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トイレ貸してください

穏やかな日曜日の昼下がり、ちょっと眠くなっている時に玄関のベルが鳴った。
「す・み・ま・せ~ん」
という声も聞こえた。
玄関のドアを開けると、そこに、爬虫類型宇宙人。
噂に聞いていたあれかもしれない。
「なんでしょう?」
「オソレイリマスガ、トイレヲハイシャクシチャッテヨカンベカ」
「トイレ?普通のトイレ?」
「ハイナ。ワタクシデスネ、ダッピガハジマッテシマッタトヨ。ダッピニツカワシテーナ」
やはり噂のあれだ。急に来るらしく、外で人類に見られながら脱皮行為は恥ずかしいと聞いた。
「脱げた皮は持ち帰ってよ」
「サンキュー。ファーストコンタクトノキネンニカワアゲヨッカ?」
「い・ら・な・い」

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