作者がママチャリで日本一周して三回死にかけた話。(EP7 佐賀編)
【佐賀~熊本】【二〇一七年 七月二七日~三一日】 サガ・サーガ そして第32の旅・熊本
【二〇一七年 七月二七日】
昨晩は野宿しそびれてしまい、寝付いたのが四時過ぎで、九時頃に覚醒するも、疲れが抜けてない。
日差しも強く、ここから佐賀のネッとカフェまで四十キロ移動は困難に思えたので、作戦変更。
近所のスーパー銭湯で追加睡眠と風呂で回復を図る。
繰り返しは基本、とばかりの笑いの神。
今日も日差しが強く、熱中症との戦いになることは明白。
長距離の移動は不可能に思えた。
作戦をまたまた変更。
ズバリ、十五時を過ぎた辺りのお日様が落ち始めた頃からダッシュし、日暮れまでに佐賀に到着する、というプランニング。
佐賀までは山が無いし、もしハプニングが有っても、どこかしら眠れそうな場所を見つけられる確率は高いように思えた。
それに町が近いので街灯も多く、夜行になっても大きなリスクはないと判断。
んで。
なんとかかんとか到着。
すぐにネカフェへ入って野球を見ようかとも思ったが、今日はデイゲームで既に試合終了。しかも敗戦。
小説を書いていたので携帯電話でチェックしていなかったので、気を取り直して近所のスーパー銭湯へ。
こっちは営業していました。
鳥取でも有ったポカポカ温泉のチェーン店らしい。
寝湯が有ったりして雰囲気は似ているが、露天寝湯なので蚊に襲われてしまうのでこの時期は難しい。
近所に広めの公園があり、スーパー銭湯に向かうときに野宿できるかと目を付けていたのだが、夜は閉鎖しているらしい。
入って寝れないこともないが、普通に不法侵入だし自重。
予定通りネカフェへ。
【二〇一七年 七月二八日】
クソ暑い中、溜まりにたまった洗濯物を洗濯。
佐賀市内を見学し、佐賀とサガフロンティアのコラボ見学したり。
こういうのは画像乗せるとアレだから、自分で見に行って欲しいね。
名物料理としてワラスボっていう深海魚とか探してたんだけど、
干物とかしかなく、断念。
買っても七輪とか持ってないから焼けないのよね。
ちなみにこのとき、書いていた小説がこちら。
https://ncode.syosetu.com/n1309ed/
【二〇一七年 七月二九日】
最近はこの亀さんのようにノンビリしていたから。
この亀さん、何が凄いって逃げる気配が全くない。
滋賀県で遭遇した亀さんたちは俺の接近を察知すると逃げてたけども。
捕食者の数や種類の違いかな、とは思うが、面白いな。
恥も外聞もなく、日陰で地ベタリアンで休む。休まないと死ぬ。
35度超えた空間では三時間ほどでエネルギーが尽き、カラータイマーが消えたとき、二度と再び立ち上がれないわ。
天気も良いし、特に不調もなくサクサク進む。
途中で陸橋の下で休憩したり、お買い物と称してスーパーの中で休んだり。
道の駅で豪遊。
なんとお醤油を取り放題だったので、大胆に二個貰っちゃう。
くう、お刺身一パックにお醤油ふたつ使うなんて、バチが当たりますよバチが!
※当たりません
舌触りがトゲトゲしてるというか、斬新で新しい味覚。美味。
ブラックベリーとタイガーメロン。
ブラックベリーはブルーベリーより薬効というか、良く効く感じ。
プラシーボだとは思うけど、食べると体がスッキリした。
タイガーメロンは果肉が無いし、皮ごと丸齧り。メロンだと捨てるワタのところが美味。
スゴかった。ウマいとは言いがたい方向の、スゴさ。
いや、だってお前、これ、ワラスボエキスの表示順おかしいって。
ワラスボエキス、表示順が前過ぎるって。
入っている量の順に並んでるのに香料より前ってお前……。
寝れそうなスペースはないのにで、駐車場の片隅で休むことにする。
テントは張れそうにないのでゴロゴロと野宿するという、もうホームレスとしての寝方である。
こう、ホラー映画とかだとホームレスが謎のモンスターに襲われたりするけど、俺にも謎の発光と怪音が襲い掛かります。
( 8Д4)「あ、あれはまさか……!」
断続的な予期していない現象に、俺は自己の沸き上がる感情を抑えられず、叫び声を上げた。
( 8Д4)「たーまやー」
テント張りを断念したおかげで花火が見れたんで、結果オーライ。
筑後か久留米辺りかな? のかなり気合い入った花火でした。
【二〇一七年 七月三十日】
スーパーヒーロータイム見てから、朝ごはん。
朝からちょっと首に違和感があるが、気にせず活動。
周囲の方に玉めしがウマイと聞いたものの、デザートで豪遊した石炭シュークリームもめっちゃウマかった。
見た目もちゃんと石炭だし、味もザクフワ生地に薫りの良いゴマクリーム。
道の駅みやまに来るなら是非。
温泉付き道の駅、美味そうなフルーツで昼飯。
九州は未知のフルーツばっかだわ。
ジューシーオレンジ。初めて食べるが美味い。
まだ時間は早かったが、寝れそうな道の駅でかつ風呂が300円と安かったのでここで一泊することにする。
しかも古いジャンプが100冊くらい有り、暇もつぶせた。
風呂から出てから前もって買っておいたオヤツを夕ご飯にしてお休みなさい。
【二〇一七年 七月三一日】
日が昇る前から移動しようと思って早起きして片付け終わった頃なのだが、首が痛い。
口をゆすごうとして上を向くことすらできない状態。原因不明の痛みに色々とマッサージを試みたり、湯治がてらもう一日休養。
肩凝りだが、右だけ痛む。
他の筋肉を緩めて軽減できるが時間が掛かる。日が登る前の移動はそれで断念した感。
仙台から持ってきていた最後の足裏樹液シート4枚をここで使う。
足裏樹液シートは、その名の通り足の裏に張って、老廃物を汗と一緒に取るというもので、ぶっちゃけ効果の原理はマユツバなのだが、
なぜか俺はこれを張って寝るとメチャクチャ体が軽くなる、というプラシーボでは説明できないようなレベルで効果が出る。
夜間、張った瞬間から発汗が止まらなくなる。効果が出ている証拠なのだが、寝る前に汗で肩に張っていた樹液シートが剥がれる。
そういうネタはいらねぇ、マジでいらねぇ
シートのビフォーアクター。足の裏だともうちょっとガバガバ出る感じ。
ちなみにただの水で濡らしてもこの色にはならない。
明日はどこまで動けるか、果たして……。
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