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成長記録(1ヵ月~2カ月)

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忙しい人のためにざっくりまとめ
・人工呼吸器、EDチューブを抜管
・初めての抱っこ
・体重変化:(8/3)541g→551g→571g→623g→702g→755g→750g→732g→798g→793g(9/3)
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8/4
生後1か月の身体測定
身長:29.0cm(出生時±0cm)、頭囲20.6cm(出生時+0.6cm)、胸囲17.5㎝(出生時+0.5㎝)
※体重は前日測定したため(541g)、この日は測定なし。
身長が伸びていないのは、手術前にミルクを止めていたりしたのでまだ身長の成長まで栄養が足りてなかったからではないかということでした。
術後は順調に体重が増えているようなので、2カ月目の身体測定に期待することにする。
また、6日に聞いたのでこのころからと思うのですが、カロリーを足すため母乳にミルクを加えて投与しているとのこと。

8/9
1ヵ月の手形・足形を取った。

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8/10
肺の薬は徐々に減らせていて(8/2に強い薬へ切り替えしていた)今日は最低量まで減らせている。問題なければ元の薬に戻すとのこと。
長期にわたって薬を使っていることで血糖値が上がってきている。今後血糖値を下げる薬を使用する可能性があるとの説明。

8/16
肺の薬は元の薬に戻しているが、再度呼吸が安定しないため様子見している。

8/23
人工呼吸器のチューブを抜管しマスクタイプへの切り替えを検討

8/24
人工呼吸器のチューブ抜管、マスクタイプへ切り替え。

8/25
チューブ抜管により発声できるようになったので、生後初めて声を聞く

8/27
初めての沐浴(もどき)。保育器の中で頭とおしりを洗う。

8/31
初めてのだっこ。

9/1
先生より眼科検査の話。毎週木曜日に眼科の検査をしており、今までは特に初見は見られなかったが、直近の診察では神経の伸びがよくないようなので次回検査してみて良くなさそうであればすぐに治療を開始したいと考えているとのこと。
また、十二指腸まで入っていたEDチューブが詰まり交換に伴い、十二指腸→胃までに変更。母乳が24時間投与から90分×8回になる。

体重の増加が目まぐるしい1ヵ月でした。
600g超えたー!と思っていたら次の週にはあっという間に700g台に。もうすぐ800gになりそうです。
1日1日、ゆっくりと、でもしっかりと大きくなっているんだなと感じました。
また、たくさんの「初めて」もありました。初めて声を聞いたり、体を洗ってあげたり、抱っこしてあげたり。
これも娘が頑張って成長してくれたからできるようになったことなので、本当に頑張ったねと褒めてあげたいです。

娘の入院するNICUでは、毎週木曜日に眼科の診察があります。
先述の通り、今までは特に初見無しと言われていたのですが、先日新生児科の先生より話があり神経の成長がよろしくないので早めに治療を開始した方がいいだろうとのことでした。
早産ママさんたちの話を聞くと、眼科の治療はなかなかに大変そう&長期戦のイメージなのでついに来たか…というかんじです。
まだ生まれて2か月なのにこれまでもたくさん大変なことを乗り越えてきたので、きっと眼科の治療も乗り越えてくれるはず。頑張ろうね。

話は変わるのですが、9月2日は愛兎の1周忌でした。
わたしが独身時代から飼っていた子で翌週には8歳の誕生日を迎えるはずでしたが、目前で有終を迎えました。
2018年の冬、目が異常に飛び出しているのが気になると夫が言い始め、興奮したときは飛び出るからそんなもんじゃない?とわたしは言っていたのですが、同じような症状のうさぎさんを紹介している動物病院のHPを夫が見つけ、しかもたまたま自宅からギリギリ行ける距離だったため受診。
診てもらったところ胸腺腫という病気で、もうかなり状態が悪く、移動すること自体が容態を悪化させかねないからもう連れてこないほうがいいと言われるほど悪くなっている状態でした。
診察をしていただいたのが2018年の年末だったので一緒に年越しできればいいなと思い自宅へ連れ帰ったのですが、本当に治療する術はないのか、夫がよく調べてくれたおかげでうさぎの治療でとても評判がよい病院が見つかり、それから夏の終わりまで頑張ってくれたとてもいい子でした。

