SingOut!収録曲について考える 前

これについてはラジオ配信でみっちり語ったので、よければ聴いてください。

SingOut!のカップリング曲がとにかく面白いので考えてみました。
その中でも特に、のような存在と、曖昧の2曲について。前編では のような存在の歌詞についてです。
乃木坂第一部大団円のSingOutですが、表題以外の収録曲も重要な意味があるのではないかと考えました。
長くなりそうなので、まずは結論から。
この2曲は、後に乃木坂第二部のテーマになる、3期生が抱える悩みに対する1期生の答えになっていました。

具体的な解説に入る前に、前提条件を二つ。
・僕は僕を好きになる、君に叱られた、好きというのはロックだぜの関係性
別記事でも書いております。
自分を嫌いな「僕=山下美月」に、自分自身を好きになって欲しいと叱るのが賀喜遥香という構図。
詳しくはこちらの記事に書きました。



・2023真夏の全国ツアー神宮公演の後半セットリスト
これも詳しくは別記事。


乃木坂第二部のメインテーマは「先輩のような乃木坂になれていない」と自分を認められなかった3期生が乃木坂になったと、自分を好きになること。
だからこそ、2023神宮の最終日、「私たちが乃木坂46です」と言えるようにするためのセットリストが組まれていたように思います。
「絶対に先輩のようにできない」と、「先輩のように乃木坂らしくならなければ」
二つの固定観念の狭間にいた3期生。
Actually…も逃げ水も、乃木坂らしさというものを否定しています。
「理想が邪魔して真実を見失う」とか、「大事なものはいつだってあやふやな存在 手を伸ばしても何も触れられない」とか。
乃木坂らしくなるという理想が邪魔をして、自分自身の魅力という真実に気付けない。
そもそも勝手に思い描いている乃木坂らしさはあやふやで、蜃気楼のようなものであると。


その二点を踏まえて、早速歌詞を見ていきましょう。
後にActuallyのMVで、齋藤飛鳥は山下美月に変わることの大切さを伝えますが、個人的に飛鳥ちゃんが変わることの大切さを知ったのがこの曲なのかもしれないと思いました。
また、君に叱られたの中で、「愛は甘えられるもの 許してくれるもの だからいつだって一方的だった」とあります。
サビの「愛がなければ生きてはいけない」と合わせて考えて、自身への愛を蔑ろにしているという風に読んだのですが、のような存在にも似た意味の歌詞があるんです。
「振り向いてくれるまでは想いは一方通行 何か求めなきゃ非生産的だ」
それに加えて、こんな歌詞も。
「愛って不思議だ 誰にもわからないよ
言葉なんかじゃ説明できないし
溶けて流れてなくなるし 想いはずっと消えないし
得体の知れない のようなものなのか」

ここで逃げ水の歌詞にも注目。
「大事なものはいつだって あやふやな存在
手を伸ばしても何も触れられない
でもそこにあるってこと
信じるまっすぐさが生きてく力だよ」
この部分って、三番目の風の「どんな時でも太陽がある宇宙」とも似ていると思うんですが、のような存在とも繋がりそう。
変化していっても想いは残る、言葉じゃ説明できないもの。
「」のようなものって、「」には何が入るのか、答えが出なくて考えるのをやめていましたが、一つの答えとして「乃木坂」でいいんじゃあないかと思いました。


動画ではMVについても喋ったので、合わせて聴いてみてください。

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