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頼もしきホームセンターさんと、備えのお話し

震災から10年経とうとする今年の、2月13日の夜。大きめの地震に見舞われました。

当時に重なる状況に気持ちが硬くなり、不安な1週間でしたが、その中で人の頼もしさも感じました。

そんなお話しを少し書いてみます。

揺れたその夜に、家の中でできること

大きく揺れましたが、自宅の被害は軽微で幸いでした。その日の夜、「今できることを少しでも!」とその場で行った対策です。誰かの役に立ちますように。

★浄水ポットでたくさん飲水をつくり、フタが閉まる容器に溜めておく。(水筒、空いてたペットボトル、湯沸かしポットなど)

★浴槽に水を溜めておく。(こちらは生活用水に。震災当時、手桶で汲んでトイレを流すのに大活躍した経験があります!)

★お米をたくさん炊いておく。

★スマホと、モバイルバッテリーの充電。(モバイルバッテリーは定期的に充電と放電を繰り返すと長持ちするそうです。)

★懐中電灯の確認。

★食器や陶器・ガラスの置物などをすべて安全な所へしまう。(余談ですが、鉱物コレクションは鉱物の箱の底を棚に貼り付け、さらに棚自体も床と壁に固定していたため、全て無事でした。よかった!)

★パーテーションや椅子、洗濯物干しなど背の高いものはすべて横たえ、寝室から玄関までの道を確保する。

★靴下を履いたまま寝る。ベッド横にルームシューズと着替えを用意しておく。(咄嗟に起きて避難する際、裸足はとてもあぶないです。)

揺れが収まったあと、こんな準備をしてから寝ました。

それから、地震で荒れた部屋の中を動くときは、ガラスの破片の飛び散り力を甘くみないこと!!これをお伝えしたいです!!すごく飛びます!!ほぼ目に見えない極小のガラス片が、あらゆる隙間にひそんでいます!!

我が家も台所から部屋の反対側まで飛んでいて、ソファーカバーとマットレスは、どこに破片が入り込んでいるやら...という状態でしたので、厳重に包んで処分しました。

防災品買い出しと、頼もしい店員さん

翌日はさっそく、足りない防災品をリストアップして夫とホームセンターへ買い出しに行きました。

大行列・混雑・売り切れなどの心配がよぎりましたが、不安に反して、街も店内もとても落ち着いていました。被害の軽い地域だったことが大きいと思いますが、それでもすれ違う人たちの間には「今の時間でしっかりと備えておこう」という共通意識のような空気が流れていました。どの人もみな落ち着いて必要な物を選別している感じで、10年前の経験が根付いていると感じました。

ホームセンターで優先して買っておきたいと考えたのが、カセットコンロ用のガスボンベでした。ライフラインが全て止まっても火が使える、非常食を温めたり水を沸かしたりできる、重要な存在です。恥ずかしながらうちにある本数が心許なかったので、足しておきたい。

「在庫があるといいね」と話しながら、キョロキョロ探して、一本奥の通路に入ると、

大量のカセットコンロとガスボンベの山!どんどん持ってくる店員さんの姿が!

私・夫「頼もしい...!!(感涙)」

念のために店員さんに購入制限があるか聞いてみると、

「どうぞどうぞ何本でも!コンロのほうは大丈夫ですか?(^^)」

私・夫「ありがとうございます!!(感涙)」

頼もしさとありがたさで、地震以来やっと気持ちがゆるんだ瞬間でした。

なんという迅速対応!ありがとう発注担当の御方。ありがとう配送の御方。ありがとう店員の皆様。きっとこれも、経験ありきのご判断なのだろうと思いました。

そのほか食料や常備薬なども買い足して周り、ようやく一息つけたのでした。

防災のため買ったもの

地震翌日に準備した中でも、主なもの。

★缶詰・乾パンなどの非常食と水

★常備薬

★ポケットラジオと電池(手回し充電だとより安心だったのですが、置いていなかったので、電池をたくさん買いました。震災当時は、実家にあったラジオが唯一の情報源であり心の支えとなりました!)

★カセットコンロとガスボンベ(この機会にコンロ新調。)

★ノンアルコールの赤ちゃん用おしりふき(体を拭いて清潔を保つのに活躍します!濡らしたタオルもいいのですが、清潔な水や沸かしたお湯は貴重なので、飲食用にしたいのです。)

また、これは私が住んでいる場所柄、ライフラインが止まった後も自宅に留まる方が良さそうだ、という前提で準備をしました。避難場所に行かれる際は、防寒グッズ・大量のタオル・携帯トイレなどなど必要なものは増えるかと思います。

備えて落ち着く

ひとまず、強い揺れに警戒が呼びかけられる最初の1週間が過ぎました。完全に油断はでませんが、人の力でどうこうできない自然相手に四六時中神経を尖らせるわけにも行きません。やっぱり、具体的にできる備えをして気持ちを落ち着けることが大切かなと。そう自分に言い聞かせています。

そして個人的に、「非常時モード」で荒れてしまった気持ちを、ゆっくりまた「創作モード」に戻していきたいです。

きれいなもの、すきなものをみて、満たされますように。



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