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MTG小ネタ劇場 【そこが変だよクリーチャータイプ】

 突然ですが、このカードのクリーチャータイプはなんでしょう。

 ゾンビ・ドラゴンです。
 ドラゴンがゾンビになったんだからなるほど、ゾンビ・ドラゴンです。

 ゾンビ・恐竜です。
 恐竜がゾンビになったんだから、そりゃそうだ。

 このカードは兵士がゾンビになったのでゾンビ・兵士。
 ……ん?

 このカードはクレリックがゾンビになった。
 ……いや、ちょっと待って。

 “人間が”ゾンビになったんじゃないの?
 兵士やクレリックは職業であって種族じゃないよね。
 ゾンビや恐竜は種族として残るのに、人間はゾンビになった瞬間に人間でなくなる。
 人間とはなんなのか、人類とは、生命とは、我々はどこから来て、どこへ行くのか……。

 はい、というわけで今回はそんな感じの「MTGのクリーチャータイプ絡みの小ネタ」となっています。
 画像はいつも通り、MTG日本公式より引用しています。


【ヴィーアシーノ】



 ヴィーアシーノはトカゲ人間のことですね。
 なるほど。
 マーフォークは魚人間、ミノタウルスは牛人間ですからね。
 クリーチャータイプはもちろん、『ヴィーアシーノ』です。
 で。

 レオニンは『レオニン・クレリック』ではなく『猫・クレリック』。
 ロクソドンは「象」、エイヴンは『鳥』です。
 ミノタウルスはMTGの創作ではないのでエルフやドワーフと同じ枠ということで理解できます。
 マーフォークもMTGで青を代表する部族ですし、魚だとゲームシステム的に破綻が出ます。
 でもですね? ヴィーアシーノは参照するカードもなく、トカゲ・ウィザードだとしても、統率者で伝説のヴィーアシーノを使ったときに《魂の洞窟》の打ち消されない範囲が拡大する、くらいしか思いつかない。
 猟犬が犬に統合されたように、ヴィーアシーノがトカゲに統合される日が来るのか?
 犬が統合されたのはサポートカードを統一するための処置でしょう。
 トカゲが主役のエキスパションも登場せず、統合するタイミングもないような印象。
 果たしてトカゲとヴィーアシーノが日の目を見る日は来るのか……!?


【ビヒモス】

 ビヒモスという名前を冠するクリーチャーが存在します。
 ヨブ記におけるリヴァイアサンの相方で、バハムートという名前の方が有名かもしれませんね。

モダンエルフや緑系統率者のスーパーエース。

 『~~のビヒモス』というネーミングがシンプルにカッコいい。
 様々な次元に生息していますが、大きなビーストのことを指すわけですね。
 ……あれ?

何? エレメンタル?
なに? 巨人??
ナニ? オーガ???
カニ? カニ????

 ビヒモスってなんなんだ……?
 巨獣のことかと思ってたけど、カニ……?
 しかも戦士クリーチャータイプを持つものまであり、ビヒモスという言葉の広さを思い知らされます。
 もしかしたら、ビヒモスの名を冠するクレリック・ウィザード・ならず者が揃えば、ビヒモスでパーティを組むことができるかもしれませんね。

ビヒモス、ビヒモス、ビヒモス、ビヒモスのパーティで旅に出たい。


【カマリッド】



サーペイディア諸帝国史、第七巻が戦場に出るに際し、あなたは「白の市民」「青のカマリッド」「黒のスラル」「赤のゴブリン」「緑の苗木」から1つを選ぶ。
(3),(T):選ばれた色とタイプの1/1のクリーチャー・トークンを1体生成する。

サーペイディア諸帝国史、 第七巻テキストより

 カマリッドって何……?
 調べてみたら、ホマリッドの幼生体とのこと。
 ……え、それってホマリッドじゃん……?

 トカゲとヴィーアシーノと同じく、カニと統合しても良い気はしますが、そもそも部族カードがあるのか……?

Khod, Etlan Shiis Envoy (2)(青)
伝説のクリーチャー — ホマリッド・戦士
すべての土地はそれの他のタイプに加えて島である。
あなたがコントロールしている他のホマリッド、カマリッド、セファリッド、オウムガイ、マーフォークは+1/+1の修整を受ける。
[テストカード - 構築では使用できない。] 2/3

 調べてみたら公式戦では使用できないボーナスカードにこういう部族カードは有ったし、使えるなら島渡りやら《満潮》やら《沸騰》が面白そうだけど、使えないしなぁ。
 そもそも、テキスト中でもホマリッドとカマリッドをどちらも指定しているので分ける理由がやっぱりない。
 ヴィーアシーノとトカゲもそうだけど、「フィーチャーされてないから統合する理由もない」って感じ。
 注目される日は来るのか……?

【犬】

 当たり前ですが、犬と狼は違う動物です。

カワイイ。
体当たりを受けたい。
カワイイ。
人間の臭いがついたらマズいから遠目に親子共々眺めたい。

 狼はめっちゃカワイイけど、犬はありえないくらいカワイイですね。
 別物です。どう見ても別物です。はい。で。

カワイイ。襲い掛かられたいが、暴れてケガさせられないしどうしよう。

 MTGでは同じイヌ科だとジャッカルも別枠。
 ジャッカルもカワイイので仕方ないです。ハイ。

赤いキツネ。カワイイ。

 狐も別。カワイイ……。モフい……。

緑のタヌキ。カワイイ。

 もちろんタヌキも別のクリーチャータイプ……。
 ……。
 ……。
 じゃない、だとぉ……!?
 アメリカ的にはタヌキも犬同然だと……いうのか……!?
 責任者出てこい! クレームだ! クレームを入れるんだ!
 狸は犬じゃねぇ! 狸を大幅増員するんだ! そして狸デッキで環境ティア1を目指すんだ!

ゲーム的には犬の方が強化受けられるから都合良いんだけどね。


【それって別物なの?】


【農民・農奴】

このカードから出るトークンは『農奴』である。
このカードは【農民】である。

 これはエラッタで農民に合わせて良くない……?
 ちなみに農民の部族カードは存在しない。

【ジン・イフリート】


 アラジンの魔法のランプから出てくる奴だよね。
 部族カードもないし、なんで分けてるの?

スレイマンの遺産 (赤)(白)
エンチャント
ストレイマンの遺産が戦場に出たとき、戦場に出ているすべてのジンとイフリートを破壊する。それらは再生できない。
ジンかイフリートが戦場に出るたび、それを破壊する。それは再生できない。

 存在する部族参照するカードはピンポイントなメタカードのみ。
 しかも両方を一括で処理できるので、ふたつを分ける必要は皆無。
 ええ、なにそれぇ……。


 エルドレインではハツカネズミとネズミが分かれていたりしますが、あれはむしろシステム上必要なので別れている感じ。
 ハツカネズミカードが全部ネズミだと、ネズミアーキタイプが赤白黒にまたがってしまいますし。
 シンデレラに出てくる白い生物はハツカネズミ=マウス。
 それ以外の下水道や裏路地で徘徊しているのはネズミ=ラット。
 そういえば、ミッキーマウスやバイカーマウス、パソコンのマウスは『マウス』だよね。
 アメリカではラットよりマウスの方が善玉というか、良いもののイメージなのかとちょっと思いを馳せてみたり。
 

当記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。
画像はMTG日本公式より引用しています。
ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。
題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。
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