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【実況配信感想】Detroit: Become Human 優しさと苦しみの先で交わる二人のヒーローたち【※選択ネタバレあり】

注意事項

この記事は、Detroit: Become Human(以下デトロイト)のゲーム内容ネタバレ、および星導ショウさん、宇佐美リトさんそれぞれのデトロイト実況配信の選択ネタバレが多分に含まれます。
未プレイの方、未視聴の方、各種ネタバレを避けたい方は、ネタバレエリアの閲覧にご注意ください。また、各ライバーごとの感想についても、もう一方のライバーと比較しながらの感想が多くなりますので、どちらか片方のみを視聴済みの方もお気をつけください。

未プレイ・未視聴の方はこちらから

Detroit: Become Human

🐙🌟星導ショウさんの配信

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🌩️🦒宇佐美リトさんの配信

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ネタバレを含まない感想

どちらも見た人には伝わるように、どちらか/どちらもまだ見ていない人には伝わらないように、ふわっと匂わせた感想をまず残しておきます。

「マジでクソしんどいけど、こんな身近にこの道に行く人がいるんだと思うと、ある意味ではちょっと救われるかも」

これは、星導さんのデトロイトに一か月の間囚われていた私が、宇佐美さんのデトロイトを見届けた翌朝のツイートからの抜粋です。

前提として、彼らは二人とも『ヒーロー』です。私はそれを踏まえた上で、彼らはこの局面でこの選択をし、こういう運命を辿るのだな……と考えながら見ていました。二人ともかなり決断に苦しみながらもなんとか最後まで完走してくれて、本当に立派だったと思います。(妙に偉そうな言い方)
デトロイトというゲームの性質もあいまって、映画のようであり、映画以上に臨場感と緊張感のある、各々の『人生』を見た気持ちでした。そして、二人ともプレイ後の感想が鋭くて、最後まで希望を捨てずに戦った二人の優しいヒーローの表情と声色に、一視聴者としても胸が詰まって言葉が出ませんでした。

見ているだけでもかなり消耗するので、精神的に余裕がある時に視聴することをお勧めしますが、ぜひ二人の決断をご自身の目で見届けてください。
いつか推しが実況する時が来るまで自分もまっさらな状態で取っておきたいという方(それもまたおすすめ)も、いつか思い出したらぜひ見てみてくださいね。


↓ここからネタバレ↓



まず一旦叫ばせてほしい。

こんなこと、ある?????????????
まさか、星導さんのデトロイトを見た後の苦しみを再び味わうことになるとは思いませんでした。二人の選択、似すぎじゃない?助けてください。こんなにすぐまた同じエンド(カーラ編)を見届けることになるとは…… オタクは瀕死。ヒーロー、本当に優しすぎるし辛すぎる……

奇しくも、二人とも完走後に「(またやりたいけど)もう二度とやりたくない」(星)「マジでやんなきゃよかった」(宇)という苦しみの言葉がありましたね。もちろんゲームへの批判ではなく、ゲームの完成度があまりにも高いが故に感情を揺さぶられすぎたことによる発言であることは明確でした。本当に、精神をめちゃくちゃ消耗するゲームですよね……

全てを守ろうとしたから、何も守れなかったヒーロー。優しさゆえに、大切なものを失ったヒーロー。数々の選択に苦しむ姿、怒涛のストーリー展開に胸を痛める姿に、各々の『正義』を見た気がしました。そして、全く同じ道を辿ったわけではないにしても、二人の持つ『正義』は似ているのではないかという気もしました。だからこそ、要所要所で違う選択をするところや、決断を迫られた時の反応の違いが、なおさら面白みを増しましたね。


各ライバーの実況感想

記憶を辿りつつ、見た順に各ライバーの実況の感想を書いていきたいと思います。

感想の前の補足情報として、星導さんは2023年8月20日〜22日にかけて、4枠で完走しました。宇佐美さんは2023年10月5日〜8日にかけて4枠で初見プレイをほぼ完走し、翌9日に最終回として、見逃していたエンディングCパートと他のルートをいくつか見てみたり、感想を語る配信をしました。二人とも続きが気になるという理由から連日の配信で一気にプレイを進めていったタイプですね。

