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MTG指輪物語劇場 「伝説」ルール解説 ~氷河期の災厄の謎を追え~


 当記事内の画像はMTG公式サイトより引用しています。
 指輪物語&MTGコラボ、指輪物語:中つ国の伝承が発売し、様々なカードが結果を出したり、研究されていますね。


 指輪物語といえば、日本ではハリーポッターと並ぶ平成ファンタジー映画シリーズとして認知されていますね。
 収録カードは映画を彷彿とさせるシーンも数多くあり、MTGから入っても指輪物語から入っても楽しめます。
 どちらも新たな仲間が獲得できる機会ではないかと思います。
 ということで、今回はその中の主要メカニズム、「指輪に誘惑される」の小ネタです。

 指輪に誘惑される場合、第一能力で「指輪所持者を伝説にする」というものがあります。
 ということは、同名クリーチャーが場にいるときに指輪所持者にすると、そのどちらかを生け贄にしなければならないデメリットということですね。

 んなわきゃアない。
 伝説ルールは「同名カードであり、両者が伝説ならば」1体しかコントロールできないルール。
 つまり、同名カードであっても“片方のみが”伝説になっただけなら、実質的にデメリットはないわけです。
 では、こういう場合は……?

リミテで2~3枚ピックすることもザラ。


 《ウルク=ハイの狂戦士》を二体出して、指輪が二回誘惑し、どっちも指輪所持者にしちゃった!
 こんなときはどちらかがサクリファイスに……いやちょっと待て。そもそもそれ、できません
 指輪所持者は同時1体までというのはルールに定められており、これ自体が伝説であるかのような挙動をします。
 仮にフェイズアウトしたりしても持ったまま消えるのが原作のイメージ的にも、個人的には面白くて好きですね。

色々なフォーマットでお馴染み。

 ちなみに他人の指輪所持者をコントロール奪取しても、指輪は付いてきません。
 イメージ的には「指輪はプレイヤー自身を一番魅了している」と考えると分かりやすいですね。
 ルール的には「あくまで紋章が効果を持っている」状態であり、クリーチャーそのものにエンチャントされたり、装備されているわけではないので、お間違えのないように。
 というわけで、ほぼほぼデメリットのないように見えますが、実はとあるカードを使う場合、【伝説を得る】がデメリットになる場合があります。

今回の本題

 黎明をもたらしながら悪斬しそう。
 効果自体のイメージは、「聖なる力によって翼を与え、その姿は伝説の天使が如く」というフレーバー。
 元々はこのエンチャント自体が伝説なので、これを2枚置いて伝説にすること自体がナンセンス。
 元々は収録パックのドミナリアでの“歴史的”ギミックのためのデザインであるように思います。
 しかしながら、今回の指輪誘惑システムによって、「なぜか伝説じゃないのに伝説に」が可能に。 
 つまり、指輪を持っているクリーチャーの同名カードに《セラからの翼》をエンチャントさせた場合、
 非伝説であったとしても「同名の伝説クリーチャー」を満たしてしまいます。
 指輪の魅力に抗えない人物と、セラから翼を与えられた戦士が同一人物、ってどういう世界線……?
 フレーバー的には意味が分かりませんが、具体的にはこういうことになります。

 同名同士が結束して戦うカードなのに、そっくりさんの同胞ではなく、同 一人物だったことが判明します。
 作中でもホビット以外が持つと欲に負けてしまうと言われており、ドワーフに持たせる場合は、指輪に取り付かれた個体と聖なる天使の祝福を受けた者が殺し合ってしまうのでしょう……。
 (※多分違います)


 MTGにはごく一部、実在のカードと全く同じ性能のトークンを作る効果があります。
 これもかなり違和感がありますが、指輪誘惑と《セラからの翼》を合わせると、伝説ルールの適応内となり、どちらかが死亡します。
 作中でもホビット以外が持つと欲に負けてしまうと言われており、エルフに持たせる場合は、指輪に取り付かれた個体と聖なる天使の祝福を受けた者が殺し合ってしまうのでしょう……。
 ……さっきも同じ話、しなかったっけ?


 名前なしシリーズのゴブリン
 気合と根性でステッカーを張り、既存のゴブリンと同じ名前にすれば対消滅させることもできるはず!
 さあ! 全カードリストのゴブリンとにらめっこしよう!
 ……ちなみに既存カードの中で筆者が調べた限り、ステッカーをどう貼っても既存カードと同じカード名にはできない。
 むしろそこまでを想定してカード名を設定し、ステッカーを選んでいる説まである。
 やるな! ウィザーズ!
 今後、「モックスゴブリン」とか「ハッピーゴブリン」とか「ホットドッグゴブリン」とかが出たら、この記事を思い出してね。
 

 続きまして紹介するカードはこちら。
 え? 最初から伝説の上にクリーチャーじゃないって?
 ノンノン!(指を振りながら)
 ここで使うのは+1、すなわち「全PWのドラゴン化」です。
 皆さんは、こう思ったことがありませんか?
 同じキャラでもカードが違えば同時に存在できるのはおかしいと。
 

 色々なサルカンたち。
 しかしながら、彼らはストーリー上では同じサルカンであるものの、別個に存在できてしまう。
 本当にそんなことでいいのか? いくらサルカンでも運命改変じゃあるまいし、同一人物が何人もいていいはずがありません。
 この場合は「伝説であってもカード名が違うので許される」ケースです。
 これをどうすれば是正するか、そうか! 同じ名前のクリーチャーにすればいいんだ!

 

 みんな大好き変容の出番です。
 変容といえば、イコリアで登場し、同期の相棒と違って 使われなかった 壊れていないメカニズムです。
 イコリアではサルカンのパートナーであるナーセットも収録されたりと、フレーバー面でも完璧ですね!

 まず《主無き者、サルカン》の効果で各サルカンたちをドラゴンに変え、そのあとに変容することでカード名を変容先のカード、今回なら幼獣守りに統一できます。
 そして、満を持して《セラからの翼》と指輪誘惑を適応し、改めて伝説にするのです!
 そうすれば、めでたく「同名の伝説のカード」となり、フレーバー再現で対消滅させることができます!
 変態変異とかでも可能なコンボですが、変容だとプレインズウォーカーがクリーチャー化するので殴られなくなるというメリットがあります。

 さあ! みなさんもお気に入りのプレインズウォーカー満載のデッキで翼誘惑して、好きなだけプレインズウォーカーを対消滅させよう!
 ……何かが、猛烈に、間違っている気がするが、まあ、気のせいでしょう。

皆さんご存じ【氷河期の災厄の象徴】


 むしろどう見ても伝説なので、エラッタを正せるレベル。
 2体並べてリング甲鱗様と大天使甲鱗様だ!
 リング甲鱗様は、パワー8以上にブロックされず、ルーティングとブロッカーの生け贄、更に追加3点ルーズ!
 大天使甲鱗様は8/7飛行絆魂警戒!
 まさに氷河期の災厄の化身! ゲームエンド級!
 そのあまりの強大さに、「どちらか一方で十分」と生け贄になってしまうのも、甲鱗様の漢気故ですね!
 皆さんも、「いや絶対に伝説だろこいつら!」という組み合わせを見つけてどっちかを生け贄にささげよう!

当記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。
画像はMTG日本公式より引用しています。
ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。
題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。
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