カジュアルEDHルール案 『ゴロゴロEDH』 草案

 もう毎回引用していますが、晴れる屋さんの優良記事、

 最上位の「THE GAME」や、そこほどではないが勝利を目指してチューンし続けた「CHALLENGE」、初心者の「PARTY」は比較的容易に区分ができる。
 しかし、中間の「BATTLE」が難しく、人によっては「デモコンタッサが入るならCHALLENGEでしょ」だったり、
 「《魔力の墓所》・《宝石の睡蓮》・《古えの墳墓》の三点セット入ってるならCHALLENGEだろ」だったり、
 「《ティムナ》が青い統率者と共闘しててBATTLEなわけないだろ!」なんてのもあります。
 「BATTLE」と10段階だと5~6だけ、やたらに定義が面倒じゃない? っていう。
 実際問題として、「強すぎるBATTLE」の存在が面倒すぎてレベル分けして遊びたい筆者としては統率者そのものを引退したい気持ちにもなっているレベル。
 「CHALLENGE」帯とか(少なくとも今は)遊びたくない。
 で。ふたつくらい記事を書いてみて思ったんですが「CHALLENGE」以上を好む人との住み分けとして、「BATTLE」という言葉から脱して僕の遊びたい統率者を箇条書きでルールとして出力してみた。

 その名も……

『ゴロゴロEDH』


10段階で5~6頃、ごーろくごろ。
そして寝転がって気長に遊ぶという意味でのゴロゴロを掛けている革新的なネーミングである。
革新的な! ネーミングである!
……そこ! 黙って聞け! オイ! 言ってる方も寒いって思ってるんだよ!
だけど、ある程度覚えやすいネーミングが欲しかったんだよ! 分かりやすいんだから良いだろ!
以上! ネーミングの話終わり!

 なお、「ゴロゴロEDH」と「BATTLE」は別物である。
 ゴロゴロEDHはBATTLEのパワーレベルを言語化し、かつ初心者のPARTY級である構築済みデッキの対戦相手として特化し、筆者が理想とするプレイ環境の出力に他ならない。

《第一条》

 目指すのは「一人で三人を効率よく倒すゲーム」ではなく、「4人でひとつの体験を共有するゲーム」。
 これは露骨なパーティカードを増やせとか、非効率的なプレイをしろという意味ではない。
 3人を薙ぎ倒して得られる勝利以外に、「4人全員で最高のゲームを行う」というもうひとつの勝利を目指すものである。
 4人全員が輝き、4人全員が楽しかった、また遊びたいと笑い合う瞬間を最高の勝利と定義する。

《第二条》

 ゴロゴロEDHは、構築済みデッキなどを持ち込んだ初心者が萎縮せず、足を伸ばして大の字でゴロゴロ寝てもらえるような環境を目指すものである。
 ここでいう初心者とは、多人数戦のプレイ回数が、通算の概算で50試合以下のプレイヤーを指す。
 また、当ルールは多人数戦以外の経験が豊富であったり、本人が初心者扱いを嫌がる場合などに強制するものではない。
 経験者としての扱いを求める場合、そのように応じるのが紳士的であるだろう。

《第三条》

 「構築済み3人と1個のオリジナルデッキ」で3対1の戦いが高確率で予想されるデッキは不適当である。
 「ブン回った構築済み相手に普通に負ける」程度をゴロゴロEDH級と定義する。

《第四条》

 無限並びに必殺コンボは、再現性とキルターンとの勘案して使用すべし。
 例として、2~3ターン目のデモコンタッサは正当化するのは困難だが、10ターン目に劇的に繰り出される4枚程度の必殺コンボは喝采が贈られるだろう。

《第五条》

 高額カードや強力なカードは使用しても良い。
 しかし、高額汎用カードを連打するゲームは、それをまだ購入していない、あるいはできない初心者相手に盛り上がる要素ではない。
 使用が推奨されるのは「復帰勢が昔から持っていた強力カード」や「初心者がオリパで当てた高額レア」などである。
 該当しない経験者には、第一条を勘案した上での使用を求める。

《第六条》

 構築済みデッキは大半がビートダウン戦術を軸とするため、経験者側もビートダウン系の戦術を推奨する。
 ただし、初心者相手に別種の強さを魅せつける確固たる意志のもと構築されたオリジナルデッキを阻害するものではない。
 他のルールを阻害せず、「それと戦った初心者の心を奪う」という情熱に最低限の客観性を兼ね備えたデッキはビートダウン以上に推奨される。

《第七条》

 このルールはゲーム速度が遅いものである。
 いわゆる「グダる」状態になりやすく、初心者ならではの長考もあるだろう。
 初心者は宝である意識を持ち、初心者はその前提の元、適切な速さでのプレイを心掛けることを期待する。

《第八条》

 パウパーEDHやパイオニアEDHでの参戦も推奨する。
 概ね構築済みデッキにレベル帯を合わせ、新たな体験を模索していく。
 その場合、パウパーEDH側は通常EDH側のレギュレーションに違反するため、統率者は伝説のクリーチャーであることが理想的である。
 しかし他の参加者の合意が得られた場合、そのまま参加して最高のゲームへするために邁進することを期待する。

《第一条補足》

 「ひとりで三人を効率よく倒す」ことに楽しみの重心を置く場合、このルールは向いていない。
 そういったプレイヤーにこのルールを強制することは、このルールの趣旨に反している。
 まずは話し合ったり、自分が本当にやりたいゲームを推古することを推奨する。


 それぞれがまだ本決定じゃなく、あくまで叩き台として出しています。
 色々な視点での意見が欲しいので、意見ウェルカムです。

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