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99%の人がやってない!動画編集を始める前に最優先でやるべきこと

副業で動画編集始めよう!そう思ったとき、皆さんは最初に何をしますか?

  • パソコンを買う?

  • 動画編集ソフトを検討する?

  • 独学で学ぶかスクールに入るか検討する?

そんな感じでしょうか。
どれも間違いではないです。動画編集を始めるうえではとても大事なことです。
ですが、それ以上に大切なことがあると私は考えます。それが何かをこれからしっかりご紹介していきますね。

※「ばんどうって何者?」という、はじめましてな方は下記参照ください※

自分自身が商品!自己分析から始めよう


なぜ自己分析? 本当に必要なの?

「自己分析なんて就活の時にやって終わりでしょ」
「自分にはアピールできるようなことはないよ」
「動画編集まだ始めてもないのに、商品価値なんてないんじゃない?」

そういう声が聞こえてきそうです。
そう言いたくなる気持ちも痛いほどわかります。動画編集を始めた当初、私も自分を商品だと思ったことはありませんでした。「動画編集を仕事にするならAdobePremiereProが使えないと話にならないらしい」という情報だけを手に入れ、鵜呑みにして必死に編集ソフトの使い方をスクールの映像講義で学びました。

ですが、講義が終わりに差し掛かってくると思うんです。
「…あれ?仕事ってどうやって獲ったらいいわけ?」

いや、本当は最初から思ってたんですね。「動画編集スキルを身につけたら次はどうにかして仕事を獲りに行かなければいけない」ということは。
わかってはいるけれど、どうしたらいいかわからないので一旦保留。そういう状態だったわけです。とりあえず動いていれば頑張っている気になって自己肯定感も保たれるので、必死で講義を見て頑張ったんです。

でも、動画編集を仕事にするなら当然動画編集を依頼してくれるクライアントを見つけなければいけない。クライアント候補を見つけたら、自分の魅力をアピールして仕事を依頼してもらわないといけない。

当然のことと言えば当然のことです。ですが、私みたいにここに目を背けている動画編集者は多いと思います。

フリーランスも副業者も、自分自身が商品

サラリーマンを例にして考えるとわかりやすいかもしれません。会社員として働いている状態を言い換えると「自分に価値を見出してくれているクライアントがいて毎月一定額の報酬を保証する代わりに自分の知識やスキル、リソース(労働力)を提供している状態」です。

ではそのサラリーマンが副業を始めたら、副業者としてはどうなるでしょうか。「自分の価値を理解し、仕事を依頼してくれるクライアントを探す必要があり、自分の知識やスキル、リソース(労働力)をアピールして仕事を獲得する必要がある状態」と言えると思います。

要するに「自分の価値を理解し、アピールして仕事を獲得する必要がある」ということです。

自己分析をする必要性が少しずつでも、理解していただけると私もうれしいです。
ですが、それでもまだ腑に落ちない部分があると思います。
それは「動画編集者としての自分自身」にどういうスキルや知識を付加していけば魅力的な商品になるのか、ということではないでしょうか。

