乃木坂ってたまにスラムダンクみたい

先日、横浜アリーナで開催された松村沙友理卒業コンサートに行って思ったことがある。

松村さんって仙道みたい。

は?となるかもしれないが、僕はそう感じた。

言わずと知れた超人気バスケ漫画スラムダンクで、主人公のいる湘北高校が作中最初に練習試合をし、のちにインターハイ出場をかけて試合をするライバル高校である陵南高校のエース、仙道彰。

ガルル、夏フリ、ロマスタを歌って踊る松村さんの姿が仙道にかぶって見えた。


湘北とのインターハイ出場をかけた試合で、PGの仙道が後半にスコアラーとしての一面を見せる場面がある。

PGとしても卓越した能力を持っている仙道が点を取ることに本気を出した時、それまで陵南の得点源だった他の選手の比ではない爆発力を発揮するというシーンで、個人的にも屈指の好きなシーンでもある。


僕が思うに、松村さんは人を活かす能力に長けている。長け過ぎていると言っても過言ではないくらい長けている。

自身の卒業企画においても、メンバーだけでなくバナナマンも美味しくなるような企画構成で、乃木坂ファンである以上にバナナマンファンである僕は大いに楽しむことができた。

他にもからあげ姉妹、さゆりんご軍団など、松村さんの企画はいつも素晴らしい。

顕著なのがさゆりんご軍団のオリジナル楽曲「ぐんぐん軍団」である。

アイドルでは定番でありながら乃木坂ではまだ1曲もないメンバー紹介楽曲で、歌詞の中で軍団員を紹介していく内容になっているが、肝心の松村さんパートは他の団員に好きな食べ物を聞くだけとなっている。

自分を「出来損ない」と言ってしまうくらい自信がなく、いつも自分以外のメンバーがより輝くように尽力している天才プロデューサー松村沙友理が、本気でアイドル松村沙友理をプロデュースしたらどうなるのか。

その答えが横浜アリーナにあった。

乃木坂では珍しいいかにもなアイドル衣装に身を包み、センターステージでソロ曲を歌い、白石麻衣センター曲のガールズルール、西野七瀬センター曲の夏のFree &Easy、ロマンスのスタートでセンターに立つ松村さんは圧倒的なアイドルだった。

グループ在籍時、絶対的エースと言われていた白石さん、西野さんの両名に匹敵、いや、アイドル的なかわいさで言えば二人を凌駕するほどのパフォーマンスを見せていて、改めて度肝を抜かれた。

29歳を目前にしているとは到底思えない、劣化(僕はこの表現が大嫌いだ)するどころか、年々可愛さを増している松村さんを観て、ごく自然に、この人が宇宙で一番かわいいんだろうなと納得した。実際、相当かわいかった。

と、そんな感じで、松村さんを観て仙道を思い出したわけだが、他にも乃木坂を追う上でスラムダンクが頭をよぎることがある。

「でかいだけで何もない」と言われることに悩む魚住と、「かわいい」だけではだめだと悩む星野みなみであるとか、

中学MVPという過去を美化し過ぎて今の自分を責める三井と、全盛期は終わったと自虐する中田花奈であるとか、

同い年のトッププレイヤーにいつか並ぶと決意して、3年で全国への切符を手にした赤木と、同い年の御三家と比べられながらも努力を続けて、13枚目シングルでフロントに立った衛藤美沙であるとか、

こじつければいくらでも挙げられる……気がする。


というか、乃木坂はスラムダンクに限らず少年漫画的なシーンが多いので、また興が乗った時にでも。

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