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音楽ライター長井英治がセレクトした、90年代ガールポップアルバム 30選③

ソニーミュージックが運営しているwebマガジン「OTONANO」の1月号で、36枚のガールポップアルバムをセレクトさせていただきましたが、そのうち30枚がSpotifyで配信されているので、僕のコメント付きで改めて紹介してみたいと思います。

GO TO THE TOP/hitomi(1995)

3枚目のシングル「CANDY GIRL」で一躍ブレイクした、hitomiのファーストアルバム。小室哲哉プロデュースでありながら、全曲の作詞をhitomi自身が手がけており、彼女の出現でガールポップシーンは大きく変化した。オリコン最高位3位を記録。

LOVE BRACE/華原朋美(1996)

小室哲哉プロデュースで華々しくデビューを飾った華原朋美のファーストアルバム。自分の恋人のためにレーベルを発足し、大成功を収めたシンデレラストーリーがここに!最終的に250万枚という大ヒットを記録し、華原朋美は一躍時の人となった。

食物連鎖/中谷美紀(1996)

現在でも女優として大活躍している中谷美紀のファーストアルバム。サウンドプロデュースは坂本龍一。スタイリッシュでクールな世界観が、彼女のイメージにぴったりとハマった名盤。TOP10入りを果たすヒットアルバムに。

スーパーモデル/篠原ともえ(1996)

時代のアイコンとして一世風靡をしたシノラーこと篠原ともえのファーストアルバム。石野卓球がプロデュースを手がけ、渋谷系人脈によって制作された異色作。ガールポップと渋谷系の架け橋となった重要な作品。

I could be free/原田知世(1997)

1990年にフォーライフに移籍後、音楽性の高い作品を発表してきた原田知世、1997年のオリジナルアルバム。トーレ・ヨハンソンプロデュースでレコーディングされた本作は、渋谷系ファンからも支持され話題に。TOP10入りを果たすヒットアルバムに。

un/ともさかりえ(1997)

12歳の時に女優デビューし、1997年にシングル「エスカレーション」で歌手デビューした、ともさかりえのファーストアルバム。 デビューシングルに続き、本作もTOP10入りするヒットに。全曲の作詞を秋元康が手がけ、山口美央子、山口由子、上田知華らが楽曲提供している。

川本真琴/川本真琴(1997)

岡村靖幸プロデュースのシングル「愛の才能」でデビューした川本真琴のファーストアルバム。初登場1位を獲得し、ミリオンセラーを記録する大ヒットに。その後、大ヒットのプレッシャーから体調を崩し、メインストリームからは離れたが、現在も独自の活動を継続中。

Angelophany/石井聖子(1997)

岡本真夜プロデュースのシングル「ANNIVERSARY」でデビューした、石井聖子のファーストアルバム。3枚のシングルを岡本真夜が提供した他、鈴木祥子、高橋洋子、障子久美らの提供楽曲が収録されている。ちなみに彼女は女優の坂本スミ子の実娘。

Junior Sweet/CHARA(1997)

初のTOP10入りヒットとなった「やさしい気持ち」を収録した、5枚目のオリジナルアルバムは、初の1位を獲得する大ヒットアルバムに。渋谷系陣営が制作に参加した豪華な作品。ジャケットの男性の手は、当時のパートナーだった浅野忠信。

ARIGATO!/広末涼子(1997)

1996年にポケベルのCMで一躍有名になった広末涼子のファーストアルバム。「MajiでKoiする5秒前」「大スキ!」をはじめ、竹内まりや、岡本真夜、原由子、奥居香らがほぼ全曲を書き下ろした豪華アルバム。ガールポップの集大成とも呼べる1枚。


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