※以下、文中の「(台詞)」は100%正確ではない可能性があります。
※下線は配信の該当箇所の時間指定付きURLです。

【実況感想① -星導編】

彼、本当に一番救いのないルートだったのではないでしょうか。

全員救おうとして、誰も救えなかったヒーロー。
全体を通して、女子供には弱く(優しく)、ゲームであろうと道徳に反することは極力したくないという信念が垣間見えました。それでも、守るべきものがある時(特にアリス)や自分・仲間の命の危険を感じた時には、最終手段として法を犯すことを受け入れたり、暴力に訴えたりするところが、宇佐美さんと近い部分でもあり、それと同時に二人の違いの一つにもなったように思います。そして、ヒーローにふさわしい確固たる信念はありつつも、感情に揺さぶられて決断に揺らぎがあるところ、そしてその揺らいだ決断を自分で後悔してしまうところが、すごく人間らしくて、ある種の未熟さを感じる部分でもあります。(※ディスではない) 彼の優しさと、この揺らぎから来るいわば中途半端な選択(※ディスではない)が、最終的に誰も救うことができない悲痛なエンディングを導いてしまったのでしょうか。

彼は良くも悪くも『人間の汚さを知らない』という印象を受ける部分が多かったです。自分も汚いことはしない(してはいけない)し、他人も汚いことはしない(してはいけない)と信じている。ごく短い制限時間の中で、基本的には常に人を傷付けない選択肢を選ぼうとし、自分(主人公たち)に対しても他人に対しても、良心を信じていました。だからこそ、自分の意思に反して善人の命を奪ってしまった時の後悔は明らかでしたね。
一方で、アリスにつらく当たるトッドや、カールに金を無心するレオのことは、必ずしもそれだけで悪人とは断定せず、あくまで「こうなったのには何か理由があるのかもしれない」というように考える態度をとっていました。(後述の宇佐美さんも同じタイプでした。) 物事はある一面(見えている部分)から判断できることだけではないということを知っている人なのだと思います。
そうは言っても、善性を信じるものが救われない世界はあまりにもしんどかったですが……

星導さんは、三人の主人公の中ではコナーの扱いに一番迷いがあったように思います。全編を通して、彼はコナーを5回失うことになりました。そのことから、最終的にはコナーのことを代わりがいる存在、次がある存在だと見なしていたことは伺えます。しかし、カーラとマーカスが感情を持ち愛と自由を求めるなか、ハンクとコナーの関係性に人間らしさを見出しつつも、あくまでコナーだけは心を持たないアンドロイドであり続ける選択をしたことを、彼は少なからず後悔していたように思います。屋上でのハンクとコナーの決別のシーンの後には「あそこで変異体になっておけば、こんなことには……」という言葉もありました。
コナーが『感情』を持っていないぶん、特に最終盤にかけてはコナーへの感情移入もあまり見られなかったように感じます。一方で、コナーに感情を持ってほしかったという思いもあり、自分の決断が遅かったこと(もちろんそれは悪いことでも失敗でもない)を悔やむ発言に、その思いが反映されていたのではないでしょうか。

彼の優しさの根源は、自分よりも他人を優先するところにあったと思います。(ここも、後述の宇佐美さんとすごく似た性質を持っていると感じました。)
アリスの要望を聞かずにはいられないところ。助けられる選択肢があれば、たとえリスクが高くても、弱音を吐きつつも誰でも助けようとするところ。自分の命と引き換えに恋人を犠牲にはできないところ。自分さえ頑張れば、みんなを救うことができると思っているところ。そのどれもに当てはまるように、自分以上に他人を優先した結果、いわば自分を蔑ろにした結果、何も守れなくなってしまったという状況につながったのではないかと考えられます。
どこで間違えたの?」「何が駄目だったの?」という後悔の言葉が印象的でしたが、デトロイトの選択肢にはあくまで『間違い』はありませんよね。全てが自身の選択の結果であり、それを『間違い』だと思うということは、彼の理想とする『正しい』選択肢がデトロイトというゲームの筋書きには存在しなかったということなのでしょう。

このエンディングを迎えて「もうヒーローじゃいられないよ。何が正義かわかんなくなっちゃった」という発言、ヒーローとしてあまりにも重みのある言葉だと思います。正義と悪は表裏一体で、誰かから見た正義は、他の誰かから見た悪です。人間たちの目線からは文字通り『英雄(ヒーロー)』になった彼は、本当は誰にとってのヒーローになりたかったのでしょうか。

