懲役太郎 心の面会室 1321回　最近の刑務所事情(2022年7月28日)

はい、おはようございます。

あのー…ある、方たちとちょっと話をしてて、最近の刑務所事情で。いやもう、もう、１０…やっぱり…私も１５、６年７年ぐらいもう、(刑務所から)出てきてて(日にちが経っていて)。で、「もう、２度と行きたくないよね」って何がヤダかっつっていったらやっぱこの暑さ？もうこれ、「これだけでも行きたくないからもう真面目にやろう」みたいな話をしてて。

したらある(笑)、いや、最近なんか、「いや…そのじゃあなにあのー、涼しかったらいけるの？」「いやそれは涼しかったらアレだけど」って、あの。ある所って具体的にもう名前はわかってんだけど、「もう、今それ冷房ついてるらしいですよ部屋に」「ウッソー！それだったら全然快適じゃん、イケるイケる」みたいな話になったんだけど。

そうらしいですわ。うん、そりゃそうだよねって。あのーーたしかに予算は、かかるにしたって、あのー、その、出力が弱いやつでも、付けれない理屈は無いんですよ。穴開けてつけるぐらいで、電源も通ってるんで。えー…それによってやっぱり、だってもう耐えられない暑さですよ今。うん。冬はなんとか耐えれるけど…夏はねえ。…いや、なんかもうそういうふうになってきてるって聞いて、「へーそうなんだー」と。うん、「だけどこれ冷暖房完備ってなったら、へっちゃらでいける人多くなるんじゃないの？」っつう話をしてて、どうかな？っていうことなんだけど。

うん…いや、もう、今やっぱり、全然、違うんで暑さの、その比が、うん。………あのー、扇風機みたいなのはあるけどだけど寝る時間切られるとか、１日中ずうっとつけてるっていうわけじゃないもんなあ。寝る時まあ、切られるんだろうなあ、うん……拘置所の冷暖房完備の時、夜は切られたとかっていう話だったよなあ。なんかすごい送風機みたいな、扇風機みたいな…を、入れて、て風の循環はするっていうふう…だけど。あっ、そうか。もう特にコロナ云々かんぬんになったら…………うーん、あっ、コロナで、風の通りをよくする………から…いやそんなことはないなあ、うん。

あの、ほんとに、夏場になったら、食器口(しょっきこう)って、１０センチ、２０センチぐらいのとこを、開けるとかそれぐらいなんですよ。それで「どうだ涼しいだろう」って考え方なんで。食器が、食事が終わったらそれを閉めるんだけど、「開けといてやる」っていうのが、あの…冷却効果っていうの……(笑)。でもほんっとにね皆さん、あの、ウソだろ！？と思うかもしれませんけど、寝てる時に汗が自分の汗が顔、のたれてきて口に入るとか鼻に入るっていって目が覚めるんですよ。だから寝れないんですよ。ほんとに。

あのー、もう。で、水をためて…えー、そのタオルで、拭い、あの…あの、そういう事もダメなんですよ。夜は水も使っちゃいけないとか、っていうふうで、服も洗っちゃいけない、えー身体、濡れたタオルで、洗っちゃいけないんです。拭いちゃいけないんです。それは決まった『拭身(しきしん)』ていう時間しかダメなんですよ。で服脱いじゃダメなんですよ、上半身裸になっちゃダメですよ。「いいよ」って言う時もあるけど寝る時は絶対に、服を着なさいとか。ていうふうなん、ですよね。

いや、今はどこか変わったかもしれませんけど。なんか、謎の…あの………ルールがあるんですよ。で…あのー、カーテンは無いですよ基本、だから、陽がそのまま入ってくんですね。…ほんとに、日の光から逃げるようにして部屋の中にいるんですよ、あたらないように。何時間、かだけは陽があたるからもうその時はほんっとにたまらないですね。で冬になるとその陽があたってるのが暖かいんでその陽の、いるように行く、ていう。ようなことになるんですけど。ええ。

うん…だから、あの……よく言う、のはその、「悪い事したんだから当たり前」みたいなふうだけど。そもそも、拘束してそこの、建物から出さないっていう事、がもう罰則みたいなことなんで。少なくても、快適っていうか健康を害せないようなことをするのは、当たり前だと思うんですけどこれ、これもう諸外国、まあそりゃフィリピンとかねえ、とかの刑務所ってのはなんか大変になってすごい過剰、収容になって、ってっていう、だけどそこと一緒にしちゃあいけませんけどヨーロッパ、の、刑務所だとやっぱり、そんなことないんですね。

快適にしてきちんとした環境で、処遇すると再犯率はやっぱり減るんですよ実は。うん…そこなんですね。ねえ、どっちかっていうふうのかよく考えなきゃいけないですけど、まあそんなとこです。