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ある町角で。

街角の小さな古本屋。
鼻眼鏡をかけて いつもなにやら難しい新聞を広げて
時々 吐息まじりに軒下の低い空と通りを歩くひとを見る
 なんてこったい
ほんとに 民のこと考えているのか?
やけに 聴こえのいいこと 並べるやないか

あれ
今日は 不機嫌そうだ
寄らないでおこうかな

そう思いながら ふと 店先を見ると
ひとつのnoteが風にめくられ 見上げている

 ん?
見ると ちゃんとした本ではなさそうだが
あ 「詩」が書いてある

  路傍の花たち
  なんでもない風の色
  生真面目なじぶんのこと
  なんか にじみでてるけど
  なんやろか

そして 読んだら
 ぽろっとわたしの手になにか
零れて落ちた

  「買われないポエム」
「いつも 澄まして 言います コレで いいのよ」


こぼれたのは わたしのこころ。

     

            買われないポエム
                に寄せて


いつも勝手に 遊んでごめんなさい。
よねちゃん。。。

この買われないポエムは 買わないとよめません。

  

 

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