サポーターとサッカー文化に惚れて
こんにちは。
浅川隼人です。
本日リリースがありましたように浅川隼人は2023年をもちまして奈良クラブを離れる決断をし、2024年シーズンより松本山雅FCに完全移籍をすることに決めました。
この決断をすることは決して簡単ではありませんでした。
しかし、浅川隼人が今後選手としてどうあるべきか、どのようにしたらさらに成長できるかを考え、移籍をするという決断にいたりました。
このnoteではなぜ移籍を決断したのかを綴っていきたいと思います。
沢山の方への感謝や、伝えたいことがありすぎて長くなりそうですが、できるだけ簡潔に皆さんにお伝えし、改めてライブの方でシーズンの振り返りと移籍に至った経緯をお伝えしようと思います。
もしよければ本日21時からのライブもご覧ください。
奈良クラブに関わる全ての皆様へ
まずはリリースを全文書き記したいと思います。
奈良クラブへの移籍を決断した時の想いについてはこちらに全て記してあります。
よければこちらもご覧ください。
奈良に来てから2年余りが経ちました。
Jリーガーを辞めるという決断は簡単ではなく、とても険しい道になることはわかっていました。
それでも、この奈良という地でスポーツを根付かせ、地域と共に奈良クラブを成長させる為に移籍を決断しました。
だからこそ奈良の地にJリーグクラブが生まれた瞬間。
想いが溢れピッチで泣き崩れたことは今でも鮮明に覚えています。
思えば2年間で取ったタイトルは6つ。
32のゴールを奪ってきました。
これも全て支えてくれる皆さん、切磋琢磨した仲間達、そして信じて使い続けてくれた監督がいたからこそです。
皆さんには感謝してもし尽くせません。
ありがとうございます。
だからこそ、まだ契約が残っている中での移籍を決断するのは容易ではありませんでした。
今までの僕を作ってくれたみんなを裏切ってしまうのではないか、何度もそう考えました。
でもこのままでは慢心して成長が止まってしまうのではないか。
その想いが拭いきれませんでした。
そして何より〝新たな環境でもう一度チャレンジしたい〟という自分の正直な気持ちに嘘はつけませんでした。
そんな中、最終節で戦った松本山雅FCとの試合が僕の人生を大きく変えることとなりました。
松本山雅FCに関わる全ての皆様へ
松本山雅に関わる全ての皆様。
初めまして、浅川隼人です。
まずはリリース文を載せさせていただきます。
このリリースにも書き記しましたが、僕が衝撃を受けたのは
〝松本の皆さんはサッカーを愛し、松本にはサッカーが根付いている〟
ということでした。
アウェイチームの僕がスタジアムの中をいつものように歩いていると老若男女全ての皆さんが手を振ってくれました。
敵味方関係なく、サッカーを愛するものとして手を振る姿に感銘を受けました。
この街にはサッカーが根付いている。
そう思うことができました。
そして最後の笛が鳴るまで立ち上がり、飛び続けたサポーターの皆さんは最後の最後まで僕たちを苦しめ続けました。
7,022人。
その日アルウィンに集まったサポーターの皆さんの人数です。
8,181人。
これが2023シーズンの平均動員数です。
数が多いのはもちろんですが、年齢層も幅広い。
そして何よりも熱い。
多くの方に愛され、多くの方と共にあるのがこの〝松本山雅FC〟なんだなと感じることができました。
Jリーグ発足当時の
『おらが街のサッカークラブ』
これを体現しているクラブこそが松本山雅なのではないかと感じることができました。
それと同時にこんな声援を背にプレーできたらこれ以上幸せなことは無いなと思うようになりました。
この街にはサッカーがある
この街にはサッカーがあり根付いている。
聞いた話によると松本に住む小さい子からお年寄りまでみんな松本山雅FCのことを知っているといいます。
それでもここ数年はスタジアムへ来るサポーターも減り、観客動員数はこのようになっています。
コロナ前、そしてJ1だった頃に比べると今年は-9,235人で47%減というJリーグで最大の減少。
ほぼ毎試合満員だった頃に比べると半分近く。
今年の結果も相まってスタジアムから足が遠のくサポーターの方も多くいらっしゃるのではないかと感じています。
何も知らない、松本で何も結果を出していない僕が口にするのは大変おこがましいですが、それを変える為に僕は来たと思っています。
僕自身これまで0距離Jリーガーとして活動してきました。
誰だよと言われながらも活動してきだからこそ、少しずつスタジアムに来る人数や、応援してくださるファンの方々を増やすことができました。
もちろん結果が出るに越したことは無いですが、地道な活動をしてきたからこそ、結果を出すこともでき、さらに地域が熱狂していく瞬間を目の当たりにしました。
そこでは決して勝ち負けだけでなく、そういった小さな積み重ねが熱を生み、それが結果を生み、更なる熱狂へと伝播させていきました。
J3に落ちても観客動員数が上がったロアッソ熊本。
時にJFL歴代2位の動員数の14,000人を超えるサポーターを集め、平均動員数2,000人の壁をクリアした奈良クラブ。
どちらも優勝し、昇格していきました。
そこには必ず地域の皆さんの支えと、多くのサポーターがスタジアムに駆けつけて共に戦うことが絶対条件であり、地域の皆さんと一体となりチームの目標に向かうということが最重要事項でした。
僕がアルウィンで感じた
〝松本の皆さんはサッカーを愛し、松本にはサッカーが根付いている。〟
このことを肌身に感じながら闘っていきたいと思います。
そして何より松本の活動のビジョンである。
地域の人々が全国に誇れるクラブ。
存在意義である。
人々の心を豊かにし、人々の生活に必要とされるクラブ。
これを体現する為に浅川隼人の全てを注ぎ、松本の皆さんと共に未来への夢と感動へチャレンジしていきたいと思います。
最後に
僕は真っ暗闇に飛び込むのが大好きです。
もがいてもがいて、苦しんだ先で成長した自分を見ることができるからです。
住んだことのない土地、誰も何も知らない場所に飛び込むのは怖いものです。
でもその恐怖心は見てないからこそ起こるものだと知っています。
過去の自分にすがらず、未来を恐れずに『今』を歩んでいきます。
その為に僕はこの松本という地で、チームのJ3優勝に貢献をする為に個人三冠(得点王、MVP、ベストイレブン)を掴みに行きます。
そして、まだ何ができるか考えられてはいませんが、松本の皆さんにより愛される人になる為に活動していきたいと思います。
僕はこの僕が惚れたサポーターや地域の皆さんと共に、〝新たな歴史〟を創っていきます。
2024年シーズンよりどうかお力を貸してください。
改めまして。
松本山雅FCに関わる全ての皆様。
2024年シーズンより松本山雅FCに加入することになりました浅川隼人です。
持っている力を最大限出し、J3優勝、個人3冠、満員のアルウィンを達成できるように頑張ります。
共に闘えることを楽しみにしています。
では良いお年をお迎えください。
メリークリスマス。
浅川隼人
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