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デジタルな音がない幸福

神戸の元町の一角にあったレトロな雰囲気のカフェ。

階段を少し上って、いままでいた空間とは別の世界に入っていく感じ。

マスターがえらぶという心地いいジャズがBGMにながれ、スマホを閉じて、静かに空気を楽しめる空間。

何気に耳にはいってくるマスターとアルバイトが交わす会話もなんとなく優しい。

いいね・・を押してもらえるところに載せようとした手をやめた。

ここは隠れ家にしたい。

*****

パソコンやスマホにくるメールの着信をあり・・・として数ヶ月。

便利だから、必要だからそうしていたのだが、ふと、今日、重要なメール以外は音での着信通知の設定を全部オフにしてみた。



気がつくと、本を読んでいた。



この感覚。

久しぶりだ。

じっくり何かに向かうっていうことがここのところ少なかった。

時間はあるのに、

なにかにいつも追われている感じがしてた。

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誰かと繋がっていたい

一人でいても、自分はここにいるよ・・・

現代人はとてもさびしがりやなのかもしれない。

常に発信することで、だれかとつながっている確認が

デジタルな通知としてやってくる。

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しらずしらずに凝り固まった心が

ジャズと、コーヒーの香りで弛緩していく感覚。

つながっている片方をすこしはずして

どこかしらない空間で

心を遊べる時間があってもいいなと思える時間であった。





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