時同じく、わたしは2018年の12月で会社を退社しました。
激務と人間関係からうつになり、一時に比べてかなりマシにはなったものの、通勤電車で体調を崩すといった心身症状も出ていたため、少しの間社会活動をお休みさせてもらうことになりました。
そんな事情もあり基本的にわたしは在宅していましたので、うさぎの面倒を見るのにはむしろ好都合でした。実際、1月から8月の間何度か体調を崩すことがあり急遽病院に連れて行ったこともありましたし、7月以降はほぼ毎週通院しているような状態でした。会社員だったらきっとそんなことができなかったのではと思います。

一旦働くことから離れ休養したわたしですが、少しずつ元気を取り戻し、9月から働きはじめることが決まり、初めて出社した9月2日、わたしたち夫婦が帰宅するのを待ち彼女は月に帰っていきました。
ほぼ8年も一緒に暮らした家族との別れはとても悲しくつらいものでしたが、ふと思ったのです。

彼女はわたしが立ち直るまで見守ってくれていたのではないかと。

わたしがひとり家で寂しくならないように、そしてまた働けるようになって安心したから月に帰ったのだろうか、なんて思ってしまうんですよね。
動物や子供は、穢れも知らず純粋である故に、こういったスピリチュアルな体験をもたらしてくれることがあるような気がしています。
(※普段スピリチュアルとは全く無縁の生活をしています。)

が、しかし、彼らは自分で判断ができない故に、親がその選択を迫られることが多くあります。
例えばうさぎの場合、治療にあたっては肺に溜まった水を抜くために穿刺をする必要がありました。もちろん人間よりも遥かに小さな生き物ですし、じっとしていてと言う指示を聞くこともできません。処置中に動いてしまい、針を刺すところを誤れば処置自体が死につながる恐れもありました。また、肺高血圧症もあったため1日2回5種類もの薬を飲ませる必要がありました。そして保険が効かないので薬代だけで1ヵ月に4万ほど。そこまでやって延命するのかどうか。
その時々で、わたし(と夫)は「親」として判断をしなければいけないわけですが、果たしてその判断が正しかったのだろうかと未だに考えてしまいます。

わたしは、基本的には生きていてくれさえいればそれでいいと考えていて、つまりそれはどういうことかというと、「そこにいること」、つまり「存在」に救われている、という考えを持っています。
しかし、それは「親のエゴ」なのだろうかと考えてしまうのです。特に俳優の三浦春馬さんの自死がきっかけに。
少なくともわたしの目には「容姿に恵まれ、順風満帆な俳優生活を送っている人」という印象でしたので、突然の自死には大変驚き、悲しい気持ちになりました。
彼の自死以降、彼の生活環境、特に家庭環境に関する報道を目にしました。それが本当なのか嘘なのかは本人しかわからないところですが、何かに苦しんでいたのだろうと思うと、胸が締め付けられる思いになります。

そして思うのです。わたしは娘を苦しめていないだろうかと。

もちろん、これから大きくなるために必要な治療をしているとはわかっています。そしてその治療を受けなければ、娘はきっと危険な状態にもなることでしょう。命に別条がなかったとしても、生活するのに不便なことが起こりえる可能性はきっと正産期に生まれてきた子供の何倍も高いことでしょう。
私たち親は、子供が少しでも良い状態で大きくなれるよう常に最善の選択をしなければいけません。特に早産の両親は選択を求められることが非常に多いのではないかと思います。
そしてその選択を迫られる度に、早く産んでしまったことを責め心を痛めるお母さんが多いこともSNSを通じて感じているところです。
わたしはうつになったことがきっかけで、起こってしまったことはもう仕方がないのであまり考えない、ということを実践するようにしているので、早く生まれてしまったことに対してはそこまでネガティブになっていないという自己評価をしているのですが、「親のエゴ」問題はしばらく付き合っていかなければいけないかもな、と思っています。

でもわたしは「親のエゴ」と言われてもいいから、この目で娘を見続けていたい。
そんなことを思う、秋のはじまりでした。

日中はまだまだ暑いですが、朝晩は過ごしやすい温度で秋を感じています。
時間を早送りして早く娘と一緒に暮らせたらいいのにな、と思うことがありますが、わたしは秋の空気感とか食べ物とかファッションとか、とりあえず秋が好きなので秋が深まりも楽しんでやろうかという気持ちです。それではまた1か月後に。

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うちの子はみんな頑張り屋さんだね。
ふうちゃん、みんなのこと見守っててねー!

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