてが変わります。
 相手の盤面にヤミラミがいる⋯ムーンライトリバースでヤミラミ
 相手の盤面にヤミラミがおらず、キュワワー2体以下⋯ムーンライトリバースでキュワワー
キュワワー3体以上or相手の盤面にジラーチがいる⋯HP130以上のサーナイトでアタッカーポケモンにブレインウェーブ
またムーンライトリバースの優先度も、ヤミラミ>キュワワー≧その他、となり、とにかくヤミラミにサイドを複数枚取らせるのを避けることを意識してください。
 また、相手のサイドの残り枚数を見て盤面にラルトスなどを置かないことも考えてプレイすることが大事です。詰み盤面になりそうな時にゴージャスマントで回避できることも覚えておくと良いです。サケブシッポはこの対面では終盤の詰めくらいにしか使わないので、手札に来たらさっさとリファインなりで捨てましょう。

VSパオジアン

有利不利:微不利~普通
 キャンセルコロン+月光手裏剣が負け筋なのでそれを使われないように立ち回ります。キーカードはセイボリーとサケブシッポ。パオジアンデッキは、バトル場パオジアンex、ベンチかがやくゲッコウガ、ビーダルライン2、セグレイブライン2が基本盤面になるので、セイボリー+サケブシッポでベンチを一気に一掃します。特にセグレイブラインを盤面から無くすと、パオジアンは途端に攻撃できなくなるため、そこを意識してプレイしましょう。
テツノカイナ入りの場合でもセグレイブを盤面から退かしてからテツノカイナを倒せれば、十分捲ることができます。

VSミライドン

有利不利:不利
 後手1ごっつあんプリファイがとんでこないことを祈ってください。使われたら基本負けです。返す方法としては、先2でサーナイトexを立ててカウンターキャッチャー+ミラクルフォースorサケブシッポでサイド2ポケモンを取ることです。
 そこからブレインウェーブを使う展開に持ち込めたら意識することはゼラオラのバトルクローが60点なので、サーナイトのHPは70以上をできるだけ保つことです。

VSミラー

有利不利:普通
ミラー戦はひたすらサーナイトラインを取り合うゲームになります。ただ先行はミラージュステップが使いやすい分少し有利になります。ムーンライトリバースを使用する際は、場にエネルギーが分散するため終盤エネルギーを集めてサーナイトexを倒すのが難しくなるのめ、エネルギーが分散しないように連続で使わない、ほえさけぶをケアするマナフィを置くタイミングを考える、面に応じてキルリアを取ることを視野に入れる、これらを意識すればサーナイトミラーの基本は抑えられます。あとはこの対面は時間がかかるため、素早く判断することが求められます。
 
 

4.当日のマッチング

当日のマッチングは以下になります。
予選
1回戦 京都ロスト 後 6-4 W
2回戦 エヴォリザ先6-3 W
3回戦 アグロツキ 後 6-5 W
4回戦 ミラー 後 6-5 W
5回戦 ロストカイリュー 先 6-4 W
6回戦 ミラー 先 4-6 L
7回戦 ピジョリザ 後 6-5 W
8回戦 ピオニーミライドン 先 0-6 L
6勝2負
15位で予選通過
トナメ
1回戦 ピジョリザ 先 6-2 W
2回戦 アルセウスグレンアルマ 後 6-4 W
準決勝 赤ツキロスト 先 6-4 W
決勝 ピジョリザ 先 6-5 W
優勝🏆

5.総括

今回の大会全体を通して、まずマッチングがよかったです。月明かりの丘2枚採用の仮想敵である、ロストとリザードンを合計7回踏めました。またプレイング面でも、準決勝と決勝は山札を残り0枚、1枚まで引くことができたので、運要素をほとんど排除することができました。こういったプレイングができるのは、サーナイトデッキの強みですね。
1/26のレギュレーション変更によって、レギュレーションマークEのカードがスタンダードレギュレーションで使えなくなり、アルカナシャインやミラージュステップなどの強力なカードが使えなくなってしまいます。リファインキルリアは残るので、別の形でサーナイトexを使えるよう、またデッキを考えようと思います。

 最後までご覧いただきありがとうございました。
 それでは。


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