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西伊豆名物ワサビ丼食す

西伊豆と言えばワサビ丼!

西伊豆の新鮮な魚をイメージするが今回はスルーである。
西伊豆に行ったら是非ともワサビ丼を食わねばと考えた。
積極的にワサビ丼を食べたいとは思わないが、一度味わってみたい。

単に飯にワサビを乗っけたところで、それがどうした…という印象が果たして変わるのか・・・

通常は、刺身とか寿司に乗せて食べいるが、ワサビ自体を味わうことはほとんどない。
ワサビを直接味わうにはやはりワサビ丼だろう。

ワサビ丼を食う前に、せっかく西伊豆に来ているのだから海で遊ばなければということで、シーカヤックの店を訪ねて見た。
国道136号線から細い幹線道路に入り、谷を下って浮島海岸に近づいていくと何やらDIY感満載の小屋とカヤックが現れた。

西伊豆カヤックセンター浮島ベース

小屋の前で金髪姿のオーナーらしき人が、椅子を塗装している。車を停めると、こちらへやって来て人懐っこく喋りかけてきた。

シーカヤックを体験したい旨を伝えると、快く引き受けてくれた。
どうやら早朝の雨の影響で先客のキャンセルがあったらしく、暇を持て余しているようだった。
そこで何だかんだ話しているうちに、ワサビ丼の話になり、ワサビを買ってきてここで食えばということになった。

衛生面は気にしてはならない

オーナー 「この先にさ、ワタナベというワサビの店があるからそこで買って来て!  飯は炊いといてあげるからさ! ワサビ丼なんてどこで食っても同じだしさ~!
酒もあるし・・・飲めるか?」

俺 (いや、俺運転だし・・・)

なんと言うか・・・
東京で生活をしていると感覚が麻痺をしてしまう。大雑把な会話が楽でいい。

そんなことで再び車を走らせ、指示されたワサビのお店に向かう。
カーナビには表示されなかったが、田舎道は何となく匂いでわかる。

わさび農家のわたなべさん


そこはワサビ農家さんのようで、店舗も併設しているようである。品数は多くなさそうだが、ワサビ関連の商品が並んでいる。
早速、ワサビ畑から収穫したばかりのワサビが箱に積み上げられて、農家さんがきれいに洗っている。
立派なワサビである。それがそのまま店舗に並べられている。
農家さんから直接購入できるのは嬉しい。

きれいに洗い終えたワサビ
この中から大きいものをいただいた。

お店の人に、金髪の人に言われてここに来た旨を伝えると何か感じ取ったのか、奥から特価の小さいワサビをくれた。(どういう人間関係か聞きいてみたかったが・・)
なんか、それだけだと申し訳ないので自宅用として大きいワサビも買うことにした。

お店を後にして、帰る途中せっかくなので地元の干物も食いたいと思い、漁協に寄って買うことにした。

カヤックセンターに戻り、食材の準備はできた。
さて、これからシーカヤック体験である。
ウエットスーツに着替え、いざ出航!

オーナー提供イメージ画像

学生時代に貸しボートのアルバイトをしたことがあるのでオールを漕ぐのは慣れている。
オールを左右に水面を掻くとカヤックがスイスイと前に進む。
久しぶりにボートを操る感覚が楽しい。

早朝の雨が嘘のように晴れ、波も穏やか。
海底が澄んでいて赤珊瑚も見ることができた。
西伊豆の海岸線が自分の生まれ故郷の日本海側とまた違う風景である。色んな岩の表情が面白い。

オーナー提供、洞窟のある岩場


しかし、こんなにオールを漕ぐのは久しぶりである。のんびりと2時間くらい漕いだだろうか…
2日後の筋肉痛が怖い…

昼過ぎには帰港し、ワサビ丼の準備である。
買ってきたワサビをすりおろした。
炊いてもらったご飯に、鰹節、海苔を乗っけて、そこへすりおろしたワサビを乗せる。
しょうゆをぶっかけ、多めのワサビと共に飯を口に運ぶ…
「くゎ~、んんん~、はぁ~、はぁ~!」
思わずもがき苦しむ!
中々の辛みである。
涙があふれ、鼻がもげそうである。

腹が減っているとは言え、かけ込んで食ってはいけない。

付け合わせのプチトマトも地元産

なるほど、これがワサビ丼かあ。
多少食い方は間違えたが旨い。
シンプルな丼で想像は付く味だが、癖になるかも知れない。
ワサビの爽やかな辛みがしょうゆの甘味と程よく絡んで、そこに鰹節の旨味と海苔の風味が交わる。
多分賛同されないが、マヨネーズを少し加えたい…

漁協で買った鯵の干物も火で炙ってもらったが、これも旨い。それと何より、緑の山に囲まれた場所で火を囲んでの食事がまた味を引き立てているに違いない。全てがごちそうになる。

店のオーナー、レイさんが干物と
黄色のズッキーニを焼く。

飲食店では決して味わえない食事である。
そしてまた、サービス精神旺盛な店のオーナー、レイさんの雰囲気が食事を美味しくさせている。予約もせず、突然の訪問に全ての希望を簡単に叶えていただき感謝である。
お酒が好きだと言うレイさんに、飯代の代わりではないが焼酎を差し上げた。

本当はウィスキーが好きらしい

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