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【世界もココロもグラデーションでできている」34 「きもののひみつ」➈
こんにちは 八彩理絵子です。
今回も「きもののひみつ」についての
お話です。
着物はあまり・・と仰る方でも
浴衣(ゆかた)は 大好きという方も多いのではないでしょうか?
では着物と浴衣は違う?
簡単にいうと、着物は「着る物」 今でいう洋服として着ていました。
浴衣はもともとパジャマの代わりとして 着られていました。
ですので、おのずと違いがあります。
着物の場合、着物の下に肌襦袢や長襦袢を着て (キャミソール等の下着と同じようなもの) あえて重ね着をしているように見せますが、 浴衣は肌襦袢や浴衣用のスリップは着ますが、 重ね着に見せることはありません。
帯は、「袋帯」や「名古屋帯」ではなく 一般的には「半幅帯」です。
足元にも違いがあります。 着物には足袋(たび)を履き草履を履きます。 浴衣の場合は一般的には素足で下駄を履きます。
素材にも違いがあります。 着物の最高生地は「絹」他に麻、ウール、 ポリエステルで作られています。
暑い時期に着る浴衣は木綿、麻、 ポリエステルで作られています。
![浴衣](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89736612/picture_pc_89b895c74e8eb984f8968c71719906a2.png?width=800)
ゆかた(浴衣)は, ゆかたびら(湯帷子)の略といわれ, 朝廷では新嘗祭,大嘗祭などの 神事に,天皇が湯あみする際に着用する ゆかたびらを 〈天羽衣(あまのはごろも)〉と 呼んでいたそうです。
徳川将軍家では,浴後身体をぬぐうのに ゆかたを幾度も着替えて、 手拭を用いなかったということです。
というようなことから、着物はフォーマル、 浴衣はカジュアルな場面での
着用ということです。
旅館での浴衣も、また風情がありますね。
では夏物の着物はあるでしょうか? もちろんあります。
夏物の着物とは、10月~5月に着る、 裏地のついた「袷(あわせ)」の着物に対し、 6月~9月に着る裏地のついていない 「単衣(ひとえ)」の着物。 またその中の、特に7月・8月に着る 「薄単衣(うすひとえ)」の着物のことを
言います。
また、それに合わせてお選びいただく、 夏用の帯や長襦袢もあります。
(長襦袢にも袷・単衣・薄単衣があります。)
日本は他の国と比べて、
四季の変化に富んでおり、 季節の着物にもしっかりとした ルールがあります。
最近は、温暖化の影響や現代的な考え方の 流行により、夏物の着物の着用時期は 広がってきていると言われています。
![夏の着物](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89752888/picture_pc_babc4ca8fc4e4d2029a1a9e46f753412.png?width=800)
ここまでの「きもののひみつ」については、 着物の伝統についてや種類について お話しをさせていただきましたがやはり、 日本には四季があるということも大きく 影響しているということが改めて 感じられました。
では、その四季も含めた着物の 「色」についてのお話しを 次回からはしていきたいと思ます。
ここまで読んでいただき
ありがとうございました。
今日の伝統色は「橡鼠」(つるばみねず)
![木](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89754658/picture_pc_05bb141f108f2742f4f8982e3936dd87.png?width=800)
微妙に橙の気配が覗く、暗すぎない程度に 暗い鼠色。
この色のベースは、黒みがかった渋い茶色で ある橡色(つるばみいろ)。
橡(くぬぎ)や楢(なら)などの 団栗(どんぐり)や樹皮を砕いて染めた色で、 奈良時代には、庶民の衣服や喪服のもの とされており、あまり高貴とはいえない 色でした。しかし、江戸時代、当時人気の 鼠色と掛け合わせされ、 いかにも通好みの色合いに大変身し、 古木の肌にも似た奥ゆかしさが 通人の心の核をくすぐったようです。
最後まで読んでくださり ありがとうございます。
大切なお時間をありがとうございました。
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