ワニの火葬と鍼灸師
ワニについて知ったのは、たった3日前だったので、まったくシンパシーも何もあったもんじゃないけど、この記事は面白かったです。
https://honeshabri.hatenablog.com/entry/cleansing_of_twitter
二つの社会規範があり、人は瞬間瞬間、どちらかに身を置いている。
そこをごっちゃにすると、人のものすごくナイーブなところを傷つけることになる。
この文章、イエス・キリストの宮清めと、現代の私たちと、同じ過ちを2000年たってもやらかしてしまう愚かさと。ナイーブな心が傷ついて(イエスの)、律法学者やサドカイ派のナイーブな気持ちが豆腐のように傷ついた…傷ついた心は傷つきやすい心を傷つけるという話。
すごく良くわかる。
鍼灸院を開業して半年目くらいに、院に電話がかかってきました。
近所の人だというけど、名乗りもせず、50歳~70歳くらいの男性という印象。
お灸をして欲しいという依頼でした。
当然、私はプロで国家資格を持っているので、お灸をすること自体はまったく問題ないのでOKです。
ところが…この記事で言うところの、「社会規範の世界」と「市場経済の規範」とのがっちゃんこが起こってしまった…。
紛争になったわけではありませんが、私の心にも、(想像でしかないけれど)相手の心にも傷が残ってしまった。
今はそれが誰だったのか分からないのが救いです。
外でバッタリ会いたくはありません。
結構ショックだったから。
(1)私にとって鍼灸はコミュニケーションツールではなく(社会の規範)、プロとしての仕事(市場の規範)なのです。
仕事を尊重してもらえない悲しさが一つ。
そしておそらく、あちらの方には、「近所の人」という社会の規範が通じなかったら悲しみと。
万一、近所の人だからという理由や、友達だからという理由で、私が本来の料金より安く治療したとしたら、いや、私じゃなくても、治療を生業としている人は、みな廃業の憂き目にあうのですが…
それが治療家業でなく、木工所だろうが、八百屋だろうが同じはず…中年期を過ぎ、分別盛りのはずの人間が、そんなことも分からないのか…という怒りも認めます。
(2)もう一つ、自分の身体を大事にすることにお金を惜しむのか、という悲しさ。
健康のためにお金を使うことを、どこか軽蔑し、卑しいとする風潮がある…そのことに気が付く契機になりました。
遊びやモノに関するお金には、割とフレンドリー。
健康に関することに使うお金に対しては、フレンドリーじゃないなと。
(フレンドリーという言葉のセンスはちょっとおかしいとしても)
「健康のことにお金を使わないことが良いこと」と、ふつーの人が思っているってことに、すごく問題を感じる。
そういえば、私が子供の頃、健康保険を使わないで二年以上たつと、以前報奨がもらえた時期がありました。今でも続いているのかもしれませんが。
それをもらって、父と弟が喜んでいたので覚えています。
保険はみんなのお金が元になっているので、それを使わなかったら褒められるというのは、まったく間違いじゃないんですが、それを保険だからと限定的に父たち、普通の我々が捉えるかというと、そうじゃなくて、「健康にはお金を使わないことが良いことなんだ!」と捉えたんじゃないでしょうか。
ちょっと考えれば、そんなわけない。
私は毎月歯のメンテナンスに行ってますけど、虫歯になったら、歯を再生できない以上、取り返しがつかないから、歯が悪くなくてもメンテナンスを受けている。
それにそうしていた方が、国庫を源にする保険支出を抑えることにもつながる。だって、歯の治療って、統計みたらわかるけど、高齢になってからめちゃめちゃ保険使うようになるんで。
健康に関するお金は節約すると褒められる…違う。間違ってる。そうじゃない。
保険を使わないのは褒められることだけど!
健康についてケアしないことが良いわけじゃない!!
むしろ積極的に、健康のためにお金と時間を投資するほうが、人生のバランスは良くなるに決まってるだろ!!
金使う順番間違ってる!!
食事!睡眠(住居)!運動 >鍼灸>(ここまでが健康への投資)>>勉強(教育投資)>遊び・物欲
だろっ!
「メンタルの健康だよ…遊びは」
違うっ!
メンタルの健康のために必要なのは、まず身体の健康なのっ!
確かに心の救いが必要なのは認めるがっ!
取り組む順番、逆!
って、長くなるから別に書くけど。
「痛み止めでは病気は治らない」ってのと一緒なのだというに留めます…。
病気になったら罰金を払うほうがまだ健全だと思う…今は。
病気になったら病院にお任せ…それでいい。それがいい。そういう風潮があるけど、病気になったら、それはもう間違いなんだ。いけないんだ。
だって病気には、治るという保証がないんだ。
死ぬかもしれない。
治っても、元通りとは言えないかもしれない。
何より、
病気のために失った時間は、戻らない。
だから、絶対に病気になってはいけないんだ。
病気にならないように、鍼灸院に行くんだ。
そう思ってくれる人が増えたらいい…。
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