「動画編集者なんだから、動画編集が上手にできるようになったら十分魅力的でしょ!」

そう思われる方もいると思いますし、間違ってはいません。スキルの高い動画編集者は喉から手が出るほど一緒に仕事をしてほしいです。

ですが、動画編集スキルだけをいくら磨いても、会社員ではなくフリーランスや副業者である以上、勝手に仕事が舞い降りてくることは絶対にありえません。

フリーランスや副業者は、必ず自分のチカラで案件を獲得する必要があるのです。

動画編集者は自分自身が商品。商品の魅力を知らないと、誰かに買ってもらうことはできない。

案件獲得に必要な編集スキルと〇〇スキル

案件を獲得して動画編集者として稼ぐためには、2つのスキルが必須だと私は考えます。

1つ目はもちろん「動画編集スキル」ですね。動画編集を仕事にするわけなので、これがなければ話になりません。

ですが、大前提として「動画編集を始める前に最優先でやるべきこと」と定義しています。であれば動画編集スキルはまだ身についていない段階です。

ではもう1つの必要スキル、コミュニケーションスキルについて考えてみましょう。

コミュニケーションスキルというと抽象的で想像しにくいと思うので、今回は下記の内容と定義することにします。

  1. 聴く力:相手の話をよく聞き、理解する力。

  2. 話す力:相手に伝えるための話し方や表現力。

  3. ノンバーバルコミュニケーション:言葉以外の要素で相手に意思を伝えること。表情、ジェスチャー、視線、姿勢など。

  4. フィードバック能力:相手からの意見や要望に対して適切に反応する能力。

  5. 問題解決能力:相手との意見の食い違いや抱えている問題を解決するためのスキル。

そしてこの5つの中で、特に必要なのが「1.聴く力」「4.フィードバック能力」「5.問題解決能力」になります。この3つに共通するのは相手を理解しようとすること、つまり他者理解力と言ってもいいと思います。

他者理解力が価値提供の根源

では他者理解力とはなぜ必要なのでしょうか。

それは「クライアントの課題を、動画を編集することで解決して報酬を得る」のが動画編集ビジネスだからです。

クライアントのことを理解していない、しようとしないのに課題を解決できるわけがありません。

クライアントを理解し(1.聴く力)、(4.フィードバック能力・5.問題解決能力)解決するために他者理解力、ひいてはコミュニケーションスキルが必要になってくるというわけです。

クライアントのことを知ろうとする・理解しようとする「姿勢」も大事。そこには能力以上に伝わる気持ちがある。

クライアントの課題って、初心者に解決できるもの?

「クライアントの課題解決」と言われると、「それって初心者のうちから対応できますか?」と不安になる方も一定数いらっしゃるのではないかと思います。

ですが、そこまで深く考えなくて大丈夫です。

課題と言ってもそれは本当に人それぞれ、企業それぞれです。

  1. YouTubeに動画をアップしたいが、動画編集をするスキルがない

  2. 動画編集はできるが、撮影との両立がなかなかうまくいかない

  3. 動画を毎日投稿したいが、1人では限界がある

  4. YouTubeに動画を投稿して、企業の認知拡大をしたい

というようなところでしょうか。
確かに「4.YouTubeに動画を投稿して、企業の認知拡大をしたい」のような課題は初心者に解決するのは難しいでしょう。YouTubeのアルゴリズムを理解し、アナリティクスと呼ばれるツールでデータを分析することができて、初めて解決できる課題です。

ですが、1~3についてはどうでしょうか。

1.YouTubeに動画をアップしたいが、動画編集をするスキルがない に関しては、「動画編集スキル」に関する課題なので、最低限「動画編集スキル」があれば解決できそうです。

2.動画編集はできるが、撮影との両立がなかなかうまくいかない
3.動画を毎日投稿したいが、1人では限界がある

に関しては、「リソース(労働力)」に関する課題なのでこれも「動画編集スキル」があれば解決できそうですね。

そしてこの1~3の課題、「動画編集スキル」と「リソース(労働力)」があれば初心者でも解決できる課題を対応して報酬を得るのが「動画編集者」であり、もう少し細分化すると「動画編集代行者」となります。

動画編集を始めてスキルを身につけている状況、その過程においてはこの「動画編集代行者」として、活動するのが一番おすすめな王道パターンと言えます。

最初から条件の良い案件を獲得しに行っても獲れるわけがありませんし、仮に獲れたとしても対応するのが難しくなってしまいます。

流れはこんな感じ。まずは自分のできることを整理していきましょう。

動画編集市場で武器になることとは

動画編集市場にはたくさんのスクールがあります。ですが、その大半は「動画編集スキル」と「案件獲得のための営業(の入り口)」を教えてくれるのみで、自己分析と言っているところはないと思います。

繰り返しになりますが、動画編集スキルはもちろん大切です。それがないと動画編集者にはなれません。ですが、それと同じくらい大事なのは、「他者理解力を軸にしたコミュニケーションスキル」です。

