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191102 8面オピニオン【金融政策】

①タイトル・pick upした理由
 『マイナス金利、邦銀に順風』
 コメンテーター:上杉 素直
 日銀の今後の考えが気になった。

②内容の概要
 7月に10年半ぶりの利下げに転じた米連邦準備理事会(FRB)を
先頭に、世界の中央銀行が再び金融緩和へと動いている。日銀は
追加緩和を見送ったが、先行き方針(フォワードガイダンス)を改め、
追加緩和の可能性を強くほのめかした。日銀が追加緩和の有力な
選択肢と位置付けているのがマイナス金利の深掘り。
 3年前、マイナス金利を導入したときの金融界の猛反発は今も
記憶に新しい。ただマイナス金利は銀行経営の追い風にもなる。
悪弊がこびりついた邦銀のビジネスモデルを根っこから治す
きっかけになるかもしれない、という見立てだ。
 邦銀と欧州の1番の違いは、市場の金利動向に左右されにくい
手数料を稼げているかどうかにある。欧州の銀行が業務粗利益の
4~6割を手数料など非資金利益で稼いでいるのに対し、邦銀は半分
以下の10%台半ばにすぎない。邦銀はマイナス金利の打撃をもろに
かぶってしまう。
 世界的なマネーロータリング(資金洗浄)やテロ資金対策の強化で、
預金を安全に保管するためのコストは上昇傾向が続く。日本では
コストを銀行が抱えるのが常識になってきたが、欧米では利用者が
一定条件で手数料を払うのが普通だ。
 横並び意識の強い業界にあって他行に先んじて新たな手数料を導入
するのを皆がためらってきた、というのが実態だろう。日本の家計
支出に占める金融サービスの比率は英国やイタリアの1000分の1以下
という驚きの水準にとどまっている。

③OPINION
 もう過去と同じように銀行経営や利用する時代は終わった。
これからはどちら側も、きちんと自分からどうしたらよいかを
考えて動かないと損をする時代。いつの時代もそうかもしれない
けれど、今後はさらに死活問題。銀行はここで文句を言われても
手数料をとらないとやっていけない。というか、手数料はあって
当たり前だと思う。楽して何も考えずとどめるのではなく、
積極的に日本全体がお金を回していった方がいい。マイナス金利の
深掘りをやることよりも、国民の意識を変えるためにメディアで
もっとお金のこと伝えてほしい。

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