見出し画像

部族デッキ黄金時代! ファウンデーションでスタンをやろう!


 いやぁ、予想はしていましたが、来ましたねぇ!

順応する自動機械。
今回はスターターコレクションの再録に日本語版がないので、
日本語版の画像も合わせて表記して行こうと思います。

 《魂の洞窟》の亜種である《閑静な中庭》の再録。
 そして全体強化の《親族旗》、《順応する自動機械》が決定。
 現在のスタンダードに部族強化カードが存在していなくても、例えば戦士やビースト、貴族のような部族でも範囲として指定できる。
 なので、単独での性能が高い共通部族を見つけ出せば、オリジナルの部族デッキも組める!

 とまあ、オリジナルデッキは各自の研究にお任せして、
 ファウンデーションズで収録されている部族強化カードを解析して行こうと思います。
 もちろん、ファウンデーションズ以外の部族、例えばブルームバロウの部族のようなものでも構いませんが、ファウンデーションズで収録されているものは一度組めば、大部分を共通パーツとして使い続けられるので、ローテーションをあまり気にせずに最低でも5年間遊べる、って寸法です。
 今回は、その辺りの新規カードと登場後の立ち振る舞い、既存カードとの兼ね合いとかを語っていこうと思います。


『猫』

 ニャンコと共に生きろ。
 人はモフモフと共に進むものである。
 人類の主であるニャンコ様がスタン部族として登場!

単独では仕事をできないタイプだが、後続を唱えればどんどん盤面が形成されていく。
やや重いものの、単独で戦線を形成できる。
《アラーボ》と並んだときの破壊力は別格だ。
新規ではキャントリップ付きのクリーチャーも登場。
《噛み憑く相棒》のマイナーチェンジだが、そちらも構築実績あり。

 

『猫の既存カード』


現スタンでも部族カードあり。
装備品シナジーなのでやや散らかるか?
《力線の斧》も登場して注目されているカードだ。
今回再録が決定している猫トークンを出す《フェリダーの撤退》と相性がいい。
全体ロードと併用すれば倍々でサイズが上がっていく。
《オキネク・アハウ》の類型。
高速展開してドローにも繋ぐことができる。

 上陸軸、装備軸、強化軸などが考えられる。
 新しい土地でニャンコ様たちを遊ばせるか、コスプレニャンコさんを見るか、たくさん食べて強くさせるか。
 猫魂で5年間戦え!




『ゾンビ』

 黒を代表する生物……生物?
 死を司る軍勢であり、定期的に新規カードが補充される。
 墓地利用のシナジーも強く、死を持たない無敵の軍勢を結成できます。


構築実績もある強力なロード。
サイズで負けていても接死によって有利なトレードができる。
地味にスケルトンも対象内なので、スケルトンデッキも構築できる。
このカードから除去しなければ繰り返し仲間を呼び戻せる。
護法2点は最低でも相手に叩きこめるぞ。
除去としては重いが、リアニメイトとしては軽い。
汎用性が高い1枚であり、重量級のゾンビで一気に勝利を狙え!
1枚が2枚になるタイプのカード。
墓地に依存するので構築目線ではやや厳しいか。

『ゾンビの既存カード』

相手を除去していくだけで盤面が強烈強化。
こちらも護法を持つので嫌らしく戦える。
姉上と同じくゾンビ扱いに長ける。
ゾンビ呪文を連打しよう。
汎用性抜群の強力カード。
やや3マナ域がダブつくが……。
こちらも3マナ域。
繰り返し襲い掛かるなどゾンビらしさが高い。
こちらも護法持ち。
他の伝説のカードをゾンビ化できる。
グリッサが復活すれば相手からすれば参るだろう。

 リソース拡充も得意だが、墓地対策もあるのでその辺りの調整も重要になる。
 スケルトンとの併用もあり、研究余地が大きい。

『エルフ』

 緑という色を象徴する部族。
 枝を踏み折れば骨を折って贖いとする。
 森に踏み入った外敵を踏み砕け!

部族シナジーはないが、エルフを代表する……いや、MTG全体を代表するベスト・カードだ。
自己完結をしていロード。
手札がなくとも横並べで戦線を強化していける。
やや重いが、ライフレースで大幅に有利になれる。
重さ以外にも伝説性もあり、少数の採用となりそうだ。
単独で2マナ3/3相当の戦闘力を発揮する。
他のロードがいれば合計5/5。犯罪だ……。
ビッグマナと横の強化を同時に行う大ドルイド。
ここから連鎖的に手札を吐き切る動きはあまりにも強力。
まさかの統率者デッキからの収録。
エルフ系の統率者としてはお馴染みで、攻撃が通り始めると止まらなくなる。
《切り崩し》が当たる欠点はあるが、他のロードがいれば問題ない。

『エルフの既存カード』

既に2マナ域にロードが存在。
もうロードだけでデッキ組めるレベル。
ゾンビだけじゃないんかい!
単独性能は最強の1枚。とはいえ元から戦闘で無敵なのであまり旨味はないか?
全体強化能力を持ち、除去耐性もあるなど生存しやすい。
マナフラしてから一気に全体強化して敵陣突破だ。
こっちのタイヴァーは仲間たちに筋トレをさせられる。
マナエルフたちが一気にマッスル。
本人がエルフではないのが気にかかるか?

