見出し画像

【世界もココロもグラデーションでできている】㉗ 「伝統色のひみつ」②

こんにちは 八彩理絵子です。

前回「古代色のひみつ」について
お話ししました。

今回は「伝統色のひみつ」についての
お話しです。

ほぼ毎回こちらで伝統色をご紹介して
おりますが

さて伝統色とは日本にいにしえから伝わる
色のことです。

和色とも呼ばれることがあり、
原色とは少し違う色みが特徴的です。

四季のある自然豊かな日本では古来より
季節の移り変わりとともに四季によって
表情が変わり、草木や木々の色、空や山の色
などから美の心を生み出した様々な伝統色。
日本では古来より暮らしの中に多彩な色合いを取り入れ、繊細な色の世界を見出し、その豊かな情趣を愛でてきたといえるのでしょう。

多くの絵画、染織物、陶芸、詩歌、文学として、生活や文化の中に深く息づいています。
例えば、平安の女性達の聡明で繊細な感性が
産み出した重ね装束の配色美、中世の武家社会に見られる質実剛健さ、戦国武将達の極彩色に満ちた綺羅きらびやかな彩、山紫水明との調和を求めた閑寂な風流、そして、侘び・寂びの世界などなど。

うき
きよ
え
う

ここまで読んでいただき
ありがとうございました。

次回は「七色十三階冠のひみつ」について
お話ししたいと思います。

伝統色

歴史の流れの中でつけられた和の色は、
名前も美しく風雅です。
日本人の美の心が生み出した色とその色名を
これからもぜひお楽しみください。


今日の伝統色は「栗鼠色」(くりねずみいろ)

リス

灰がかった暗い茶色で、渋みよりも温かみを
感じさせてくれます。
この色は馬の毛色の一つとされています。
馬の毛色の代表格である栗色に、鼠色を混ぜたバリエーションという解釈ができる一方で、
特定の色に鼠色を混ぜた色名は、
たいてい最後に「色」が付きません。
ところが、この色は最後に「色」が付くため「栗鼠の色」という解釈もできるのかも
しれません。

栗鼠とはリスの事です。
確かにその色合いはリスのそれとそっくり、
色名の由来は奥深いですね。


最後まで読んでくださり

ありがとうございます。

大切なお時間をありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?