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同人とTwitterと拗らせた女

シェアハピができねぇ

 

私はTwitterを始め即効で病んだタイプの人間だ。
驚異の最短1週間。
どんどん口に投げ込まれる情報の濁流は、誰にも見せることなく孤独に絵を描いてきた人間には刺激が強すぎる世界だった。
こんなに早く正気を失ったのは人生で初めて〜!

誰かと繋がれたら、嬉しい喜びもあるが嫌われてしまうリスクもバカ高くなる。
人間関係において、回避性気味な所がある私はすぐにこの恐ろしいカラクリに気づいてしまった。ぐぇ。


不義理なことはしたくなかった。
全てに誠実で正しくいたい。
でもそれはなかなか難しい話だ。
そもそも誰もそんなこと求めてないというのに。


いいねというのはあまりにも甘い蜜で、こんなに嬉しいなんて、もっともらえたら確実に調子をこきはじめると感じた。

もっともっと反応してほしくなる。自分のためにしている創作が、数字のためになってしまいそうで恐ろしかった。
数字を消すアプリを入れたら少し楽になった。

いいねの通知が、私の報酬系の回路をビンビン刺激しているのを感じた。ユーザーを離さないように、気持ちよくなれるようデザインされているのだ。たまらない。


こんな感情を引き出すTwitterに恐怖を感じた。

いいことばかりではない。
人と比べたり、数字がでない時自作が無価値になってしまうと思ってしまう。
フォロバされなければ受け入れられていないと錯覚してしまうし、いいねが貰えないとこれはダメなのかと思ってしまう。

そんなことあるはずない。そんなぽちぽちとした1秒の作業でものの価値も私の価値も変わらない。この狭い世界は全てではない。
しかし、そう思わされてしまう。このままだと、過程ではなく結果が全てだと思い込んでしまう。

いいねをもらってもプレッシャーで、貰わなくても寂しい。
楽しいことよりもドキドキすることに天秤が傾いていった時、もう詰みだと思った。

この年になって初めてTwitterで自我を獲得した私は、確実に距離感を見誤りメンタルが絶不調になった。
仕事中でもめちゃくちゃ気になるんだ。その世界で何が起きているか。
このままではとんでもないインシデントを引き起こしてしまうと思った。

自分をしっかりと持たなければいけない。
あなたは私であり私はあなた。共感のループは自他境界をガバガバにさせる。

所詮他人にとって私はモブにすぎないのだが、自我を持つと気負ってしまって、どうしても勘違いしてしまいがちだ。



創作をしながらも常にアンテナをはって、素晴らしいものを余さず掴み取るという簡単な一連の動作は、現実世界よりも複雑に入り組んでいる。

元気に挨拶しときゃいい現実世界がどんなに楽かわかる。自分がどこに所属しているかなんて帰属意識も簡単に得やすい。

Twitter上の私は濁流でぐるぐるしている枯れ葉だった。
そもそも恐ろしい時間泥棒ツールだというのに。


正味疲れてしまった。
正解がない世界で、正しい選択肢なんてありもしないものを探そうとしているのだから当たり前だ。

Twitterとは、他人の目がある中で、常に取捨選択をし続けそれを披露することのように思えた。
全てが自分の意思表示だ。見るのも見ないのも、何をするのもしないのも全て自由だし、何を表にだすのか出さないのがだって自由だ。

めんどくちゃ‥‥。
私は自由をうまく使うのが苦手みたいだ。不自由さの中で逃げ道を模索する方が好きかもしれないし、ただ黙って創作したい。


自我や価値観がもうブレない人、他人に惑わされず自分のペースを守れる真の大人だけが正気を失わずにいられる。
正気を失いたくない。


かといって二次創作は正気じゃできない。

推しカプの大冒険やえっち妄想、推しへの愛情、うるせーー!!この2人は愛し合ってセックスしてんだよ!!!!お似合いなんだよ!!!!という脳内の主張はあまりにも主観的な捏造と欲望にまみれている。
漫画や小説を描くというめちゃくちゃコスパ悪い愛情表現は狂った愛がなきゃできないのだ。

ただただバランス感覚が欲しい。

 

▲▼

一旦全てから離れて、世の中のコンテンツをただただ収集するアカウントを作った。

なんと、Twitterは深く潜れば潜るほど、無修正お◯ん◯んや◯◯◯、えっちなものや絶対に交わらないであろう人間がウロウロしている恐ろしい場所なのだ。
推しカプ創作の糧となれ。

本当に未成年は禁止にした方がいい。自分の身も感性も自分で守るんやで。

一番大事な部分は自我が感じ取れないということ。中の人の気配にビビってしまうので、コンテンツに徹しているもののみにした。
壁打ちアカウントや、海外アカウントなんて最高だ。何いってんだか分からん!ヨシ!!!

どんどん深掘りするのは好きなので、どんどん知的好奇心を満たしていった。
自我のないアカウントである私は、ここでは無数の蟻さんの一つでしかない。

蟻さんでいるのは居心地がいい。

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