 横並びはエルフの花。
 全体除去を受ければ苦しいが、逆にそれがなければ負けるはずはない。

 

『兵士』

 現スタンダードではやや落ち目だが、デッキが存在する部族。
 どの次元でも何かのために戦い続けている人々であり、今後の収録にも期待できる。

ローウィン再訪も決まっているが、現在は兵士専用カードとして使おう。
汎用性の高い1枚が続投。
1マナ2/1にメリット付き。
大活躍する効果というわけではないが、気にしなくてもサイズがデカイ。
フラッシュバックを止めたり、《眼魔》の着地を遅らせるなど細かい仕事はある。

『兵士の既存カード』


デッキが既に存在しているので、兵士シナジーのあるカードの一部は割愛。
現状でメンツは揃っているので、「もう一押し」があれば返り咲けるはず。
スタン落ち間近ではあるが、戦場のプロフェショナルとしての意地を見せろ!
近年ではかなり珍しい部族専用2色土地。
優遇部族なのは間違いないだろう。

 ファンのいる部族だけに、トップメタとしてもうひと踏ん張りできるか?
 注目。 

『海賊』

 マーフォークやウィザードを差し置いて、スタンダードで青を代表する部族の一角に。
 イクサランで一気に勢力を増した部族だが、他の次元ではあまり存在感がなかった。
 サンダージャンクションの無法者(アウトロー)のシナジーを有する一部族だ。

多色サポートもできるロード。
アーティファクトシナジーもあり、海賊軍団を率いる正に海賊船長だ。
弱くはないのだが、やや力不足か。

『海賊の既存カード』

スタンダードを中心に活躍する2マナアタッカー。
弱点らしい弱点がない万能カード。
ラネリーも船長なのでどっちも船長になる。
変な軍団になるが、能力が宝物トークンに反応する。
《順応する自動機械》や《旗》もアーティファクトなのも注目だ。
ロードと合わされば先制攻撃4点。
テンポよく能力を使っていける。
海賊は無法者なので能力の範囲内。
ロードを並べまくると流石に勝ちそう。
トカゲデッキで存在感を発揮するパワーカード。
本人が海賊ではないので《中庭》などを利用できないのがネックか。

 海賊はあまり数はないが、近々発売予告されている『霊気走破』は、恐らくカラデシュ次元を舞台にしていると推測される。
 カラデシュには空賊的なキャラクターが多数所属している。
 具体的には、悪名高い泥棒猿であるラガバン、その飼い主のカーリ・ゼヴなどだ。
 海賊がレースをするというのもフレーバー的にも面白いし、収録確率は低くないように思われる。

『天使』

 人気の高い壮麗な白の守護者。
 パイオニアでもデッキが成立している部族の主要パーツがまとめてスタン再録。

あまり部族ロードとして捉えていることはないか。
大概はコントロールデッキのサイドとかだが、天使デッキで使うのが最も破壊力がある。
ジャンプスタート出身で地味に値段がしていた1枚。
スタンダードでは初収録となり、動向に期待だ。
ジャンプスタートでの別イラストも話題になっていた。
元からイラスト違いが複数存在するカードだし、好きなイラストを選べる。
4種類以上あるので、バラバラに採用しても良いかも?

『天使の既存カード』

一時期高騰していたフィニッシャー。
もちろん大注目で、単独でゲームを終わらせる性能がある。
仲間を守りつつライブラリーから天使を出していける。
「じゃあシガルダから除去するだろ」っていう話にはなりそうだが、
一瞬除去されなければ一気に展開できる可能性がある。
版図デッキの一員のイメージが強いが、もちろん強い。
5色土地があるので最低限の二色土地程度で大丈夫だ。
《怒りの大天使》もそうだが、こちらもマナフラッドの受けになれる。

 男性・女性を問わず根強い人気の部族なので、新規さんにもお勧め。
 白はバランスも良いし、多色化でタッチしやすいのもメリットだ。


『吸血鬼』

 白に天使がいるように、黒にはこいつらがいる。
 デーモンと共に黒を代表する闇の住人。
 少数ではあるが、今回も部族カードが収録されている。


1マナ2点ドレインは無視できる数値ではない。
やや後ろ向きな能力だが、ダメージレースでは大幅に有利になれるだろう。
強力なドローソースなのだが、さすがに重い。
構築では厳しいか……?