そのことを踏まえて自己分析してみましょう。

自己分析の手順は以下になります。

1.動画編集者に求められる素質、スキルから考える
2.自分がこれまで経験してきたことから考える
3.市場で「当たり前」といわれていることを理解する

順を追って説明していきますね。

1.動画編集者に求められる素質、スキルから考える

これはざっと以下のようなことがあげられるかなと思います。

<動画編集スキルからの側面>

  • 細かいところが気になる

  • きれい好き

  • 集中力がある

  • 客観視できる

  • リスクを考慮した判断ができる

<コミュニケーションスキルからの側面>

  • 相手の立場に立って考えられる

  • 相手にとって何が価値になるか考えられる

  • コミュニケーションコストを意識できる

  • ストレスを与えるような言動をしない

  • クローズドクエスチョンができる

このような感じでしょうか。
他にも要素は細かく分けていくとたくさんあります。そういうところに気づき、身につけることで商品価値もどんどん上げていくことができます。

2.自分がこれまで経験してきたことから考える

動画編集者から見て大枠こういうことがあるなという内容を先程お伝えしましたが、逆のパターンで探してみるのももちろんありです。

  • 学生時代研究に没頭していた → 集中力がある 

  • 主婦で周囲への気配りは日常的にしている → 相手目線に立てる

  • カフェでウエイターのバイトをしていた → 視野を広く対応できる

こういうパターンはどちらかというと就活の時にするような自己分析に近いですね。こういったことが、動画編集やクライアントワークにどう役に立つかということを考えてみても、自分の商品価値を上げることにつながってきます。

この自分の経験を武器にするということで特に重要なのは、他の人にはない武器になりえるということです。自分がこれまで経験してきたことは、自分にしか体現できません。

「英語ができます」も一つの武器ですよね。英語を必要とする動画は今後も伸びていくと思いますし、魅力的な武器だと思います。

仮に「いや今までの経験で武器にできることなんかないし」という方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはないです。
小さなことだったとしても「自分の武器」として自分で認めることで自己肯定感の向上にもつながりますし、武器に仕上げていくことも可能です。

3.市場で「当たり前」といわれていることを理解する

そして最後3つ目はこれです。

動画編集市場では「当たり前なことをできるだけで勝てる」とよく言われます。

でもよく考えてみてください。「当たり前」ってなんですか?それは誰の当たり前?誰の常識?

特によく言われている「当たり前」が下記かなと思います。

  1. 納期を守る

  2. 報連相を適切に行う

  3. 最後まで責任もってやり遂げる(途中で飛ばない)

では、これって当たり前なのでしょうか。

例えば私の場合、新卒で印刷会社の営業職に配置されたので、上記は当たり前と言えば当たり前のことでした。なのでそこまで違和感はないです。

ですが、これが仮に大学生の頃の私だとどうかなと思うと、どれに関しても全くできなかったのではないかと思います。

学生の頃飲食店でウエイターのバイトをしていました。その時に「報連相」なんて言葉きいたこともなかったし、納期なんて意識したこともありませんでした。ですが、今や大学生で動画編集を頑張っている人はたくさんいると思います。

飲食店にも「納期」は存在します。マニュアルには「オーダーを受けてから〇分以内に食事を提供する」という記載が、きっとどのお店にもあるはずです。そしてその提供時間を過ぎそうな場合は、お客様のところに行って報告をするというのも、マニュアルに記載があるところが多いのではと思います。

そういう場所で働いていても、お昼のピーク時は通常以上に時間はかかったし、報告に行っている暇なんてありませんでした。それが現場のありのままの状況でした。

では、学生の頃のばんどうは仕事ができないやつだったかというと、そうではないと自負しています。店長にも、その店舗を監督しているエリアマネージャーにも気に入られていましたし、評価は悪くなかったと思います。