もう誰も死んでほしくない」から案内係であるクロエを解放しないことを選んだ星導さん、最後の最後まで優しくて重くて最高でしたね。本当にお疲れ様でした。


【追記】
ありがたいことにマシュマロをいただいてどうしても一つだけ追記したくなってしまったので、少し(600字)だけ。

星導さんの配信で特徴的だったのは、合間合間で挟まれるダジャレ小ネタの数々ですね。宇佐美さんもそういうところはありますが、星導さんのほうが頻度は高いかなと思います。ぬるっと挟み込んできますね。タコだけに。
普段の配信でもかなりよくあることなので、今回も特別意識してのことだとは思いませんが、後半の重苦しい雰囲気のタイミングでも、ほどよく茶化しつつ進めてくれるところが個人的には見やすいポイントでもありました。熱くなりすぎた時に一度冷静にさせてくれるというか、意識を現実に引き戻してくれるような感覚でしたね。涙引っ込むわ。

それと同時に、どこか、物語にのめり込みすぎないように制御しているような、自分で無意識のうちに感情にブレーキをかけているような印象を抱いたところでもあります。
むしろ、普段からどのゲーム/物語に対してもそういう一面があることで、感受性は豊かな人だとは思いますが、あくまで物語に取り込まれてしまうことのないように、常に自分を見失わないようにしているのかもしれないなと感じました。記憶喪失なのに、皮肉なものですね……
それはそれとして、何か言葉を見たらすぐダジャレや関連ネタが出てくるのはいつも頭の回転が早いなと思っています。星導さんの『言葉』に対する向き合い方が私は結構好きなんですよね。

【実況感想② -宇佐美編】

優しいヒーロー、その2。
コナーの目的は達成され、マーカスの遺志が世論を動かしたことで、全体を見ると星導さんよりはまだ多少救いがあったかもしれません。ただ、宇佐美さんは特にカーラ、アリス、ルーサーの三人への思い入れが非常に強かったぶん、このエンディングではかなり苦しむことになりました。黙る、泣く、弱音を吐く。普段の騒がしいぐらいの元気さと力強さからは想像もできないほどに弱ったヒーローの姿を見ることができて、こちらとしてはレアでありがたかったです。(だから放送事故なんて言うな!!!!!) そういうのが余計に涙を誘うんですよ。

全体を通して、物語への没入度は非常に高かったように思います。厳しい選択肢や展開の数々に、「俺には選べない!」「デトロイトは俺を○す気か!?」と悲痛な叫びを上げるぐらいには、『自分の選択』としての意識が強かったのではないでしょうか。時間制限に耐えられず、思わず力技で時間を止めてしまう場面も何度かありました。
プレイ後の感想でも、「時間に間に合わなかったり、言葉にはしなかったけど、この選択したくなかったなと内心思ってたこともあった」(要約)という言葉もありましたね。(某ネタの助走の一つではありましたが) ご期待に添えず、すみません!
こうして茶化すことも度々あれど、実際にはぐっと言葉を飲み込んでしばらく思い悩んでしまうほどには真摯に主人公たちの選択と向き合い、あくまで自分の選んだ生き様として自ら進んでいく姿が非常に印象的でした。

感情移入の度合いで言えば、前述の通りカーラ一行に対してが最も強かったと思いますが、一方で、最も感情移入が薄そうだったのはマーカスでした。マーカスのかつての主人であるカールに好感を抱いていた宇佐美さんは、カールといた頃のマーカスと、変異体のリーダーとなった後のマーカスとの間に違いを感じていたようです。そのため、「もう俺の知ってるマーカスではない」という発言もあったほどには、特に後半では自身との間にはっきりと境界線を引いているように見えました。「マーカスは革命家として大義があり、思いが大きいからこそ一般人の俺では感情移入できない」(要約)という言葉もプレイ後の感想にありましたね。

また、宇佐美さんも星導さんと同様に、人間の善性を信じたい人のように見えました。家族との不和を抱えるトッドやレオの言動を非難しつつも、やはり彼らにも何かそうなった原因があるのではないか、と後から考える姿が印象に残っています。もちろん犯した罪は消えないが、一方で完全に悪人と断定することはせず、情状酌量の余地があるかどうか考えることもできる。客観的かつ多角的なものの見方ができる人なのでしょう。
普段からそのような一面が見えることもあり、きっと彼は表面上見えている情報のみで物事を判断することはないのだろうという、一種の信頼があります。自分から見えているもの、相手の立場に立って初めて見えるもの、さまざまな視点から一つの物事を見ることができる、思慮深く優しい人ですね。

