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多人数闇鍋 春の陣

5月中旬。
私がいつも話すグループの代表掻き乱し役がふと呟く。
「「闇鍋しよ」」

こうして取り乱し役の家のやたら広いキッチンを舞台に闇鍋をすることとなった。

10人で。

掻き乱し役「呼びすぎた」

-イカれたメンバー紹介のコーナー-

おっかなびっくり タケサン(筆者)
車のためアルコール禁忌 ミミ
原神好き しにー
現場到着が早い 腎と肉
ヘブ○ンの推しのカードが欲しい 麦門冬
闇鍋文化初体験 ベン
部活をサボって参加 だいず
言い出しっぺ トッポ(代表掻き乱し役)

[後ほど合流]
有機反応かけてた わっさー
部活に行ってた NEK

-ルール-

・食材に敬意を払い、闇鍋はどんなのができても完食する
・第一ラウンドは2闇鍋作る
・キッチンがそれほど闇じゃないため、闇を担保するため出汁を着色(赤と黄)し、マスキングする
・それぞれアレルギー対応(ユニバーサル闇鍋):赤鍋、アレルゲンあり(非自粛闇鍋):黄鍋とする
・ユニバーサル闇鍋にアレルゲンを入れない
・それ以外の食材はどちらにも入れられる
・光源禁止
・食材は1人1〜2個
・①どう考えても食べ物じゃないやつ、②食べたときのリスクがやばいやつは入れない(例:①輪ゴム、②バラムツなど)

-第一ラウンド-

後から来る2人がだいぶ遅れそうだと言うことで先にいた8人で作ってみることになった。
出汁は普通の寄せ鍋出汁を使用している。

-第一ラウンド闇鍋のタケサン評-

赤鍋(ユニバーサル):いける
黄鍋(非自粛):おいしい(ただ魚の骨が刺さる)
美味しく全部いただきました。(鉄則)

意外と美味しかった。
人数が人数なのでヤバいものを入れる人がいるかと思いきや、それなりに無難だった。

-第一ラウンド闇鍋食材とタケサン評-

入れた順に紹介する。

①トッポ
・名もなき魚全部×2(黄色)
・ウエハース(黄色)
・ビーフジャーキー(赤色)
評:
・ウエハースは鍋の出汁にほぼ溶けて風味ごと消滅。「実はヘブ○ンのカードが本命でした。」(トッポ&麦門冬談)
ちなみに余った(!?)ウエハースを開封していったところ私がトッポの推しキャラを当てた。とても感謝された。ここで運使いたくない…
・ビーフジャーキー?どこにあったんだ…?食べられなかった…
・但し魚。他の何を掬っても細切れが入る上に骨という埋め火がある(でも出汁が出て美味いのでヨシ!)

②ミミ
・マッシュルーム(双方)
・サラダチキン、ハーブ味(赤)
評:
・マッシュルームは赤鍋出汁上を浮遊枠。独特の食感。アリ。決して危ない系のやつでは無い。スーパー由来のです。
・サラダチキンは他の食材より群を抜く存在感。元が締まっているからか味にそこまでの変化はなかった。

③タケサン
・フィッシュカツ(黄色)
・タコ(黄色)
評:
・無難なセレクトにした。フィッシュカツは同じ徳島県民にすぐバレ、私が入れたと特定されてしまう。味は高評価を受けた。カレー味(他県民談)がだしに意外と合う。
・タコは想定通りだったのだが…(後述)

④だいず
・冷食お好み焼き(黄色)
・トマト(赤色)
評:
黄鍋戦犯1人目。お好み焼きを2切れ入れたことで、出汁で分解。後述の食材もあり黄鍋のどこを掬っても謎の生地が入ることに。ついでにシーフード入りで私のタコが死んだ。そして雑に美味いのが憎い。
・トマトは赤鍋浮遊枠2つ目。マッシュルームと一緒にとても健康的な感じを演出。

⑤腎と肉
・腎と肉シェフのだし巻き卵(双方)
評:
まさかの自作料理を闇鍋に放り込んだやつ。だし巻き卵in出汁。無難にいけるタイプのやつ。

⑥麦門冬
・たこ焼き(黄色)
・豆腐(赤色)
評:
粉物でかぶるんじゃない!
黄鍋戦犯2人目。たこ焼きが大量投入されたことでタコと大量の生地が分離。先のお好み焼きと絡み大変なことに。どちらの生地かすらもわからない地獄に。参加者はまさか粉物が2種入っているとは考えていなかった。順当にタコ入り。なんで粉物2人は私のタコを全力で殺しにくるんだ?
・豆腐は定番の鍋食材ということで安牌に。
え?鍋してる…

⑦ベン
・ミニトマト(黄)
・エノキ(赤)
評:
・ここで黄鍋にトマトを投入したことで両方の鍋にトマトが浮くことに。
・エノキ …めっちゃ鍋するじゃん。

⑧しにー
・うずらの煮卵(赤)
評:
・食感びっくり枠。黄身の食感が良き。あと出汁が沁みて良き。

-第一ラウンド総評-

総じて黄鍋がもちもちした生地まみれということを除いて無難な鍋であった。
味のイメージは両方とも東南アジアの料理。
電気をつけて確認したところ、赤鍋の見た目は東欧の料理、黄鍋はそれこそ東南アジアのスパイスガンギマリコテコテ料理のそれ。

割とうまくいっただろう。

ここまでは。

-第二ラウンド-

本当の地獄はここからだった。
遅れてきた2人が合流し第二ラウンド開幕。
2人の食材に加え先行の民が買ってきた食材を追加してレッツ闇鍋。

して正真正銘の闇鍋が出来上がる。

-第二ラウンド闇鍋のタケサン評-

評:
や ば い。(特に匂いが)
私は食べられませんでしたが、他の人が全て食べて鉄則は死守しました。

-第二ラウンド闇鍋食材とタケサン評-

こちらも入れた順に紹介。

①わっさー
・納豆×2パック
評:
・ニオイ枠1つ目。ただでさえ芳しい匂いを放つ納豆を2パック投入。この時点でなかなか匂いが…

②NEK
・チーズ
・マシュマロ
評:
・マシュマロは入れちゃダメって某ナイスガイも言ってたじゃないか!
案の定消滅。
・チーズはニオイ枠2つ目。納豆菌と乳酸菌のコンサート開演。そろそろヤバい。匂いが。

--先行組のサプライズ食材--
③タケサン
・塩カップラーメン
評:
・既製品をぶち込むことで味の破壊を狙ったが、そもそも他が味覚崩壊アイテムだったので存在感が消滅。もはやラーメンの麺が食べやすさを助長し癒し枠に。

④だいず
・納豆
・パイの実
評:
おい納豆で被ってんじゃねぇ
結果さらに納豆菌が増えていよいよ異様な匂いを放つように。この時点で私を含む第二ラウンド傍観者が異常事態に気づく。
-嗅覚がログアウトしました。-
・パイの実は他がえげつないので存在感が希薄に。

⑤麦門冬
・味の素
評:
ちゃっかり味整えるんじゃない もう手遅れだ

-第二ラウンド総評-

結果闇鍋らしい芳しい匂いを強烈に放つ闇鍋に。主な原因は納豆とチーズを温めてしまったことにあると思う。私は食べられなかったが、どうやら匂いがやばいだけで味はそこまで酷くはなかったようだ。
改めて言うが、この鍋も完食されている。

-ことの顛末-

納豆と粉物は今後闇鍋でBANされることが決まった。

-闇鍋を真の闇鍋にしたい人への書置-

・納豆、チーズなどの発酵食品はすごい
・思ったより色々なものが溶ける

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