エアコマンダース~組みたいけど組めてない統率者たち~
皆さん、オリジナルデッキ作ってますか?
統率者は良い。
毎弾新規の伝説のクリーチャーが登場し続けており、仮にそれが構築目線ではイマイチだとしても、統率者として指定するだけで光り輝くことが頻繁にある。
思うに「伝説だから2枚引いたら腐るが、オールインして依存するようなリストにしてしまうと引かなくてゲームにならない」というデザインのカードがアンコモンや通常レアにも結構多い。
しかしながら、そのデザインは「統率者領域に必ず置ける」という特性からケアされる。
統率者は良い。(二回目)
筆者こと84gもオリジナルデッキを考えてはいるのですが、それを紙の100枚を揃えようとする前段階で、様々な理由で足踏みしていることが多いです。
今回は研究開発中の統率者の機関ギミックと、その理由を解説していきます。
もし、今回のこれが誰かの性癖に刺さり、構築のヒントや新デッキになってくれれば幸いです。
統率者は良い。(三回目)
当記事は、MTG日本公式より画像を引用しています。
一人目《法をもたらす者、アゾール》
このカード、スタンダード現役時に使っていました。
当時はガチガチの初心者で《ラノワールのエルフ》からマナ加速してこれを出すというバントカラーのミッドレンジという、今考えるとなぜそうなったのかひとつも説明できないデッキを使っていました。
とはいえ、平日大会に持っていてノリノリで使っていたカードであり、思い入れもあります。
というわけでメインカラーが緑である僕が、緑の入らない殴りプランも入りうる統率者ということで考案したのがこのカードでした。
特殊な除去耐性を持ち、出たとき誘発として「相手は次の自分のターンでインスタント・ソーサリーを唱えられない」という《スフィンクスの命令》相当の能力が誘発します。
とはいえ、出たときの1ターンのみなので、除去耐性としては一時凌ぎに近いですね。
……これ、青と白なんだから、毎ターン明滅すれば良いんじゃね?
白、そして青はブリンクを得意としており、毎ターン、出し入れをすることで各対戦相手のソーサリーとインスタントを押さえつけ続けることができます。
対象を取らない全体除去はソーサリーに多く、インスタントタイミングに多い対象指定タイプの除去ならばブリンクカードで回避できます。
さすがラヴニカ次元の基本構造を作り出したアゾリウス評議会のパルン。
《悪魔の教示者》に代表されるソーサリーのサーチカードも弾くことができ、3人を法の力によって縛り付けます。
ロックが成立すれば、余っているマナで《スフィンクスの啓示》ができるので優位を拡大していくことができます。
【一人目のエアコマ理由】
ロック戦術が僕の性に合わない。
(ビートダウン至上主義者の根本原理)
あとこじつけるなら、相手のソーサリーを封じるということは他プレイヤー同士がぶつかってつぶし合ってくれるはずなのに、その矛先が自分に向きやすく、その妨害も自分が担わなければならないということ。
対戦相手がインスタント・ソーサリーに絡まない必殺技を繰り出したときのためにカウンターを自衛に使わざるを得ない場面が多そうだし、持ち前の《スフィンクスの啓示》にマナを次ぎこめる機会は少なさそう。
ジリジリと優位拡大していくコントロール主義者にはお勧めなんですけどね。
統率者は良い。(四回目)
二人目《永遠の兵士、アグルス・コス》
ドマイナーなジャンプスタート収録のレア。
ストーリー上は初代ラヴニカでの主人公らしいけど、筆者は三度目の来訪時からのユーザーのため、伝聞程度しか知らない。
とはいえ、死してなお町の平和のために生きる兵士という設定には胸が熱くなりますね。
固有色は効果テキスト中に混成マナが含まれるため赤白、ストーリーと同じくボロスのカードとなります。
効果は色々と複雑だけど、ようは「《コス》が効果の対象になったとき仲間たちもその恩恵に預かれる」ということ。
任意でコストを支払わなければならないものの、自動発動だと相手の除去なども拡散させてしまいかねないため、やむなし。
最初に面白そう打と思ったのが同じくラヴニカ、オルゾフ教団のキーワード、憑依。
てっきり戦場にいる全てのクリーチャーに憑依している状態となる……と思ったんだけど、効果の解決で「墓地の自身を追放する」が入るので、コピーのどれかの段階で追放してしまい、墓地の《赦免のスラル》自身が存在しないため、後の効果は不発となりそう。
んじゃあ、大したことはなさそうかな、と改めてカード検索をしていて思った。
残念ながらストーリー上で友情パワーを見せつけたフェザーはあまりシナジーがないものの、上司である《オレリア》ならば教導によって自軍の小サイズ攻撃クリーチャー全体にカウンターを置くことができる。
教導が達成できなくても後者の効果を拡散することもでき、《コス》自身は警戒を得るのみだが、コピー先のクリーチャーの色をチェックして強化を受けることができる。
MTGの友情パワーといえばこのふたりでしょう。
忠誠度能力も紛れもなく対象を取る起動型能力であり、飛行や二段攻撃を全体にコピー!