別に飲食業界が緩いとかそういうことを言いたいのではありません。
業種や会社によって求められる内容は違うし、経験できることも違います。

だからこそ、「当たり前」といわれていることを、「自分も当たり前にできる」と思いこまない方がいい。
「自分はできる」と思いこむことも、立派な挫折要因になりえます。

一度胸に手を当てて自分に聞いてみてください。

「本当に自分は、動画編集業界で当たり前と言われていることをできるだけの経験を積んできたのだろうか」

「当たり前」は「当たり前にこなせる」と思いたい気持ちもわかりますが、「今の自分を知り、不足部分は改善する」ことができてこそ、自分の価値を高めることができます。

「当たり前にできるはずなのに、よく怒られる…」
「当たり前なことのはずなのに、めんどくさくてやるきにならない」

それ、結構普通のことです。自分を過信してしまうと落とし穴に落ちます。

納期を守ることにも、報連相をすることにも、最後まで責任をもって役割を果たすことにも、たくさんの小さなハードルがあります

それを超えるということを、甘く見ない方がいい。今までやっていないことは、そう簡単にはできません。

そしてそれができないということは、別に自分が未熟だということではありません。

「経験してこなかっただけ」

ただそれだけ。これまでの人生で必要じゃなかっただけです。

そして、その「当たり前をどうやって実現するか」は誰も教えてくれません。

なんせ、みんな「当たり前」だと思っているから。クライアントワークを生業としている人たちは、それが完全に日常の一部だから。

どうやったら「納期を守れるか」なんて誰も教えてくれないし、「報連相の仕方」なんて聞くと、「今までやってこなかったの?」なんて言われるかもしれません。

だから動画編集界隈では挫折者が多いんです。

「当たり前」ができないことを受け入れるのはツラい。でも目を背けていてもうまくいかない。解決策は必ずある。

一度自分を疑って、客観視する

Twitterなどでよく言われる「他のライバルが弱すぎるから、動画編集者がまだまだ足りません」というような言葉も、自分事ととらえてください。

なぜ「自分は大丈夫」と思えるのか。自分は大丈夫と思うのなら、客観的に自分を見つめてください。

本当に大丈夫ですか?

一度、自分自身に問いかけてみてください。偽りなく、何度も聞いてみてください。

納期を守るために必要な事。

  • 編集スキルは足りているのか

  • 編集スピードは足りているのか

  • 他の楽しいことを我慢する覚悟はあるか

  • 報酬に納得してすすめることができるか

  • クライアントを安心させる報連相の動きができるか

他にもたくさん越えなければならないハードルがあります。
そのハードルはすべて、自分のために超えるのではないです。
自分を信じて任せてくれた、クライアントに価値提供をするために超えていくんです。

市場で当たり前と言われていて、なかなか意識されていないこと。

それは

クライアントに価値提供をするから、稼げる

ということです。
この「価値提供」という当たり前をしっかり理解し、自分はクライアントに「何を価値として提供できる商品なのか」をしっかり考えたうえで、動画編集市場に足を踏み入れてほしいです。

1.動画編集者に求められる素質、スキルから考える
2.自分がこれまで経験してきたことから考える
3.市場で「当たり前」といわれていることを理解する

この章のまとめ

常にブラッシュアップは必要

そして今回合わせてお伝えしておきたいのは、動画編集スキルを身につける前に行った自己分析は、あくまで素の自分を知るための自己分析です。

動画編集に取り組み始めたら、また違った自分が見えてきたり、想像通りの自分を再認識できたりと新しい発見があると思います。

自分にはエンタメ系の動画編集が合っているなとか、もしかしたらVlogやクリエイティブな動画の方が向いているかもしれないとか。

やってみないと、わからないことはあります。

そして、自分のことを理解している、知っているということはそれだけで武器になります。

今の自分から、何が不得意で、何を変えたら商品価値が上がるか。何をプラスすれば、魅力的に見えるか。

今回最初に行った自己分析はあくまでベースと考え、そこから実践を通して感じたことを踏まえて、より自分の商品価値をブラッシュアップしていくことは、ぜひおこなってほしいなと思います。

動画編集者がクライアントに提供できる価値?

