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原稿用紙と間違えられたチリ紙

頭の中で

何か考えがあって

それをまとめようとしたら

こんがらがって

絡まりを解こうとしたら

余計に複雑にこんがらがって

ぐるぐるになって

頭の中からゴトンと

音を立てて

鉛のような塊が

転がり落ちてきた

こんがらがり過ぎて

もはやなんだかわからない

ダークマターを

瞬間接着剤で塗り固めたような

小学一年生の男子児童が

謎の情熱で作り上げた

ピッカピカの泥団子のような

よくわからない「ソレ」は

排水溝を通って

どこかに出かけた

頭の中は

振り出しに戻ったわけだが

はじめから

何も無い

はじめから

何者でもない

からっぽだったことに

気がついて

テストで0点をとった時のような

気持ちになった

おしまい

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