マーカスに最後まで革命ではなく平和的なデモを選択させ続けたのも、民の心に訴えかけることで世論を動かせないか、という意図がありました。加えて、宇佐美さんは(記憶が確かであれば)一度も自らの意思で罪なき人間に手を出してはいないので、一般市民たちが巻き込まれることも本意ではなかったかもしれません。
信じることを諦めず、終わりの時まで自ら仲間を守り、なおかつ人間を殺さなかったマーカス。そんな彼が最期に選んだ道が『自己犠牲』だったのは、あまりに優しく、あまりに切ない光景でしたね。高潔な自己犠牲をも踏みにじる人間たちを目の当たりにし、言葉にならない失望を抱きつつも、一方で世論には少なからず響いたことを思えば、マーカスの選択は無駄ではなかったのでしょう。
宇佐美さんの心の中にあるヒーロー像も、星導さんと同様に、自己犠牲のもとに成り立つ優しいヒーローなのかもしれません。

配信としてかなり特徴的だったのは、カットシーンでは観客のようにじっと見入って、そして区切りごとにフローチャートを背景にじっくり時間を取って感想や考えを述べてくれたところですね。自身の経験や好きな作品など、さまざまな話を通じて考えを巡らせ、コメント欄とも意見を交わしつつ言葉を紡ごうとする宇佐美さんの様子は、さながら道徳の教室のようでした。
特に、デトロイト配信その3の留学経験を通じて得た価値観の話や、「無知で人を攻撃するのは嫌だ」という発言、そしてその4で語った宇佐美さんの大好きな作品『レ・ミゼラブル』とデトロイトを重ねて見た話がすごく印象に残っています。

世界観に没頭し、難しい選択を迫られてなお、合間合間で一度落ち着いて、冷静にストーリーや自分の頭の中を分析することができる力がある。そして、ゲーム内の出来事を自分に置き換えて、現実の教訓として受け取ることもできる。
プレイ後の感想では、プレイ中にコメント欄でそれぞれの意見を見て、人によっていろんな考えがあることに気付き、「考えに別に『正解』はないんだな」と実感したとも語っていましたね。
このプレイ実況を通して、彼は感受性豊か聡明な人なのだなという印象がかなり強くなりました。

これを書いている今、宇佐美さんのデトロイト最終回の平和エンド回収シーンを見ていて、アンドロイド讃歌のシーンを回収するところでまたしてもめちゃめちゃ泣いてしまいました。ミュージカルを愛してやまないヒーローに、この選択の先を見てもらえてよかったと心の底から思います。これが初見時の選択だったとしたら、また反応も変わっていたのかもしれませんね。

宇佐美さん自身が物語への没入度がとても高かったからこそ、見ている側も切実に巻き込まれ、手を握り、息を呑み、いろいろなことを考えさせられるデトロイトでした。心に負った傷が、未来につながるかさぶたになることを祈ります。


シーンごとの反応比較

本当なら実況の実況をしたいぐらい、いろんなことを考えたり、突っ込んだりしながら見ました。しかし、一つ一つ言及するわけにもいかないので、似た道を歩んだ二人だからこそ、それぞれの反応が印象的だったシーンを時系列順に三つほど挙げて、対比してみたいと思います。

【反応比較① -星導編】

初めて自らの意思で引き金を引いた瞬間
星導さんは、人間かアンドロイドかの分け隔てなく、できるだけ誰も傷付けない方向で優しい選択をしてきました。そんな彼が初めて自ら引き金を引いたのは、ストラトフォードタワーでの声明を出す前のマーカスだったはずです。あくまで「足を撃て!」と叫びながらでしたが、罪なき人間に対して引き金を引きました。
また、その後の負傷したサイモンを見捨てるか否かの局面では、悩みながらも最初は撃つを選択しましたが、結局は思いとどまることになりました。
宇佐美さんは引き金を引く選択をしたエデンクラブのアンドロイドに対しても、星導さんは「いや撃たないぞ」「足を撃てよ」と言いつつ、撃ったら命を奪ってしまうであろうことを察して、撃たない選択をしました。
全編を通して、彼は人間であれアンドロイドであれ、命を同等の重さとして考えているように見えましたね。

