闇の基礎知識講座 第8回
こんばんは、闇と光の伝道師、愛を叫ぶファーマシストじゅにーです。
「同じくこんばんは!ナマステナースAkkoです!」
君の名乗り口上、ちょっとしっかり考えておかなくてはな。急で思いつかなかった。
「先生、これでは確かにわたしが意味不明です。」
すまんすまん、次回までにビシッと決まるものを用意しておくよ。
「よろしくお願いしますね!」
さて今回は闇の基礎知識講座ということで、分かり易いテーマを扱っていこう。今回は「この冬のインフルエンザは何故少ないか?」だ。
「世間的にはマスクや消毒の効果が出ているからとされていますね。」
そうだね、しかし色々と根本的な事が抜けているのだよ。そのあたりを見ていこう。
「よろしくお願いします!」
まず、よく前年と比較されるが、それはあまり意味がないんだ。
「何故でしょうか?前年比較は一般的だと思うのですが。」
ここでいう前年にはある世界的なイベントがあってな。覚えているかね?ラグビーワールドカップ。
「ありましたね!にわかファンなのに大いに盛り上がりました。」
世界中から日本に人が集まった結果、南半球で登場まだ流行っていたインフルエンザが初秋の日本に持ち込まれたのだよ。
「普段流行り始める前に流行してましたもんね。」
そう。その後通常の流行も来たからその冬は例年の何倍ものインフルエンザ患者が発生したのじゃ。
「そんなイレギュラーな年と比較するのはちょっと違いますね。」
まあそれでも例年より少ないのは確かなのだよ。Akko君、何故だと思うかね?
「やはりマスクの効果なのでしょうか。」
実は、この冬はインフルエンザの検査を殆どやっておらんのだよ。
「検査をしていない!?何故ですか?」
検査方法、勿論知っておるね?
「鼻に綿棒をグリグリ入れるアレですよね。」
その通り。しかしこの冬、発熱患者からグリグリ綿棒検体を取ったら、どこに検査に出すと思う?
「…コ口ナのPCR検査ですね。」
そう。同じリスクを冒して検体を取るなら、PCRに回してしまうのだよ。コ口ナが陰性でなおウイルス感染が疑われるなら、もう検査せずタミフルを出してしまえば良いと医療機関は考えておる。
「すなわち、検査をしていないから数が増えてこないのですね。」
かたやコ口ナは躍起になって検査をしておるのにな。そもそもそちらを制御できていないとされる現状で、インフルエンザが制御出来るわけがなかろう。
「テレビはその都合の良い情報のみでマスクや消毒の有効性を謳うのですね。」
そして、インフルエンザよりコ口ナが恐ろしいと思わせたいのだろうね。よく出来たロジックだよ。集団活動が制限されておるから、減ってはおるはずだがな。
「しかし、インフルエンザの為に社会活動を自粛する事は過去にありませんでした。」
そう、医療産業はもうインフルエンザを切り捨てにかかっているのだよ。その話はまた次回にしておこうか。
「先生、今回も有り難う御座いました!」
うむ、何か質問はあるかね?
「…やはり薬剤師っぽくないですね。」
テーマが検査だからねぇ…。
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