見出し画像

Hard Valuable Fun (Affirm CEO Max Revchinの格言)

今年もカンムのアドベントカレンダーです。

タイトルは、Affirm CEO, Max RevchinがSlideを売却し、YelpのChairmanを努めた後に作った、Startup Studioの名前です。
Max Revchinは、Peter Thielと共にPayPalのCo-founderとして創業したことで有名ですね。PayPalは、当時Confinityという名前だったMax Revchin/Peter Thielの会社と、Elon MuskのX.comが合併してできた会社です。業界人にとっては一般教養ですね!

なんで急にMax Revchinを追っているかというと、もともと自分と同じComputer Science専攻からの起業家で好きだったのもありますが、最近DMM英会話で知り合った英語の先生から「英語でプレゼンするなら、英語のPersonalityを得たほうが良い。そのためにUSやUKのCEOを3人選んで、彼らの尊敬する部分を挙げて、真似てみろ」みたいなHomeworkを出されて、Max Revchinを選んだところから、深追いしているわけです。
(ちなみに他は、SoFiのAnthony Notoと、SquareのJack Dorseyをチョイスしました。FinTech企業経営者で、エンジニア、デザイナー、バリバリの金融マンの3人でちょうどよいと思った。)
(その英語の先生、謎に小規模なExit経験もあり、Tech領域に非常に明るく、若い経営者向けのメンタリングもやっているそうで、非常に良い先生を引いたと思った。)

そんな中、彼の母校Illinois大学のComputer Scienceの授業で、Max Revchinがしゃべる動画があり、そこで本記事のタイトルにもしている、彼の格言?Hard Valuable Funについてコメントしていた部分が面白かったので、エッセイ的にnoteを書いてみています。

まず、Hard について、Computer Science専攻なのもあり、難しい問題/課題を解く教育を受けてきて、HardなProblemを解く情熱は人一倍ありました、と。"I'm a huge puzzle lover." と称しています。

大学卒業後1年以内にPeter ThielとPayPalを創業することになりますが、そこで難しいコーディングの課題を解いていると、Peter Thielがむずそうなことしてるね、と話しかけてきたそうです。その部分、Max RevchinがPeter Thielを真似て"That seems really, really hard."と言っているのが面白かったので、この開始時点の動画からご覧ください(笑。

Max Revchinがその難しさを熱弁していたところ、Peter Thielが"But is it valuable?"と聞いてきました。

スクリーンショット 2021-11-29 16.34.46

Max Revchinは「Huh!。Valuableではないかもしれないが、自分はもっとシンプルに解ける。」と答えました。対して、Peter Thielは「そこに誤謬がある。本質的に価値がある課題は難しいが、難しい課題が必ずしも価値があるわけではない。」と返答しました。それ以来、Max Revchinは、難しい課題を解く前に、それは本当にValuableなのかと自問するようになったそうです。これがValuable

最後にFunですが、PayPalをebayに売却後、Slideというソーシャルメディアの会社を起業して、最終的にGoogleに売却しました。ただ、本当にSlideに熱意を持って取り組めたかと言うとそうではないと。それはcoolだったし、成功をもたらしたけど、実はもっともっと複雑な課題を解きたいはずだと内省し、非常に複雑な決済業界に戻ってきたと述べています。

このように、自分のテーマをsummarize, summarize, summarizeした結果、この3つの単語に集約されたというわけです。Hard Valuable Funなものをやることが自分のテーマとなり、HVF(Hard Valuable Fun) Labを立ち上げ、その中から生まれたProjectが今のAffirmとなります。この動画でAffirmについて喋ってるので、興味ある人はここから見てみてください。


これは事業をいくつも作っていくような人が、単語数個にテーマを集約するのは、ブレずにやり続けられる良い方法だと共感しまして、自分も単語をチョイスしてみました。(実際、英語の先生に、your perspectives?と聞かれたのもあり。)

・Unique (special)
・Scaling

Unique: これはおそらく一番意識していることなのですが、小さいときから父親に言われ続けた単語です。正確にはspecialを持てと言われていました。自分の父親はハードウェアのエンジニアで、定年まではSONYでブラビアのTVを作っていました。叩き上げのエンジニアとして、いわゆる高学歴のビジネスサイドの人たちと戦う過程で、自分の武器を磨き上げ生き抜いてきたという意識だと思っており、自分もその考えに非常に影響を受けていると感じます。小学生の時、なぜか友達が誕生日が同じだけでもすごい嫌だった記憶があります。

今では「人のやらないことをやれ」と解釈しています。面白いし、難しいので(FunにもHardにも通ずるところがあり、それでMax Revchinのそれに共感しています)。例えば、前事業のCard Linked Offerをする際、何もないところからカード会社と提携したことや、今のバンドルカードでBINを借りる提携をまとめたあたりは、当時前例がほぼなく、人のやらないことをやった実績かなぁと自分では感じています。難点は、難易度の高いことやマニアックなことを選択しがちなところですね。

Scaling: 「皆がびっくりするような物を作るエンジニアになる」これが、自分の幼少期の夢だったように思います(当時そこまで明確に思ってはいなかったと思いますが、今思うと漠然とそう考えていた気がします)。実際、小学校の自由研究や図工/技術の授業等で、他の人が作れないよう物を作って、皆をびっくりさせるのが大好きで、その延長線上で物を作れるエンジニアになりたいと漠然と思っていました。はじめてプログラミングをしたのは幼稚園の頃で、中学入学後に本格的にはじめました。ただ、同時に、影響力のあるものを作りたいということも考えており、ただ身の回りの人をびっくりさせるのではなく、数百万人単位でびっくりさせたい、という思いから起業に至ったと思っています。

3つ目は、色々考えてもすぐ出てこなかったので、宿題です。

宣伝

はい、エンジニアからマーケター、事業開発、CS等全方位で採用しているのでご興味ある方は。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?