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太陽を失ったら。

2021年4月1日大阪梅田にオープンしたSpice&Bar Sunshine。

2016年から始めたネパールの子どもたちのサポートのために飲食店を始めた。
なぜ飲食店になったか。なぜお店は閉店したのか。全てを残しておきたい。

2020年3月ネパールにいた僕らはコロナウイルスにより現地でのスタディツアーが中止、泣く泣く帰国する。

ネパールでレンガを運び家の建設を始める僕たち。
しゅーと / しゅん / ともや

最初にお伝えしていたいのですが、僕たちのチームは主に3人。
95年生まれしゅーと。リーダー。ヘラヘラ。英語と料理が得意。
97年生まれともや。ティックトッカー。女の方がとにかく好き。3大欲求に真っすぐ向き合っています。
そして僕。96年だから2人の間の年になる。ちなみにしゅーとくんと僕は同じ誕生日。

個性が強く話がまとまることなんてない。
あいつらは違う意見。それを理解しているからこそ話し合いが少なくお互い好き勝手に生きてる。
だけど、どんな意見であれ受け入れられるくらいの信頼があると僕は思ってる。

話を戻すとコロナ禍で泣く泣く帰国する際に俺もうちょっと残るわとしゅーとくんが言い出したわけ。しっかりロックダウンで2ヶ月ネパールのホテルに監禁されて病みに病むわけだけど、そこで暇すぎたしゅーとくんはスパイスカレーの勉強を始めるの。
日本に帰国して来た彼は出張カレーを通してネパールの支援活動を続けるわけだけど、それもあくまでも個人。
3人での活動は現地ツアーのみでコロナ禍になって行けない今、3人で何かをやることがなかった。1年が経とうとした冬に痺れを切らしたしゅーとくんが全員集合命令を出した。

話はもちろん3人で何かやろう。なんでもいい。
これからも子どもたちのサポートを続けるために。ちなみにこの会議をともやは忘れていて来なかった。とにかく飲むのが好きな3人は、毎月の飲み代がえぐい。飲み屋とか最高じゃね。毎日飲めるし。しゅーとくんのカレーの活動も続くしね。なんて話してて、ともやに電話してなんかしたいことない?と聞くと飲食店がしたい。

奇跡。

改装前の内装

すぐに不動産の友達に連絡を取り物件見学。
最初にみた物件をその日すぐ契約。1ヶ月後にオープン。何も考えてないバカ3人の行動。
どんな店になるのか。どんな人が来てくれるのか。
何も考えずに始まった。

オープン当日はともやはメンエスに行くため遅刻してたな。

全国の友達がお酒を送ってくれて仕入れのお金を下げて支援に当てるお金を増やせた。農家さんが野菜をくれたりもした。
ここで働く人件費はゼロ。全て子どもたちへ行く。手伝うよとお店に入ってくれる友達。一日店長として奮闘してくれる友達。
沢山の感謝。

それでも思った以上にお客さんの来ない日々が続いたり。逆にめちゃくちゃ人が来てくれて盛り上がっているけど売上少なっ!
なんてよくあって経営ぎりぎり。
子どもたちのサポートなんて考える暇もなく店の切り盛りが大変。
気がつくわけ。

僕らは国際協力ではなく飲食店をやらないといけない!!!

めちゃくちゃバカだよね。笑
それでもね、そんな売上にフォーカスするわけがない僕たち。毎日来てくれるひとりひとりの方の生き方やわざわざ足を運んでくれたことが何よりも価値があることだし嬉しいことだった。

1年2ヶ月。
支援金も150万円以上集まりました。

飲食店をやったことがない僕らが飲食店を通して。
できるんだ。支援のことだけを考えたら遅いと思う。だけど、今回も無力ではない。
あなたの一杯が。あなたの一皿が。
子どもたちの笑顔に繋がっている。
子どもたちの一番近くにいるから僕には分かる。

本当にありがとうございます。

ネパールの子どもたち

僕はこの店の出勤も一番少なく。2人には本当に頑張ってもらった。大阪に戻るたびに顔出して友達になっていく感覚が幸せで。一人暮らしをしてる時、一番嫌いな家事が洗い物でした。仕込みから営業を一人でやりきってたしゅーとくんは洗い物が苦痛だと言ってた。だけど僕は一番嫌いだった洗い物がサンシャインだと幸せで。
来てくれた方との会話や何でこんなこと僕がやってんだろうと思うと変だなぁと思うし。だけど洗い物ができるってことは会いに来てくれる人がいた証拠。そして、洗い物の時に子どもたちの顔がブワッーって頭に出てきて、ついニヤってしてしまうほど幸せなんです。

慣れない料理をする僕

「閉店する。」
そう聞いたのはしゅーとくんからじゃなかった。あ、そうなんだ。って思ったくらい。

僕は中々、お店の運営に入れていない分しゅーとくんの好きにすればいい。そう思っていた。慣れないことと向き合い運営する姿勢や同じことを続けられないしゅーとくんが疲れていく姿にはもちろん気が付いていた。
幸せがあれば辛いこともある。寂しいからこそ人が来てくれた時によりあたたかさを感じられた。
ともやは楽しいことファースト。途中で運営から離れていったことも、きっとしゅーとくん楽しくなさそうだよ。楽しくない人といても楽しくないじゃん。くらいのことだろうね。だいたいわかる。

しゅーと / ともや

これから先のことは何も決めてない。
それぞれのやりたいことを極めていく。
だけどわかることがある。僕たちはネパールの子どもたちが大好きだし、この3人の仲の良さと遊びが合う感じは以上だ。ハメを外せる友達。良くも悪くもこんなにも居心地の悪い奴らはいない。それくらい嫌なことを言われるし、悔しいくらい僕にないものを持ってるから。

お店が最後に近付くに連れ、みんなが会いに来てくれたりメッセージをくれたり、誰かの居場所になってたり、素敵な出会いが生まれる、ネパールの子どもたちのことをみんなで思える、そんな場所をつくってくれた僕にとって太陽みたいな2人には心から感謝と尊敬を感じます。

最終日の僕ら

僕はまた成長させてもらえた。
この2人に。ここに来てくれるみなさんに。
そしてまた大好きが増えた。

頑張ります。

トライアンドエラーの繰り返しで。
またもがいてるの。って言われるだろうね。
相変わらず不器用だね。って言われるだろうね。
だけど、そばには素敵な人たちがいるから大丈夫。

サンシャインに来てくれたみなさん。
遠くから応援してくれたみなさん。

いつかまたみんなが心から寄り添えるような場つくられるように頑張ります。
それが誰に対してかはわからないけど素敵な社会貢献ができるように。
まずはネパールの子どもたちのためにもっともっと力と経験を付けないといけないです。

本当にひとつひとつ書き出すと終わらない1年2ヶ月。
写真をあげたらキリがないし、ネパールへの思いや2人への思いを書き出すと終わりが来ません。

だけど、まだ道半ばです。
僕たちはまだまだこれからです。
大阪に気軽に集まるサンシャインがなくなっても、ここで得られた太陽の光より眩しい人たちの思いが僕の中にはあります。

もっともっと面白いお話を残してみなさんにお伝えできる日がくる。そう信じています。
これからも応援してください。

これからも三馬鹿よろしくお願い致します。

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Spice&Bar Sunshine
2021/04/21〜2022/05/23

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