介護士の給料について
介護業界の謎
介護保険料が逼迫しているといわれ続けています
その原因は
超高齢化社会により高齢者の数が増えている
と言うことですが
ここでひとつのなぞが
介護職員の給料は上がっていない事
これはどう考えてもおかしな話です
需要が増えて供給が少ないのならば
単純に値段は上がります
介護で言えば
介護職員1人頭の担当する要介護者が増えれば
仕事は増えるが給料は上がるはずです
しかし
介護業界給料が低いです、
会社の取り分
その原因として会社の陰謀説があるのですが
それは
会社の取り分が多くて職員に回ってこない
というもの
たとえそうだとしても
一般的な法人(株式会社とか)ならば
陰謀でもなんでもなく普通なことです
たぶんほとんどの人は会社を算数の式で表すとこんな感じになっていると思います
売上(介護保険料+自己負担)-経費(人件費含む)
=利益
しかし
この式は少し違っていて
本当は
資本金-経費+売上=次の仕事の予算-経費+売上=次の仕事の予算-経費+売上……
とこのように会社は
終わらない算数をしているんですね
それでこの式で会社にとって一番ヤバイことが
“次の仕事の予算”がマイナスになることです
つまり倒産するとはこの事です
よく使われる脅し文句で
「売上が無いと君らの給料は払えないよ!!」
みたいな言い回しがあると思うけど
実際は人件費も経費のうちなので
理屈で言うと給料を払うタイミングは
売上が立つ前なんです
それで会社が恐れていることは
この“次の仕事の予算がマイナス”
になることをいます
「結局のところ会社の取り分が多いんでしょ?話変わらないでしよ!!」と思うかもしれませんが
少し違います
会社が潰れれば給料が安いとかでなく
仕事がなくなるのです
言い換えると
会社が欲しいのは利益ではなく
次の仕事の予算なのです
極端な話、会社ってやつは
“次の仕事の予算”があれば
利益はマイナスでも良いのです
とりあえず
ここの部分は押さえていた方が良いかと思います
介護保険には上限がある
介護保険には上限があります
つまり
会社からしてみたらどんなに頑張っても
ここまでしか売上は延びませんよ
と決められているのです
有料老人ホーム(特定施設)なら
部屋数がそのまま売上の上限になります
訪問介護の場合も
1人のサービス提供責任者に対して
利用者数は40人までと決まっています
そしてなにより
どんなにより良い介護を提供しても
商品単価は介護保険で決まっているので
他の会社と同じ価格設定になってしまう
と言うところが
介護職員の給料問題のポイントかなぁ
と思います