「でも…商品価値って結局何で決まるの?」

という声も聞こえてきそうです。

それも結局は「クライアントに何を提供できるか」です。

ではここで、動画編集者がクライアントにできる「価値提供」について考えてみましょう。

まず動画編集者なので、「動画をつくるスキル」を提供できるということは容易に想像がつくのではないでしょうか。

ではその先は?

他に動画編集者が提供できる価値には何がありそうでしょうか。

そういうと

「本来クライアントが欲しいのは動画ではなく売上」
「視聴維持率に貢献できない動画は意味がない」

などと言われることがありますが、これはいったん無視していいです。
というか、「動画編集スキルをこれから身につける人」や「動画編集スキルを身につけたばかりの初心者」には、正直荷が重い話です。

そしてクライアントもそこまで求めていなかったりします。

なぜでしょうか?

それは「売上」や「視聴維持率」というものは、「動画編集だけで解決できるものではない」からです。

もちろん貢献することはできます。繰り返しになりますが、ただ初心者のうちからそういった「数字に直結する編集」はまず無理です。それは高望みです。

初心者の方の営業文で「実績はありません!ですが、視聴維持率を向上させ、クライアントに貢献できる編集が可能です」という方がいらっしゃいます。

断言します、無理です。

できないことをできると言ってしまうのは、クライアントへの裏切りです

それくらい編集で各種数字に貢献するというのは難しいことですし、動画を1本編集するということは、数字に貢献する前に「形にすること」が難しいものです。

では、改めて動画編集者が最初に提供できる価値とは何でしょうか。

それは主に下記の3つです。

  1. 動画

  2. 時間

  3. 不安解消

順番に説明していきますね。

まず求められていることを理解していこう

クライアントに届けられる価値「1.動画」

これはそのままです。成果物としてクライアントが必要としている希望通りの「動画」を届けることは価値になります。

ただその「希望通り」というのが大事なところです。クライアントの希望を叶えるには、編集スキルを上げることが必須です。

案件対応を通してしっかりスキルアップをし、貢献できるようになっていきましょう。

もちろんその希望をヒアリングするコミュニケーションスキルが必要な事も、いわずもがなです。

クライアントに届けられる価値「2.時間」

これはクライアントの「代わりに」動画編集をやるという意味で、クライアントの「リソース」を空けることができます。そういった意味では、代わりに対応するよと言った時点で提供できている価値ですね。

ですが、クライアントワークで提供できる「時間」は他にもあります。
それは「納期より前に納める」ことでできる「クライアントのチェックの時間」を提供することだったり、早めに動画を完成させることで「クライアントが次のステップへアクションを起こす時間」ですね。