『吸血鬼の既存カード』

スタンダードでも活躍しているデーモン。
《貴人》との相性もいい。

 強力な吸血鬼は多数収録されているのだが、部族強化カードがあまりない。
 どちらかというと、グッドスタッフ寄りのビートダウンになりそうか?



『ドラゴン』

 赤を代表する山頂に住まう破壊と暴力の化身。
 カラーパイ的に空は得意ではないが、その中でも例外的な飛行が認められており、MTG全体でも特権的な存在。
 中二病患者に限らず、ファンタジー世界において最も人気のある種族と言っても間違いないでしょう。
 トレカユーザーでドラゴンが嫌いな人間なんていません。
 滅びの爆裂疾風弾。←が読めちゃう同志たち、5年使え!


エルフのラスリルと名前のそっくりさん。
ややオーバーキル気味だが、一度動き出せば止められる道理はない。
最低限の戦闘力を持ち、バーン効果もある。
前のめりなデッキでの採用も考えられる。
タップアウトせずにマナを工面できるので、序盤の守りを担える。
ドラゴンは重い部族なので、似たような能力である《バリラシュの旗騎士》より合っているかも。
元々、D&Dのコラボカードだったが、MTG版(ラスリスのフレーバー)で登場。
《龍王の召使い》と合わせて2マナ域で安定してマナ加速を行える。
速攻でドラゴンが襲撃していくため、テンポよく削れる。

『ドラゴンの既存カード』

汎用性の高いドラゴンの火力カード。
速攻付与で殴り倒しにいけば、裏面も開放できる。
ラスリスと似たような方向性のカード。
《侵攻》のようなバーンカードで眷属を呼ぼう。
本人がドラゴンではないが、墓地からもドラゴンを呼び寄せられる。
重量級ドラゴン展開の要。
我らのドラゴン大好きアニキ。
ドラゴンをコピーできる。
速攻付与された本人とランデブー飛行で相手に攻撃を叩きこめる。
後続を補充しつつ相手の盤面を粉砕していく。

 他にも多くの有力なドラゴンが存在しており、それぞれに魅力がある。
 その全てを入れたくなるが、その辺りは涙を呑んで削っていこう。
 ドラゴンが嫌いな男はいないよな!


『ゴブリン』

 赤の強さを象徴するのがドラゴンだとすれば、赤の衝動を象徴するのがゴブリンでしょう。
 考えるより先に殴りかかる。本能に従う。
 それは勇敢なのか、ただ考えてないだけなのか、蛮勇の化身。
 コミカルにユーモラス、だが多くの次元に生息し、カードは多く存在している。


3マナロードで、仲間に飛行を付与できる。
イラストを見れば、どうやって飛行を付与するのかも一目瞭然。
最後の一斉攻撃のためにもいいし、対空防御手段としても使える。
やや悠長だが、単独で軍団を形成できる。
速攻付与などで隙を作らず能力を使っていきたい。
部族シナジーはないが、自力で横並びができる。
1マナのアクションでゴブリンを置いておけば一気に展開できる。
前のめりなゴブリンデッキに最適。
相手のブロッカーを退かしつつ、一気に殴りこめる。
アーティファクトシナジーを取らないといけないので、
運用にはもうひとつアイデアが必要になる。
さすがに《順応する自動機械》を生け贄にはしたくないが……。
安定の2マナロード。
パイオニアでも部族デッキを成立させているグッドカードだ。

 他にもトークンを横並びできるカードも多い。
 スタンダードデビューをして、そのままパイオニアまでゴブリンのように勢いでデビュー、なんてのもありですね。


『その他』

 部族カードではないが、何枚か特記に値するカードが存在している。

多相持ちなのでどの部族でも採用可能。
多人数戦では強いのだが、対戦相手がひとりではそこまで頑張れないか。
とはいえ、マイナー部族でデッキを組んで枚数が足りないなら検討しよう。
実質的な部族土地。
ターン終了時に解除されないという特異なカードだ。
シンプルなリミテ用カード。
一応多色サポートにもなるし、アーティファクトシナジーなどがあれば構築もチャンスあるか?


クリーチャータイプではないが、土地タイプである門にシナジーがある。
腰を据えてのコントロールデッキだ。


部族強化ではないが、鳥の大部分は飛行しているので、実質的に鳥のロードともいえる。
ブルームバロウの鳥も青白で色が合っており、一気に盛り上がる可能性もある。


 もちろん、前述したとおり、部族カードがなくても組める。
 好きな部族で統一し、それをゲーム的な優位性が発生している。
 どのマイナー部族でも研究する余地が生じたと言えるし、今後が楽しみですな。

当記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。
画像はMTG日本公式より引用しています。
ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。
題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。
©Wizards of the Coast LLC."



いいなと思ったら応援しよう!