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【ワーケーション体験】ハロー阿久根!

ワーケーションを決めた理由

自然豊かな田舎で生まれ、ちょっと海外で育ち、
大学で東京に上京し、就職。
プライベートを確保するのが難しい仕事で、
でも仕事がとても大好きだったので、
20代前半は仕事を第一に、一生懸命頑張ってきました。

そして、24歳の時に転職をしました。
今もお世話になっているその会社がとても融通の効く会社だったので、
ちょっと疲れたり、一人で集中して仕事がしたい時は、
リモートにしたり、有給を取ったりして自然の中で過ごす機会が増えました。

その中で、子供の頃は分からなかった「田舎の良さ」に気が付くことができました。
自然が多い場所で育つ野菜や果物は、びっくりするくらい美味しくて、
自然の中で大きく息を吸うと、びっくりするくらいリラックスできて、幸せを感じることができました。
都会には都会の良さが、そして田舎には田舎の良さがあるという当たり前を肌で感じることで、自分はどこに身を置いて、どんな生き方がしたいかとよく考えるようになりました。

ぼんやりと、「いつか地方移住してみたいな〜」と思っていたと時、
SNSで、女優の小川紗良さんが「阿久根のワーケーションプログラム」を紹介されているのを偶然見つけました。
「アクネってどこ?鹿児島は遠いなぁ…」と思いながらも、
行きたい気持ちがどんどん溢れてきて、なんか行かなくちゃ!という気持ちになりました。
仕事とうまく両立できるか悩んでいましたが、地域おこし協力隊の方々が融通を聞かせてくださり、私に合ったプログラムを作ってくださいました!

そして11月15日〜20日の6日間、私のワーケーションが始まりました。

ワーケーションのスケジュール

1日目:阿久根上陸!

午後の便だったので、鹿児島空港に到着したのが16時頃でした。
そこから2時間バスに乗り続けたら、阿久根到着!
バスから見える夕焼けを見た時、すでにここに来て良かった!と思っていました。

バスから見えた夕焼け

阿久根駅に到着した頃にはもうすっかり夜でした!
駅に協力隊のお二人が迎えに来てくださり、宿泊先まで案内してくださいました。
2泊目まではイワシビルさんでお世話になりました。
非日常を感じれる素敵な空間だったので、ワクワクしながらホステルで過ごす時間を楽しむことができました。

大きなイワシが出迎えてくれます。
くぐって入っていくワクワク感♪
壁にまでイワシを感じることができます。

2日目:早起き!漁師体験

2日目は福美丸水産さんで職業体験させていただきました。
朝7時に港集合!わくわく。
阿久根で生まれ育った漁師歴約60年になる素敵なおじさんと、最近阿久根に移住してきたというお兄さんと一緒に漁にでました!

網で伊勢海老を獲ります!
すごい!
船から阿久根大島が見えました。贅沢だなぁ〜

海が大好きなので、船に乗れるだけでわくわく。
酔うこともなく、漁師さんのお仕事を間近で学ぶことができました。
今までは、「漁師」という仕事がすごく遠いものに感じていましたが、実際体験をさせていただき、とても興味深く、楽しい仕事だと気が付きました。
そして漁から戻っていたら、漁師さんの奥さんが朝ごはんを作ってくださいました!

釣った伊勢海老を贅沢に食べさせてくれました、忘らない朝ごはんです。

夜は、協力隊の方々が交流会を開いてくださり、阿久根に移住してこられた方々とお話ができました。
皆さま、本当に濃い人生を過ごされていて、深みがあり、魅力的でした。
話す言葉や聞いてくださるときの眼差し、とても優しく温かい方々だなぁと感じました。
そんな方々が阿久根で生活することを選んでいるという事実がまた、阿久根が私の中で特別の意味を持つことになりました。

3日目:さつま揚げ体験とアクネの夕焼け

3日目はイワシビルで朝ごはん!

イワシを堪能できる朝ごはん

そして今日も同じ福美丸水産さんでさつま揚げ体験をしました!
エソという魚を三枚おろしにして、それをミンチにして、こねて、揚げる!
全てが手作業で、揚げたてのさつま揚げを食べた時はほっくほくで美味しくてびっくりしました。

こねこね〜
揚げたて!

自分の手で1から作って食べる経験を初めてしたことで、当たり前のことですが、やろうと思えば人間はなんだってできるんだな!と思いました。
やったことないから、という理由でやってみたいことに手を出さず諦めるのはやめて、一度は自分の手で挑戦してみようと思いました。

その後、少し東京の仕事をして、夕方はおれんじ鉄道に乗ってみました。
すると、海沿いを走るおれんじ鉄道から夕焼けが!

電車からこの景色を眺められる幸せを噛み締めました。

4日目:暴風につき、予定変更!