予定よりも前倒して納品するとクライアントが喜ぶ、のは「当たり前」と思っていた方も、「なぜ喜ぶのか」までは案外言語化していない場合も多いのではないでしょうか。

自分が何もしなくても動画が出来上がって、YouTubeに投稿できたり、事業が前に進んだりすることは、クライアントにとってメリットしかありません。

納期ギリギリを目標に編集を進めるのではなく、相手のために前倒す気持ちをもって対応することで、クライアントに提供できる価値がまた一つ増えることになります。

クライアントに届けられる価値「3.不安解消」

最後が不安解消です。

動画編集者に動画編集を任せる。ということに限らず、初めて誰かに依頼をするということは純粋に不安です。

「お金は払ったけど、思い通りのものが上がってくるだろうか」
「最後までしっかり作りきってくれるだろうか」
「ちゃんと進めてくれているだろうか」

不安は常に付きまといます。

そういう「不安」はストレスになり、知らず知らずのうちにクライアントから低評価を受けてしまうこともあります

何もしてないのになんで?と思うかもしれませんが、何もしてないからこそ不安が生れるんです。

その不安を解消するために

「こまめな進捗報告」「質問事項があればためらわずに聞く」などのアクションを起こすことで、クライアントの不安は解消することができます。

動画編集に没頭して、納期ギリギリに動画を完成させたら100点!ということは絶対にありえません。

クライアントの不安を取り除き、納期通りに希望通りの動画を納めて100点。

そしてクライアントの不安を取り除き、納期から前だおして予想以上のクオリティの動画を納められたら150点です。

さらに途中経過として編集中の動画を逐一共有できれば、150点以上の評価をいただくことも可能かもしれませんね。

ここで共有した価値提供はほんの一例です。

求められている価値は、クライアントによって様々。今回紹介したのはスタンダードに求められる価値にすぎません。しっかりとコミュニケーションをとって、相手が必要としている価値を理解して貢献度を上げていけるように動きましょう。

自分の弱い部分を知ることも重要

ここまで「自分の武器になるもの」を探すことについて書いてきましたが、逆のパターンももちろん重要です。それは「自分の弱さを知ること」です。

「それが商品価値につながるの?」

という声も聞こえてきそうですが、もちろんつながります。
自分の弱い部分をクライアントにアピールするのではなく、「それを補うことで、見えてくるものがある」ということです。

例えば私はサムネイルを作っていた時期がありましたが、正直自分にはあまり向いていないと感じました。だからこそ、今は頼もしいパートナーを見つけて助けてもらっています。自分が弱い部分だと感じられているから、助けてもらうという判断ができるのです。

また、「自分は徹夜で作業をするのは無理だ…エナジードリンクを飲んだとしても1回徹夜したら翌日は睡眠時間が1.5倍にしないと頭が働かない…」ということも知っています。スキル面ではなく、自分の体調やメンタルの話ですね。

でも、翌日睡眠時間を1.5倍にしてでも頑張らないといけないときがあります。そういう時には徹夜で勝負をかけることもします。ただ、それは自分の特徴を知っていないとできないこと。

自分の商品価値を高めるためにも、表に出さないありのままの自分もしっかり知っておく必要があるのです。

改めて言う、動画編集市場において商品は「自分」

ここまでいろいろ書いてきましたが、結果として動画編集者の商品は「動画」ではありません。「クライアントが安心して任せられて、高品質な動画をつくることができる自分」が商品です。

動画だけでは不十分です。

しかも動画というものの重要性が増してきたのはここ数年の話。
だとすると、動画の専門家以外は動画のことをあまり理解していないという現状もあります。

そうなったときに、動画の知識を持っていて、作る動画のクオリティも高い。そんな動画編集者がいたら、みんなその人に仕事を依頼したくなりますよね。

そしてそこから、「デザインが得意」「SNSの特徴やアルゴリズムを熟知している」などの付加価値をつけていくことで、どんどん商品価値も上がっていきます。

ですがスキルのかけ合わせは、あくまで動画編集者の価値を高めてからの話。まずは「クライアントが安心して任せられて、高品質な動画をつくることができる自分」を作っていきましょう。

今回の記事のまとめ

今回は99%の人がやってない!動画編集を始める前に最優先でやるべきことと題してお届けしてまいりました。

自己分析をして自分がアピールできる武器を、「動画編集以外で」見つけるということでした。

動画編集市場で必要とされるのは「動画編集スキル」と「他者理解に重きを置いたコミュニケーションスキル」です。

その2つのスキルに付随して付加価値になるような経験がないかを棚卸し、自分を客観的に様々な角度から見つめてみる。そうすることで、「クライアントに価値提供をする」という当たり前を実現するための武器を見つけましょうということでした。

もし仮に今見つけられなくても大丈夫です。
今日この記事を読んだことで「自分の武器は何だ?」と考える機会を作ってみてください。それが1週間後でも、1か月後でも、3か月後でもいいです。カレンダーに入れるなり、タスクとして登録するなり、思い出す工夫を今してみてください。

動画編集スキルを身につけたあと、営業を開始する時でもいいです。
改めて「自分の武器はなんだろう」と考える時間を作ってもらえたら、きっと動画編集市場での自分の立ち回り方や、応募すべき案件なども見えてくるのではないかと思います。






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