自問自答の末に生まれた不動明王様の曲
組曲の2曲目は不動明王様。
お不動様って、筋肉がかっこいいですよねー!笑。
不動明王の御真言は、目の前の苦しみや悲しみに囚われて抜け出せない時、
煩悩を燃やし、あらゆる障害を打ち破ってくださるそうです。
実は、この曲を作っている間、目の前の悲しみや苦しみと向き合ってました。
この悲しみはどこから来るのか?どこへ行くのか?
人はなぜ苦しむのか?その本質は?
一度囚われてしまうと、抜け出せないんですよね・・・
で、抜け出せない自分が情けなくて、
悔しくて苦しくて、さらにループするんです。
ずーっと、自問自答。
そして、「このままでいいのか?変えるのは自分自身だろ!!」
と腹に気合いを入れたのです。
それがちょうどAメロ。
自問自答し、腹に決めろと言い聞かせるところまでです。
つまりこの曲は
心の中の動き、実体験をそのまま、
音にしてみたのです。
Bメロの「煩悩縄かけ・・・」と早口言葉のような難しい音では、
まだまだ、思考がグルグル。
最後に1オクターブ飛んで「空〜!」と飛び出したあたりで
やっと腹が座って殻を破るイメージです。
曲調はバロックを意識してます。
Cメロの御真言&「鎮まれ〜」は思いの根を深く、
下へ下へと掘り下げてゆくイメージ。
掘り下げ切ったら・・・
不動明王様が、心の奥の奥まで響く。
しっかりつながってみると、突然、軽くなって
「大丈夫」(Dメロ)なんです。
不動明王様は、一見厳しいのですけど、
深い深い愛を感じます。
私自身、なかなか「不動」にはなれません。
実は結構パニックしてるのよ〜〜なんてこと、結構あります。
まあ、人間だもの、当たり前よね。
揺らいだ瞬間に「不動」になれたら良いのですが
未熟者の私は時間がかかります。
でも、今は、時間がかかっても不動になれば、
「大丈夫」なんだと思えるようになりました。
現代音楽組曲「御仏の種」
「不動明王 〜大丈夫」
不動明王と共に力強く発芽 情熱を養分に葉を広げる
この曲は出来上がるまでとても時間がかかりました。
でも、反対に、次の愛染明王様はとーっても早かったのです。
【明王 不動明王】
仏の教えに従わぬ頑なな悪の心を絶ち、仏道に導き、救済する役目を担っていることから恐ろしい表情をしている。
迷いの世界から煩悩を 断ち切り、導いてくれる慈悲深い仏。炎の光背を背にし、手には剣と 羂索を持つ。
剣は、大日如来の智慧の鋭さを表現。羂索は捕縛用の縄で、煩悩を縛り、悪の心を改心させる。
御真言 ノウマク サンマンダ バザラダン センダ マカロシャダ ソハタヤ ウンタラタ カンマン
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