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野辺送り

こんにちは。静花です。
今回は、『野辺送り』のお話をさせていただきます。
お楽しみいただけましたら幸いです。


ちいさなちいさな暮らし

この作品は、草木の影にそっとある祈りのかたちと、そのちいさな営みをそっと見守る大きな存在を描いています。

動物や虫や草花のなかにも、他者をねぎらったり思いやったり、祈りのためにお祭りをしたり、そうした文化がそれぞれ独自の繊細さをもって存在しているのではないかと思うことがあります。
私たち人間にはそうした息遣いがあまりにちいさくて聞き取れず、ないものとしてしまっているのかも、と。

そう考えた時、命を運ぶちいさな蟻たちの姿と故人を送る「野辺送り」とが私の中で重なったのです。

『野辺送り』
2022.09

作品の世界は額縁まで広がる

この作品は、名古屋の高山額縁店さまが選んでくださった額縁で額装していただいています。
2種類ご提案いただいたのですが、一点は作品の世界を深く包み込むような額装、もう一点は作品の空間を広げるように光さす額装で、額縁一つで世界の広がり方がこんなに違うんだ……!ととても感動しました。

どちらもすてきでとっても悩んだのですが、最終的に作品テーマにより近いこちらの額装となりました。
会場へお越しの際は額縁もあわせてお楽しみいただけましたら幸いです。

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