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ソフィアとの出会い

現在、北里大学獣医学部の動物行動学研究室、松浦准教授を中心に飼育・調教されている雌馬「ソフィア」(3歳4か月)の私たちNPO法人八甲田自然塾との出会いから生い立ちを綴ってゆきたいと思います。

2018年6月に北里大学獣医学部の研究馬(幼名バニラ)として入厩。

購入予算は大学からではなく、NPO法人八甲田自然塾として「将来的に動物介在療法の研究ができる乗用馬に育成してもらいたい」ということで、自然塾の正会員有志10名の出資者からのご寄付によるものでした。

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1歳雌の乗用馬(父日本乗系×母ハフリンガー)であり、浦河のカケハムポニークラブから購入。
1歳の時点で、体高は140 cm 程度。将来的に10 cmほどは高くなる見込み。どさんこよりも高いが、サラブレッドほどは高くはならない。体の幅も細いが、サラブレッドよりも太くなる見込みとのことでした。

情報集めは2018年1月から始めました。武田ステーブルの武田浩典さん(35期生、馬術部OB)の奥様である武田知華さん(37期生、VZ卒、卒論タイトルは「離乳前のハンドリング処理が離乳後の子馬の行動および自律神経に及ぼす影響」で松浦先生のご指導!)に相談に乗っていただき、数々の乗用馬の情報をいただきました。その中から数頭の候補が挙がり、2月末に武田さんに実際に見ていただき、有力候補馬となりました。

購入は実際に馬を見て、可能であれば試乗してからにしたいと出資者からご要望を受けたので、NPO法人八甲田自然塾東京事務局長の志賀保夫さん(11期生、VZ卒)と松浦先生が2018年6月に浦河まで見に行っていただきました。最終候補馬数頭のうち、武田夫妻のアドバイスもあり、ソフィアを購入馬として決定。

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その際には志賀さんの大学同期生でもある矢野薫馬術部コーチ(11期生、VZ卒、馬術部OB)をはじめ上妻智さん(11期生、VZ卒、馬術部OB)、武田夫妻とお子さんで食事会を開いていただき、馬に関する貴重な情報交換をさせていただいた。

当初ソフィアには皮膚病があったため、大学に帰ってすぐに菊池先生(獣医学科臨床繁殖学)にご相談し、画像も診ていただきました。菊池先生から中西信吾先生(日本軽種馬協会静内種馬場、10期生、V卒、馬術部OB)に診ていただけるようご依頼いただき、中西先生はすぐにソフィアを診て下さって問題なしと連絡を下さったのです。

馬の選定から購入、入厩、そしてその後の調教までひとつひとつを思い返してみますと、実にたくさんの北里大学OBOGの皆様とご関係者のお世話になりましたことを大変感謝しております。

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幼名の「バニラ!」と呼ぶと「なぁに?呼んだ?」と目を向けてくれました。こうしてソフィアは私たちのフィールド、青森県十和田市へやってきたのです。

次回は、ソフィアの生い立ちをご紹介します♪

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