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ソーシャルディスタンスと人と感覚

先日、J-WAVEで脳科学者の茂木健一郎さんがAIと人間の違いについて話していて、大変興味深かったです。

AIが普及し始めた頃、人々はAIに仕事が乗っ取られるもでは?!と不安になっていました。確かにAIに出来ることは沢山あって、でも、技術が進歩していく中で分かったことは、AIは技術面で人間に勝る部分があるということ。

当たり前だけど、人間の代わりにはなりえない。

人々が1番心を動かされる「感覚」においては、それをAIが再現することは出来ない。ここが、AIと人間の完全なる違い。

文章をAIに書かせると、言葉の意味や文法は完璧にして書き上げることはできるけど、人の心を動かす、行間を読ませるような文章は書けない。同じ文章であるにも関わらず、行間を感じることができないらしい。

凄く納得がいきました。音楽でも同じようなことを思ったことがあったので。

これから人間に必要になっていくのはこの「感覚」ではないかと思うのです。私はずっと、自分が今感じているもの、今持っている感覚をどうすれば人に伝えることができるのか?と思っていました。これからはちょっと考え方を変えて、自分は表現出来るはずだから、どういう形で表現していくか?と考えてみようと思いました。

今、周りを見ると「感覚」を取り戻している過程に見えます。

毎朝の出勤で思っていました。ぎゅうぎゅうのバスの中で、身近な人よりも近い距離にいるのに誰ひとり話をしない、異様な空間だなって。周りに沢山人が居るのに、まるで誰もいない、自分ひとりだけのような感覚になるというかならざるを得ないと言うか…きっとね、感覚が麻痺していってたと思います。

家族との距離感だってそう。テレビやネットに傾きすぎて、一緒の空間に居るのに、まるで居ないみたいになって。

ソーシャルディスタンスって、物理的なものだけじゃないのでは?


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