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倍速がいいのか通常速度がいいのか|エッセイ

動画視聴速度について考えてみます。

結論を先に言うと、0か100か明確に白黒つけるつもりはさらさらありません。20のときもあれば、70のときだってある。要するに自分的テキトーだよ。



タイムパフォーマンス、略してタイパ。
最近よく耳にする言葉ですよね。まだ使いこなせていない自分がいます。

どの時代でも効率化は求められていますが、特にサブスクで気軽に動画を見られるようになったここ数年、倍速で見る人が多くなりプライベートでのタイパについていろいろと問われるようになりました。

動画視聴で例えると、一般的には、タイパを重視して倍速で見る若者たちと、倍速じゃ動画編集の意図が汲み取れないよと言う年配の方々という構図でしょうか。

どちらの主張もよく理解できますし正しいと思います。

①なぜ倍速視聴が可能なのかと、②なぜ通常速度で見るのか、についてわたしの考えがほんわり思い浮かんだのでnoteに残してみますね。

①なぜ倍速視聴可能なのか。

倍速視聴の話題の中心になる10〜20代は、相対的にみると自分だけにフォーカスする時間を確保しやすいのかなと。自分ひとりだったり、友人、恋人と1本の動画を集中して観られる。

動画集中できるから、倍速でも動画内容を理解できるし、頭の中で通常速度に落とすこともできるんじゃないかな。

あとは、何も知らないから倍速視聴できるのかもしれない。

シンプルにストーリーだけを楽しめる良さというか。面白かったからもう1回見たいだったり、あとから気づいたあの伏線をもう1回見たいだったり。ちょっとした心揺さぶる衝動があれば再視聴できるエネルギーもある。

逆に、いろいろな経験をしてくると、ひとつの場面に対して、主人公はこんな感情かな?、相手はどう思っている?、ここに居ないAさんは何してるの?、この監督なにを意図しているのか?、この撮影方法はどうやってるの?などなど、想いを巡らせる部分が多くなってきますよね。

それはそれでも楽しいのだけれども、倍速視聴には思考する量が過剰になってしまうような。1本見るだけで相当消耗してますから、次々と見るのには疲労感が大きすぎる気がします。

②なぜ通常速度で見るのか。

数行前の"逆に―"に書き記したように通常速度ならではの間でじっくり想いを巡らせる楽しみがありますよね。ほかには、ながら視聴しているからというのもあるかもしれません。

わたしの場合、晩ごはんをつくりながらYoutubeやPodcastを聞くことが多いです。車の運転中にラジオを聞く感覚です。

ながら視聴は集中力が分散するので、倍速にするとただの雑音になってしまって、理解が追いつかなくなってしまうんです。ながら視聴なのである程度ザッピングになるのは仕方ないとして、それでも何かを得たい、何か癒やしを求めたい自分がいます。

だから敢えて速度を落とすんだと考えます。
(通常速度に速度を落とすって表現が矛盾してますけどね)

最後にひとつ付け加えると、noteの閲覧も同じだなとも思います。ざっとスクロールするときもあれば、速度を落としてじっくり読み込むときもありますよね。

要するに、年齢に関係なく、動画視聴もnote閲覧も、みなさんのその時その時にとってしっくりくるテキトー(適切という意味)な速度でインプットできればいいんじゃないかなという結論に至りました。

数ヶ月、数年たったらまた考えが変わってるかもだけどね。

おわり。


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