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MTGの謎語『最後の情報』
皆さん、こんにちは。
MTGをザックリ遊んでいるとあまり縁のないキーワードというのがいくつかあります。
その内のひとつが『最後の情報』ですね。
具体的に言うと、「能力の発生源となったオブジェクトがスタックに移動したあとは別個の存在となり、領域を変更しているときは元の領域にある情報を参照する」というルールですね。
……なんて言った?
はい、また来ました。目が滑るテキスト大王決定戦です。
まあ、令によって例のごとく、何言ってるのかわからないので、具体例!
![](https://assets.st-note.com/img/1716069917209-iyA2Y4aDHS.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1716069951920-XD8y2bFXkY.png)
両カードが存在しているとき、《解体者》が死亡すると任意対象にパワー分のダメージを与えます。
この効果が解決される段階では既に戦場には《解体者》が存在しないので、戦場のゾンビを強化する《死の男爵》は適応されないようにも見えます。
ですが、ここで適応されるのが最後の情報ルール。
既に戦場にないため、そもそも参照すべきクリーチャーが存在しないため、やむを得ず戦場にあったときの状態を参照する原則、それが最後の情報です。
この場合、ダメージは《死の男爵》の修正を受けて2点、かつ接死を持ちます。
ただし、これは「発生源が領域を変更(戦場から死亡するなど)」です。
具体例!
![](https://assets.st-note.com/img/1716070717291-wu1BZTPEi2.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1716070690399-JyfHjVDu2G.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1716070889007-XQroG8I5GN.png)
《死の男爵》がいる状態で《歩く死骸》が《狂気の一咬》で接死を付与された状態でダメージを与えて相手のクリーチャーを破壊しようとした。
が、それにスタックして相手が《殺害》を使用。
![](https://assets.st-note.com/img/1716071016579-dHezY1h8Wq.png)
これで戦場から《死の男爵》を取り除いた場合、ダメージの発生源は変わらず《歩く死骸》のままなので、素のパワーで2点ダメージ。
《歩く死骸》を《殺害》した場合、対象不適正で《一咬み》が立ち消えます。
はい、最後の情報ルールは関係ないですね。
つまるところ、『能力の発生源そのものが解決時に領域移動をしている場合のみ』ってことすね。
間違えやすいんだけど、《一噛み》は確かにダメージの発生源はクリーチャーになるものの、能力の発生源は《一噛み》そのもの。
能力によってダメージを参照して叩きつけているだけだからね。
類例。
《死の男爵》と《解体者》パターンで、《解体者》を倒したのが《四肢切断》だった場合。
![](https://assets.st-note.com/img/1716214577196-J7dyNcOtJe.png)
これでPTがゼロになって死亡した場合は、死亡直前、つまりゼロを参照してゼロ点のダメージを任意対象に与えます。
……そもそもなんでこんなルールがあるかって話ですけど、領域変更後の数値を参照しようとすると、何で倒しても元々のパワー分のダメージを与えることになっちゃうんですよね。
ていうか、《解体者》のカードデザインとしてダメージを通して自身のパワーを上げて死亡時の爆発力を増すってカードなのに、死亡後はプライチカウンターも取り除かれているから、初期値の1点だけだしね。
それに、解決時にカードそのものを参照しようとすると、解決時に墓地から追放されたり、山札に戻ったり更なる領域変更を繰り返していたら参照できなくなる。
キリがないし、直観的じゃない。
ちなみに、多人数戦だと更に面倒になる。
敗北してゲームからいなくなっても、能力によって参照を必要とする場合、最後の情報として参照されうる。あんまりないけどね。対象に指定してたらそもそもフィズるし。
さて、他にも、例えば《死の男爵》と《解体者》が同時に破壊された場合。
![](https://assets.st-note.com/img/1716215698146-tUWlg3X7Qx.png)
この場合、接死は持っているし、修整も受けたダメージを飛ばせる。
なぜなら破壊される直前には《死の男爵》も存在しており、その情報を参照するから。
同時に破壊されているので、『《死の男爵》は存在していないが、《解体者》は存在している』タイミングはありませんからね。
じゃあ、応用問題。
![](https://assets.st-note.com/img/1716215964920-8UU2MVWipj.png)
これで先に《死の男爵》に2点ダメージが入り、次で《解体者》に3点ダメージが与えられたら?
その場合は先に《死の男爵》が死んでしまい、接死を失ってしまう……ように思うが、惜しい。接死は持ってる。
なぜなら、ダメージによって墓地に送られるのはあくまで状況起因処理であり、効果解決後に同時に墓地に送られるから。
時差による最後の情報の変更が起こるのは、例えばこういうカード。
![](https://assets.st-note.com/img/1716216239253-KaxGg5vhrm.png)
既にこういうカードがあったとする。
![](https://assets.st-note.com/img/1716216449604-TJ5PjyEbQ5.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1716216430997-pwJMKydbnk.png)
こういうカードで「クリーチャーでありながらアーティファクト(エンチャント)」みたいな状態になっていた場合。
これで先に《死の男爵》が破壊され、別のモードで《解体者》が破壊されると、接死を持っていない《解体者》が発生する。
MTGでは効果の解決は上から行われるので、上のモードで先に《死の男爵》が消えると、その瞬間から常在能力はなくなるので、次のモードで破壊された《解体者》の修正はこの瞬間から消えている。
火力などのダメージによる破壊の場合は、効果解決後に状況起因処理によって墓地に送られるので、効果の順に関係なく墓地に送られるのは同時。
しかし、「破壊する」という効果の場合、効果の解決中に効果によって墓地に置くられる。
……えーっとさ。
結局、何言ってるのかよく分からなかったね。《浅瀬蟲》かお前は。
![](https://assets.st-note.com/img/1716217442062-Z9e48qBxq0.png)
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