背景設定におけるボロス軍のカードとも相性がいいため、ボロス統一にもできるぞ。
ストーリー的には苦笑いしかでないが、《クレンコ》はどちらも相性がいい。
横並べして教導を拡散コピーして全体強化だ!
個人的に目を引いたのがこの二枚。
《レイヴンガード》なら全体が無尽を得るため、瞬発的な打点が3倍。
《デリーナ》は自軍の全クリーチャーについてサイコロを振っていくという正に暴走魔法という挙動になる。
ドマイナーなカードにも出番がある。
統率者は良い。(5回目)
ちなみに《コス》自身は伝説なので、コピーを作っても即座に死亡するが、コピー能力自体は有効となるため、横並べは可能。
【二人目のエアコマ理由】
使うなら一番アツいのは《デリーナ》なんだけど、どう考えてもサイコロ振るのが面倒くさい。
1体2体なら良いけど、適当なトークンが10体くらい並んでるとそれぞれについて20面を振るという苦行めいたイベントが起こる。
カジュアルなら、二分の一コイントスとかだったら半分に適応されたってことにして省略でも良いけど、効果の性質上、《デリーナ》は省略できないし。
とはいえ、ストーリー的に友情パワーに頼るビートダウンというのはかなり俺好みだし、 今回テキストを書いてみてしっくり来そうなリストなのを再認識。
ダイスロールくらいやってやるぜ、とかいう気分になったり、新規で大幅強化されたりしたら、また考えてみようかな?
三人目《探索する獣》
言わずと知れた「ダブルシンボル4マナ4/4伝説という緑のMレアとは思えない凡庸さを引き換えに、テキストスペースに全エネルギーを集積した超生命体」。
内在的に《一つの指輪》に耐性を持つ希少な生物であり、様々なフォーマットで再評価されているカードですが、統率者としてはやや器用貧乏な印象があります。
思い出話になりますが、あれは最初に筆者こと84gが統率者をしようとカードショップで先達の皆さんに話を聞いているとき。
そのときは「伝説であれば統率者はなんでもいい」という話を聞いた僕は当時スタンダードで使っていたカード、つまり《探索する獣》を連想し、「探索する獣でも良いんですか?」と聞いたわけで。
そのときは「それはそれで面白そうですね」という話になったものの、どう考えても形にならず、放棄したのがこのカードで、そのときにアイデアがあれば僕の「オリジナル統率者第一号」になっていた可能性すらあった、いうなれば僕の「ゼロ号統率者」に当たります。
統率者は良い(6回目)
まず、勝ち手段は殴りです。
とはいえ、速攻有りチャンプブロックを許さない性質からトランプル以上に決定力はありそうには思えますが、パワー4で21点ダメージを狙うのはかなり強化が必要になります。
更に本人が接死持ち、かつ軽減できないという特性から一方格闘を使いこなすことができ、緑が不得意とする確定除去を可能とします。
更に「自分のダメージが軽減されない」ということは、《濃霧》の中でも自分の生物側からはダメージを与えられるということ。
他の殴り系統率者を牽制しつつ、一方的に殴り切れ!
【三人目のエア理由】
現在のデッキが多すぎる。
手持ちのデッキと被るカードが多すぎて、共有パーツがしんどい。
ムーブ自体は全然組んでも良いんだけどね。
四人目《憎悪の手、ラゴモス》
色々と書いてありますが、要約すると「毎ターントークンが殴り掛かる。あといっぱいクリーチャーが死んだときにタップできれば《悪魔の教示者》」ってこと。
トークンで殴るだけなら2マナで似た挙動をする《ジャダー》で良いじゃんっていう話になってしまい、スタンダードではあまり見ません。
となれば、統率者領域に置ける《悪魔の教示者》としてサーチ能力を活かさねばならない。
とはいえ。
となると、赤くてクリーチャーをいっぱい出せて生け贄にもできる、そんなカードがないと組む意義はなさそう。
そんな都合の良いカード、あるわけない
他の落とし子生成系カードでも良いし、多相を気持ち多めに入れておけば十分形になるのではないか疑惑。
《ラゴモス》で使う場合は、ほとんど「3マナ出る《悪魔の教示者》」という「勝たなきゃおかしい」レベルのカードに。
他にも相性の良いカードは多々考えられる。
【四人目のエア理由】
どう考えてもワンショット系で無限頑強辺りを決めて終わる感じになりそう。
ビート系のプランニングを強めに組めたら考えます。
……えーっ……なんだ、言い忘れてた。統率者はいいぞ(7回目)
統率者組みてぇ……無限に組みたいデッキが尽きねぇ……。
みんな、組もうぜ! 統率者!
当記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。
画像はMTG日本公式より引用しています。
ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。
題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。
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