支配者スイッチ　「サプリメント」

こんばんは、闇と光の伝道師、愛を叫ぶじゅにーです。

お待たせしました。今回は支配者スイッチです。

テーマは「サプリメント」。

これの続編というか、具体的な手段の一つといったところでしょうか。

まだご覧になっていない方は、こちらからお読みいただいた方がスッと入ってくるのではないかと思います。

では、始めていきましょうか。

今日もポチっとな♪

「ヨシヒコや、また余は良いものを手にしてしまったぞ。」

「何でしょう。まさかまたテレビに感化された訳では無いでしょうな？」

「ギクッ！…い、いや、そんな訳ではないぞ。」

「ならば見せてご覧なさい。」

「こ、これじゃ。ビタミンC徳用、なんと１日3粒で檸檬1000個分のビタミンCが取れるのじゃ！」

「思いっ切り感化されてるでは御座らんか。」

「そ、そこはもう良いではないか。品さえ良ければ構わんであろう？」

「閣下、テレビで推している物にそんな物が有る筈無いでしょう？価格のうち大部分は宣伝費用が占めるのですぞ。あと、ビタミンCが何かご存知で御座いますか？」

「例によって詳しい訳がなかろう。健康に良いとかは言っておったぞ。」

「ビタミンCが身体にとって必要なもので有ることは間違い御座いませぬ。ただ、身体の中で色んな役目を果たす物の一つであると云うだけで、それだけ沢山あってもどうにもなりませぬ。」

「例によって、詳しい説明を頼む。」

「御意。身体の中の働きというのは、大きな流れ作業と思えば宜しい。一つだけ頑張っても仕方ないのです。」

「もう少し具体的に優しく頼む。」

「例えばフライを流れ作業で作るとき、食材を切る係、粉を付ける係、卵を付ける係、パン粉を付ける係、揚げる係が有るとしましょう。そのうちのパン粉係だけ頑張ったとて全体の作業は捗りますか？」

「直ぐにやることがなくなるな。」

「左様で御座いましょう？なので単一の物を沢山取ったところで仕方ないのです。」

「テレビでは取れば取るほど良いと言うておったがのう。それも戦略のうちなのか？」

「当然ですな。大量に取ればより良いことが起きるかのように思い込ませます。権威や数字の出番ですな。」

「あのコンビなら何でも信じ込ませられそうじゃからのう。」

「そもそも、檸檬には大してビタミンCは入っておりませぬ。もっと多い食材は他にも沢山御座います。ただ、味が酸いので印象操作が容易なのです。」

「少ないもので印象付けて何とする？そんなもの役に立つのか？」

「閣下なら、3粒で10個分と3粒で1000個分。どちらがより凄く感じます？」

「3粒で1000個分だな。…ああ、そういう事であるか。」

「加えまして、何かを10個食べること、1000個食べること。どちらが困難に思います？」

「物にもよるが、1000個だな。」

「これで絡繰りはご理解頂けましたかな？」

「単独で取っても仕方ない物を大量に取るほど良いと思わせ、数字で興味を引き、その数字の困難を手軽に克服できると銘打つのだな。」

「左様で御座います。閣下もいい加減学んで下され。」

「そちのやり方が手広すぎてついていけぬわ。」

「至高の褒め言葉ですな。」

こんな言葉に御用心。

何事もバランスが肝心ですよ(^^)

PS：大好評にお応えしてマガジンにまとめてみました。

良ければバックナンバーも是非！

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