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やっと行くことが出来た「阪神淡路1.17のつどい」

昨日、1月17日お昼から東遊園地に行った。
怖くて、28年も行けなかった。
会場まで自転車で行ったけど、
人波を横目で見ながら、会場を2周してやっと入った。

会場の様子は、今までテレビで見てきたもので、
28年前と同じように
現実か映像の世界のものか見分けがつかないような不思議な感じがした。
震災のことは思い出さないように、暮らしてきた。

11時間、12時間勤務は当たり前で働いてきた。
お気楽そうに見えるけど、そんなでもない。
当時かけてもらったⅠさんの言葉が心に残る。
「笑っとったら困ってるのん、わかれへんやんか」
優しい距離感で応援をもらった。

笑うしかなかったのだけど、働くことが出来た。
幸いなことに、私たちは働き盛りで被災した。
今、この年齢で起これば、お手上げだなと思う。


会場に入り
この「1.17つどい」は募金で成り立っていることを知った。
知らなかったことを申し訳なく思う。
私も募金をし、ロウソクを受け取った。

ロウソクに火を灯そうとしても
強風でなかなか灯が灯らなかった。
しゃがみ込んで、ゆっくりと灯すと上手くいった。
ジュン君がゆっくりしてってと言っているのだと思った。
ジュン君は私が初めて担任した時の生徒だ。


会場には被災して亡くなった方々のお名前が掲げてある瞑想空間というところがある。
どうしようか迷いながらも入ってみたが
知った名前を見つけないように急いで出てきてしまった。

弱虫あかんたれもいいとこだ。
送ってあげる気持ちは無いのかと思う。
情けない気持ちでゆっくり市役所の駐輪場に戻った。


駐輪場目指して歩きながら
「心の傷を癒すということ」※というドラマの冒頭シーンを思い出した。
その時より神戸の街はずいぶん色が鮮やかになっている。
写真を撮って確認してみた。

フラワーロード沿い

安先生は心のケアを
「誰もひとりぼっちにさせへんことや」とおっしゃった。


※「心の傷を癒すということ」
柄本佑さん主演のもので、映画化もされた素晴らしいドラマ。
脚本の方のお名前を確認してしまうなんて初めてのこと。
桑原亮子さん。
今、NHKプラスでspecial版を2週間放送中だ。
ただ、4話を1話にしているので安先生の周りにいる人々と安先生との関わりが少なくなっているのが残念。
勿論、specialでも十分に表現されている素晴らしい作品だ。

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