カムスキーテスト
動揺しながらも、あくまでハンクの命令に従ったという体で撃たない選択をしました。後からハンクに対して「なんで撃たせてくれなかったんだ!」という発言(ロールプレイ)はありましたが、どちらにせよこの二つの選択肢なら彼は撃たなかったのではないでしょうか。というのも、人間の姿をし、人間のように振る舞うアンドロイドのクロエに対して、彼は本人に何の理由(罪)もなく引き金を引くことはできないだろうと、今までの選択の傾向から何となく予想ができたからです。

カーラの最期の選択
もう疲れた……」という最期の言葉があまりにも心に刺さって抜けません。彼にとっては、ルーサーもアリスも失ったカーラの人生を終わらせることが、救いだったのだと思います。カーラとアリスの命がかかったシーンでも、アリスの懇願を受け入れて「家族になるんだ!三人じゃなきゃダメだろ!」とルーサーを救い続けた星導さんだからこそ、カーラに「三人じゃない」人生を歩む道を残すほうが酷だったのでしょう。もうここはどう転んでも泣きます。

【反応比較② -宇佐美編】

初めて自らの意思で引き金を引いた瞬間
宇佐美さんはアリスとカーラの逃亡シーンでトッドを撃っていますが、あれはどちらかというと操作の流れだったので自らの意思だったとは言い難いでしょう。すると、コナーがエデンクラブから逃亡を図るアンドロイドを撃ったのが、初めて自らの意思で引き金を引いた瞬間だったはずです。時間ギリギリまで悩みながらも、「犠牲を払わなければ!」という言葉とともに、撃つ選択をしました。

カムスキーテスト
星導さんが迷ったこの決断を、宇佐美さんはほとんど迷わず、何も言わずに選択しました。その上で、「捜査官なら真っ当な捜査で見つけよう」と割り切っていました。これは、カムスキーへの印象が最悪だったことが大いに関係しているかもしれません。彼は、カムスキーの「道徳がない感じ」にはっきりと嫌悪感を示していたため、コナーの感情のある/なし以前に、道徳心のない人間の言いなりになって手を借りるようなやり方は受け入れられなかったのでしょう。

カーラの最期の選択
この前のシーンからしっかり泣いていて、もう全然言葉を発せなくなっていましたね。彼の無言の選択は絶望の大きさを物語っているようで、直前のシーンで対岸への希望を語るアリスとの宇佐美さんそれぞれの言葉が思い起こされ、こちらも嗚咽以外の何も発せなくなってしまいました。
宇佐美さんは、カーラとアリスがルーサーと出会って三人で家族になっていく様子にかなり感情移入して見守っており、「この三人だけは幸せになってほしい」「ハッピーエンドにするからな!」と宣言していました。もう言葉がありません。辛すぎる。
息絶えたルーサーを船から降ろすシーン、「もうしょうがない、これは……」と言いつつもキーをなかなか押せずに葛藤している様子は、理解と感情と迫りくる時間とのせめぎ合いがあまりにリアルで、もう祈るように見守ることしかできませんでした。彼は命以上に、恩や人情を重んじる人なのかもしれませんね。


最後に

(言い訳)

あまりに好き勝手に、それも長々と書き連ねてしまいましたが(まだまだ書き足りないところもありますが)、これはあくまで個人的な思考の整理の記録でもあるので、特に結論というほどのものもありません。初めに記したように、主に二人の似ているところと、似ているからこそ見えてくる違うところを少し並べてみたかったというぐらいのものです。
そもそも、これは人様に読ませる目的で書かれた文章とも言いがたいものです。全く論理的でもなければ、感情に任せた支離滅裂な文章があったとしても、どうかご了承ください。(誤字脱字はぜひお知らせください。)
また、これらは全て、分析というよりはこじつけ・妄想で、Vtuberでありヒーローである「星導ショウ」、「宇佐美リト」の外側(我々)から見えるキャラクター性をベースに私が感じた印象であり、実際の彼らがどのような人物であるかを想像したり、決めつけたりするものでは全くありません。あくまで一オタクによる一種の二次創作のようなものだと思っていただければ幸いです。

もし、二人のデトロイトを見て熱い思いを抱えており、感想を共有してくれるという方がおられましたら、ぜひコメントやマシュマロ等にメッセージをお寄せください。実を言うと、誰かと一緒にウォッチパーティーをしたいぐらいにはこの感情を持て余しており、気持ちを共有できる人に飢えています。どうぞよろしくお願いいたします。

最後までお読みいただき、まことにありがとうございました。いい夢見てくださいね。

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