八丈島の木の器工房へ -前編-
こんにちは。
先々日は富士山腰巻道路で死にかけ、先日は登龍峠で死にかけたハチドリです🦜
毎回自分の運転で吐きそうになっている…
さて!今日は、八丈島の素晴らしい伝統工芸をご紹介。
中之郷のろっじ・ふれんどの小泉さんが作る「木の器」
赤坂サロン時代には店舗で使用したり、販売もさせていただいておりました。一度使うとハマってしまう、知る人ぞ知る人気の器です。
※移転後3年を経て販売を復活しました✌︎
何を隠そうわたしが作品の大ファン。機会があれば直接会って色々聞いてみたい🎤と常々思っていたのです。
小泉さんは、わたしの親友のお父さんでもあるため、娘コネクションを使ってアポをとり、実際の工房へお邪魔してきました📝
アトリエも木で出来ていてなんとも落ち着きます。(勝手に撮影)
小泉さんは木工職人の才能もさることながら、声がまた素敵で、ギター弾き語りもできる生粋のアーティスト👨🎨
今度一曲お願いします!
ちなみにお爺さまもこけし職人だそうで、その芸術センス溢れるDNAは、脈々と美人3姉妹、孫ボーイズたちへと引き継がれております👏
さぁ、それでは器の話へまいりましょう☕️
まず、使用する木材は全て八丈島産。
地元八丈島で、長い年月をかけて育ってきた木に敬意をはらい、美しい作品に変えることで、循環が生まれます。
自分で切りに行くこともあるそうですが、地域の方のお庭で切ることになってしまった大木や、工事などで伐採された木を譲り受けたりと、切られて行き場のない木を利用することも多いそうです。
まさにエコ。まさにサステナブル。
八丈で育った木は、台風や海風でしなり揺さぶられるせいか、節目が多く繊維も強靭だそうで、真っ直ぐに切ろうとしても進路が曲がっていくほどだとか。
それほどクセの強い素材のため、杉や欅などに比べて加工は大変なんだそう。
しかし、そこは職人技とアーティスト魂。
木に逆らわず、思いのままに加工を施すからこそ、伸び伸びとした自由なデザインがファンの心を惹くのでしょう。
それぞれの木が育った場所によって出来た節や木目を見ながら、小泉さんの感性と閃きで「ここだ!」という柄の出方で削りをストップしたりと、素材を最大限に活かしたデザインは、唯一無二でユニーク。
同じ木を使っていても色や模様も違うので、自分の好みに出会ったらすぐ手に入れることをお勧めします。一期一会です。
木を手に入れても、すぐ加工出来るわけではないそうで、乾燥させることから始まり、だいたい早くても2.3年、木によってはもっとかかる場合も。
木が切られてから、ひとつの作品が完成するまで、平均4年ほど。その前の木の人生も考えると…
色々な歴史が詰まった木の器にますます愛着が湧きますね。
こちらの立派なイートボードは、30年以上前に小学校PTAつながりで譲り受けたというマダミの木。
重厚感のある木目柄、深みのあるカラーとカットの流線美が調和し、なんとも言えない美しさ。
よくよく話を伺うと、そのマダミの木は姉の嫁いだ先のお庭の木だったことが判明。
器それぞれにヒストリーがあり、話が尽きないため続きは後編で。
デザイン性だけでなく、機能性も備えた木の器の魅力に迫ります🤓
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