今日はまなべみかん園さんでみかんの収穫体験の予定でしたが、暴風のため中止になりました。
そこで、お借りした車で隣の市に行ったり、自由な時間を過ごせました。
この時間がとても充実していて、目的もなくドライブしたり、適当に走って気になったお店に入ってみたり、そんな時間はまるでずっと阿久根で暮らしているような気持ちになり、まさに「移住」している気分を味わえました。

ドライブの道中。
こんな豊かな自然の中を走れるのは、田舎の特権です。
走ってたら誰もいない港に辿り着きました。
ここに座ってコーヒーを飲みながら、好きな音楽を聴きました。

夜は、福美丸水産の皆さんと仲良い方がお誕生日ということで、そのお祝いに参加させていただきました!

豪快に焼かれる伊勢海老!

まさか阿久根であったばかりのご家族とBBQをできるなんて!
来る前は想像もできなかったです。
皆さん本当に温かくて、親が別々で暮らしている私にとってこういう家族はずっと憧れでした。
そしたら皆さんが「なんだか家族みたいだな〜」って言ってくださり、本当に涙が出そうになりました。
このご家族と仲良くなれたことで、次に阿久根へ来る時は「遊びに来る!」ではなく、「帰ってくる」という気持ちになれそうです。

漁師はお魚を、農家は畑で採れた野菜を、近所で交換し合っている皆さんの生活を見させていただき、東京とは全く違う生活スタイルに驚きがありましたが、豊かさを感じました。

5日目:リベンジみかん園!そして染め物体験♪

今日はアキノ染色工芸さんで染め物体験をしました。
好きな色で自由に塗ってください!というスタイルだったので、私はワクワクしながら自分の好きな色を好きなように重ねていきました。

好きな色に塗っていきます!
考えても分からないので、とりあえずこの色!と思った色を塗ります。
世界に一つだけの大漁旗手拭いが完成!
自然の中にある開放感たっぷりの工房でした!

そのあとは、リベンジまなべみかん園さん!
みかんの収穫を体験させていただきます。
ここに来るまでに出会った人たちに、「まなべさんのみかんは1番美味しい!」と聞いていたので、どんなみかんなんだろうと期待が止まりません。

いざ収穫!

とても広い敷地にいっぱいのみかんの木!
収穫♪ 収穫♪
協力隊の方も一緒に手伝ってくれました!

みかん園の方が「食べながらやっていいよ〜」と言ってくださったので、遠慮なく食べながら収穫!
甘さと酸っぱさが絶妙なバランスで一度食べたら、虜になりました。
この美味しさを東京の友達や職場の人、家族にも味わってほしい!と思ったので、体験が終わったあと、すぐに1箱(5kg)を注文しました。
12月中旬に届く予定です。楽しみ楽しみ。

そして、これで今回のプログラムはおしまいです。
このワーケーションプログラムでしか気がつくことができなかった阿久根の魅力をたっぷり知ってしまった私は、いつまでもこの町にいたいと本気で思っていました。

今すぐ仕事を辞めて拠点を移すことは難しいけれど、将来の選択肢に、前より具体的に「地方移住」ができたことは大きな変化でした。
田舎の良さも、都会の良さも、どっちも知っている私が将来どんな選択をするのか、自分でもまだわかりませんが、阿久根という一つの「居場所」ができたことが本当に嬉しかったです。

こうやって、日本中、世界中に、自分が帰ってきたくなる場所が増えていく人生はなんて幸せなのでしょう。

自然の力は本当にすごいと感じます。
こうやって自然を感じながら生きていると、
無窮の彼方へ流れゆく時を、めぐる季節で感じることができます。
一年に一度、名残惜しく過ぎてゆくものに、
この世であと何度巡り会えるのか。

そう考えたら、人生は長いようできっと短いんだろうなぁ、
この町で、たくさんの自然や人々の豊かさに触れ、
自分の残りの人生を精一杯に生きてみたい!と思いました。

あ、あと!
これは忘れてはいけません。
3日目から泊まらせていただいた「塩屋ホステル」さんが素晴らしかったという話。

不思議なことに家以上にくつろげました。

まさに「日常の延長線」
家に帰ってきているような安心感がありました。

こちらの絵も、直感で好き!と思いました。
本棚に星野道夫さんの本がたくさんあり、まるで自分の家みたい。

このホステルを経営されているご夫婦も本当に素敵な方々でした。
奥様とはお話しする機会がありましたが、初めて会った気がしない不思議な安心感がありました。この家を擬人化するとしたらあの奥様です。

最終日、感極まってホステルに帰宅するとこんな手紙が…
こちらの手紙をきっかけに阿久根で出会った皆様の温かさを思い出し、涙が出ました。

6日目:ばいばいアクネ!また来るね。

東京に戻り、そのまま会社に出社しなければいけなかったので、朝5時に阿久根を出発して8時に飛行機で東京へ。
11時には出社し、いつもの日常が戻ってきました。
こんなあっという間に環境って変わるんだなぁ、阿久根に戻りたいなぁ、と思っていましたが、ポジティブに考えれば、あんなに遠くに感じていた鹿児島も、数時間あればいつでも行けるところという印象に変わりました。

距離は遠いけど、心が繋がっていれば、その町と私が繋がっていれば、
その町は、ぐーーんと近くに感じることができます。

だから、きっとまた本当にふらっと遊びにきちゃうと思います。
本当に大好きです、阿久根のことが。

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