プレミを反省する力

「ミスは誰にでもある」とはよく聞く言葉だが、みんなが思っているほど便利な言葉ではないと思う。

私のような、1ミスが命取りになるようなゲームで上位を目指している人は尚更だ。

だが、普段ロボットのように完璧なプレイをするプレイヤーがらしくないミスをしたら「人間アピール」と揶揄されるように、人間というものはミスをしないということはできない。

しかし、人間という生き物はよくできていて、反省して学習することで、ミスの再発を防ぐことができるのだ。



ある日、私はデュエプレでとても酷いプレミをした。

具体的に言うと、相手のデッキはバルガライゾウで、相手のマナは5、自分の手札にはリュウセイホールがあり、相手のマナにロマネスクが見えている。

リュウセイホールで勝利のリュウセイカイザーを出しつつ1ドローか1ブーストで、相手の理想ムーブを咎めつつ自分のリソースを確保すればいいのだが、何を思ったのか四つ牙を出したのだ。

まさに、顔から火が出るように恥ずかしい、穴があったら入りたかった。

当然、ちょうど6マナ払ってロマネスクが出てきて、続くターンに永遠リュウを出され、バルガライゾウを出され、スペルデルフィンを出され、そのまま負けてしまった。
2桁順位昇格戦のことだった。

レジェンド到達がかかった試合だったこともあり、ひどく引きずった。
「あそこでミスをしなかったらもっと楽に勝てただろうに」とミスしなかった場合の試合運びを何回もよく考えた。



ここで引きずらずに、一瞬で切り替えて次の試合に臨める人、もしくはそのプレイをしっかりと反省して再発防止に努められる人が強いプレイヤーだと思う。

「~だったら…」というのは、ただの妄想に過ぎない。
頭の中でどれだけ脳内デュエルしても、特にカードゲームは必ず ''運'' という要素が付きまとってくる以上、あまり意味の無い行為のように思える。カードゲームは ''運'' をどれだけ ''実力'' でコントロール出来るかというゲームだと思っているからだ。
''運'' は制御出来ないものであるから、人間の手で制御できる ''実力'' で勝ち負けを競い合うものだという考えだ。

その考えに従うと、''運'' が絡む部分をいくら嘆いて反省しても意味の無いことだというのが分かると思う。
上でもしていた「もしも」の世界を想像するのことはもってのほかだ。

''運'' を反省するのではなく、''実力'' を反省することが上手く「プレミを反省する」ということであり、本質なのだと思う。

「ミスは誰にでもある」のは真実だが、そのミスをどう扱うのかが大切だ。

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