懲役太郎 心の面会室 1287回 話のし方タクシー編(2022年6月30日)

はい、おはようございます。あのー…まあ、また、ちょっとまたタクシー編で、面白いから話をするんだけど。

まぁこれが皆さんが使えるかっていったらちょっと難しいんだけど、私、なりでこの、話、の、し方っていうか。あの面白いこと、なんですけど、また別のタクシーに乗ったんですよね。えー、まああの、ほとんど僕も喋らない、から、喋ってこないんですけど。

そのタクシーの運転手さんが…あの、ガソリンスタンドから前の、ときになって。えー、もう……ん?レギュラーガソリンも180円ぐらい近かったのかな(※当時)?それが「いやー高くなったねえ」「高くなりましたねえ」…いやあ、っていうか、「レギュラー…ガソリン、高くなったねえ~」みたいなこういう…言い方だっ、たんですよ。で僕が、「そうですねえ、もう、これだとねえ」…って。

「まぁハイオクだともっと」みたいな、「いやあ、タクシーもこれ、個人タクシーなんてほんと大変だよねえ」なんて言って、「LPガスも上がったんだよー」っていうような言い方…なって、喋ってくるとまあ割と、タメ口っぽい風…な、言い方だったんで。私も「そうですねー」って言ってると、「そうなんだよねー」って言ってくる、から、私が…「そうですかあ」つって。

「じゃタクシーも大変だねえ」っていう言い方にするわけですよ、「いやあ大変ですよお」「ふーん……じゃあこれもう、商売もあがったりだなあ」っていうふうに私がトーンを変えてくわけですよ。そうすると、向こうはべつにそうじゃなくて商売だから、今度は、「ええそうなんですよぉ」って、最初は…「そうだよねー」みたいなのが、「そうですね」ってこの、言葉が逆転していく。…のを私は楽しんでるけど(笑)、いや、向こうは客商売だからそれが自然で、相手の圧と、言い方に変えて、変えていくっていうことなんですよね。

うん、そうするともう喋ってる時は「あーそうだよね、あの運転手さんも大変だよねえ」って「自分らはまああの、自営業だからアレだけど、まあそんんなもんガソリンなんてあんまり気にしないけど、買わなきゃ、あの乗らなきゃしょうがないんだからやめるってわけにいかないんだよね」って、「そうですよね、大変ですよねえお客さんどちらから来られたんですか?」みたいなこう、なるわけよ。

で、これは、サラッと聞いてると。もう、なんてことない会話なんだけど、もう言葉の応酬のやり取りでは、もう全く意味合いが違ってくるんですよ私はそういうふうにしていくわけですよ。顔も見てない目を見てない、斜めの…この対面(といめん)で喋ってる、ことなんだけど、投げかけた言葉に対して最終的には、まあ、まあ勝ち負けじゃないんだけど。まぁこういう形で、えー男社会の人達は上下関係を決めていく、という、ことですね。はい、以上です。


はい。ああそれで…あの、せっかくなんで追加というかアレなんですけど。あのー、まともな人は、ほんとにちゃんとした人はこちらが丁寧にいけば、そちらも、丁寧になってくっていう、ふうです。

でやっぱり、そうなんですよね。で、ちゃんとしてる人はこっちが乱暴になれば乱暴になる、っていうふうになるので、やっぱりそこですよね、あっ…そうかあこっちが、その、言葉遣いが悪ければ向こうも悪くなるし、まあ、それは不良の世界ね、うん。だけど、まともな方はやっぱりそのまともな、ふうに返してくれると。そうするとやっぱり良い、ものは良いものになっていくし、っていう…ことですよねえ。

だけど、このヤクザや不良の世界だと悪い言葉を使ってると向こうも悪くなるんで、まあ(笑)、最終的にどっちが折れるかになっちゃうんで。うん、だから、ほんとに、そういう、一般の方だと、もう自然とそういうふうになっているんで、そうやっていって言葉の圧だとか言葉の使い方とかが、まあそうなってくると語彙力だとか言葉のチョイスを持ってないと。ね、アレなんで、うん。

ああ、まあちょっと(笑)…あまり……あまり、あの…学力がっていう人はちょっと難しい言葉を使ってあげるともうそれだけで「あっこの人は頭がいい人だ」と勝手に錯覚するところもありますしね、うん。まぁそんなやり方で、こう……自分の持ってきやすいように持っていくっていう、ような、でもまあ接客、業だと逆に…あの、下手、に出ちゃって向こうに高飛車に出させといて、「そうですねえ、じゃあお願いしますね」みたいな人、の形に持ってっちゃうのも、あり方だと思いますね、うん。まぁ物を売ろうとするなら、うん。

まあ人によっては、このー、偉そうに言っちゃったり引っ込みがつかなくなっちゃうっていう、ところがあるけど私はそういうところによく陥りますね。なんか、もう、うん。「大丈夫だよ」なんて買わなきゃいけないような状況になっちゃうっつう、ああしまった、という、ことになりますけどね。はい。




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