支配者スイッチ 「新たな病気」
こんばんは、闇と光の伝道師、愛を叫ぶじゅにーです。
今回のテーマは「創病」ですね。創薬でも躁病でもないですよ。
新たな病気が見出されたとき、何が起こるのか。
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「閣下~、どこにいらっしゃいますか?」
「ヨシヒコか、ここにおるぞ。」
「…何故、押し入れの中にいらっしゃるのです?」
「何故か探検してみたくなったのじゃ。」
「良い大人が何をなさっているのです。落ち着きのない子供でもあるまいし。」
「そういえば、その子供の落ち着きのなさは病気であることが分かったと聞いたぞ。よもや余もそうなのかの。」
「ご心配召されるな。あれは大半が病気でも何でも御座らぬ。」
「どういうことじゃ?」
「閣下のその押し入れを探検したい気持ちが、病気であると高名な医師に言われたら何と思われます?」
「ちょびっと不安じゃな。」
「それを治す薬があると言われればどうされます?」
「飲んでみたくなるのう。」
「左様でしょう。そしてこれが新たなビジネスになるのです。」
「押し入れに入りたい気持ちを無くす薬がか?」
「違います、そんなもの病気なはずがないでしょう。新たな病気を創作し、それに対する検査や治療をビジネスとするのです。」
「そんな簡単に病気など作れるのであるか?」
「病気でなくとも構いませぬ。どこか人と多少でも違うと思えば、不安は膨張します故。正常者に対してすら、正常である証として検査を受けさせれば良いですて。」
「毎度毎度じゃが、心の隙を突くのが上手いのう。」
「そこにこそ、財布の紐を緩めさせる魔法がかけてありますからな。」
「医療とは、なかなかに抗えぬものであるからの。」
「先程の落ち着きのない子供、こちらにはその時々の利益もさることながら、幼き頃より薬漬けにする事によって、生涯医療にかかり続けなければならぬようにも出来まする。」
「子供も不憫じゃのう。」
「親がそれを望んでおりますしな。」
「個性で片が付きそうな物を病気と思わせるだけで、そこまで出来るとはな。」
「それだけ、医療に対する信頼と、病に対する不安が強いということです。」
「安心したいのか不安になりたいのか、よう分からなくなるわ。」
「まことで御座いますな。」
「とりあえず押し入れを探検するのは止めておくわい。」
「それは、大人として是非ともそうして頂きたい。」
個性的っていけないことですかね?
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