【着物】浴衣の素材
今年ももうすぐ浴衣の季節。
花火大会や夏祭りが中止になって着る機会も少なくなってきているのでは?
そんなん悲しいわね。
おまつりじゃなくても花火大会じゃなくても浴衣や着物が普通になればいいのにと思っています。
そもそも浴衣と着物はどう違うの?ってたまに聞かれますが
浴衣は着物(和服)の中のカテゴリーのひとつなんですが
一般に着物というと下に襦袢・肌着というものを着ている。
浴衣は肌着を着た上に襦袢を着ずに着る。
夏に着るものです。
たまに着物を着ているときに、浴衣素敵ですね。と言われたりしますが
着物やけどな。って心の中で思ったりします。(着物人あるあるちゃうかな)
着物着る人の中では
浴衣は昔は湯帷子(ゆかたびら)と言ってお風呂上がりに着るものだから
お昼から浴衣で電車乗るなんて・・・
と昔の固定観念を正義であるかのように言う方もいらっしゃいますが
わたしはそんな化石のようなこと言いません。
今の時代は夏のお洒落着です!!
もちろん、格を重んじる所など
配慮しないといけない場所はあります。
これは洋服でも一緒。
TPOってやつです。
もっと気軽に着物着ようのまずその一歩が浴衣やと思うんですね。
では、これから浴衣を買われる方に
浴衣にはどんな素材があるのかを紹介していきますね。
●綿
肌触りもよく、洗えば洗うほど触り心地よくなります。
生地の厚みがいろいろあります。糸の太さ、織り方の違いによるので暑いものもわりと涼しめなものもさまざまです。
昔の綿の浴衣は平織りで生地が厚めなコーマ地と呼ばれるものでした。
最近では変わり織りで少し透け感のあるものもたくさんあります。
平織りの綿コーマ。
昭和レトロな浴衣です。
●麻
今では高級素材になった麻。
昔はそこらで栽培されていたがGHQのせいで栽培禁止に・・・(とこの話は長くなるのでここではカット)
麻は洗濯にも強く、乾くのも早い。風が通り抜けるので一番涼しい素材です。
透け感があります。
欠点はシワがつきやすい点と身体に沿いにくいこと。ものによっては縮むことも。
(麻でも上布と呼ばれる高級なものは浴衣とは違います)
アンティークの麻(小千谷ちぢみ)
●ポリエステル
最近メーカーが涼しい素材のポリエステルを開発しています。
セオアルファやシルック、シルジェリーなんかが有名でしょうか。
こういう浴衣は必ず「着物としても着られますよ!」とお店の方が謳ってます。
(ちなみに他の素材も着物として着られますからね。)
さらっとはしていますが肌触りや着心地は天然素材には負けます。
初心者の方には滑りやすい素材なので着付けにくく感じられる方もいます。
ただシワになりにくく、アイロンかけなくていいし、濡れてもすぐ乾きます。
ざっと素材はこんな感じです。
麻とポリエステルの混紡や綿と麻の混紡というのもあります。
お互いのいいとこどり、的な。
浴衣を選ぶときは
素材の特徴を知って
どういう風に着たいか考えて選びましょうね。
もし自分で選べない、わからないというかたは
裏メニューのきものコンサルもありますので
ご相談ください。
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