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花男子緊急特別企画🙋🏻 花屋に花がない⁈

花屋2年目にして迎える最大の危機😭

去年の八月盆は『菊がない』という非常事態に見舞われ、値上げを余儀なくされました。
今年の八月盆は、僕の経験を駆使してなんとか菊がない事態をすり抜けることができて安心したのもつかの間😳💦💦💦💦💦
『九月秋の彼岸』ここにきて『花がない』という異常事態に直面して、花屋の未来を憂いています😮‍💨

ということで🖐️
花業界の危機を考えてみることにしました。
*近年の異常気象(温暖化)が花の生産に与える影響
*近年の災害による産地の被害状況
*近年の花の単価の上昇
これらのトピックを中心に業界を取り巻く様々な問題について考えていきたいと思います🙋🏻

僕たち花業界にとっても例外なく異常気象は敵です😮‍💨暑過ぎて開花せずに黒くなって枯れてしまう花を見ると温暖化の深刻さを肌身に沁みて感じます😓これまでも僕たち花業界の仲間は、台風の被害や豪雨、水害、猛暑と数々の気候変動に粘り強く対策をしながら立ち向かってきました。
花の需要が高まるのはシーズン別に、春の『歓送迎会と春彼岸』、夏の『七月盆、八月盆』、秋の『秋彼岸と敬老の日、ハロインイベント』、冬の『クリスマスイベント、お正月に向けた年末商戦』となりますが一年で一番気候の影響を受けやすいのが『八月盆と秋彼岸』だと感じています。特に昨年から猛暑の影響は著しく『花が揃わず仕入れができない』という非常事態に見舞われています。これは"小売店の仕入れのやり方"とか"仲卸や市場のやり方"などという目先の問題ではなく、花卉業界が気候変動の影響を受けたことによる危機だと僕は考えています。

そこで☝️その原因について掘り下げていきたいと"緊急特別企画🚨"に至ったのです👨🏼‍🚒


【近年の異常気象(温暖化)が花の生産に与える影響について】 


①猛暑
2018年、夏(6~8月)の東・西日本は記録的な高温となり、夏の平均気温は、平年に比べて東日本で+1.7℃と気象庁における統計開始以降で最も高くなりました。特に梅雨が明けた7月中旬から下旬にかけて、全国的に気温が高くなりました。中でも7月23日は埼玉県熊谷市で日最高気温が歴代全国1位となる41.1℃など、各地で40℃を超える気温が観測されました。また、夏(6~8月)に、各地点において観測史上最も高い気温を観測した地点も202地点に上り、東日本の月平均気温は7月として1946年の統計開始以来1位の高温となりました。

環境省_令和元年版 環境・循環型社会・生物多様性白書より引用


②我が国の気候変動の観測事実と将来予測
我が国でも、世界(100年当たり約0.73℃)より速いペース(100年当たり約1.21℃)で気温が上昇しており、21世紀末には、20世紀末と比較して、厳しい温暖化対策を取った場合(RCP2.6シナリオ)で0.5~1.7℃、温暖化対策を取らなかった場合(RCP8.5シナリオ)で3.4~5.4℃上昇すると予想されています。そして、真夏日・猛暑日の日数が増加しており、将来的にも増加すると予想されています。また、短時間強雨が増加している一方、降水日が減少しています。将来的に、短時間強雨の回数の増加、大雨時の降水量の増加、降水日の減少が予測されています。さらに、多くの地域で積雪量が減少する一方、一部地域の内陸部では大雪が増加する可能性も予測されているというような、気候変動の観測事実と将来予測が示されています(図2-1-9)。

環境省_令和元年版 環境・循環型社会・生物多様性白書より引用
環境省_令和元年版 環境・循環型社会・生物多様性白書より


温暖化の影響こわい😱
実際、最近では仕入れた花が暑さのせいで茶色く変色したものも少なくありません😮‍💨

もう一つ☝️
気になるのが虫の異常発生です😵‍💫虫🐛の発生は今に始まったことではありませんが、異常と感じるほどの頻度ではありませんでした。ところが今年は七月盆あたりから、リン菊の花の中にいる虫が白いキレイな花弁をモグモグ🐛ムシャムシャ🐛🐛と食べている姿を何度も目撃するようになりました🤦🏻
何が原因で虫の異常発生が😳⁈と思っていましたが…どうやら猛暑の影響のようです😮‍💨

現在、複数品目の花きで高温による生育不良や花の奇形・発色不良による品質低下、開花期の前進あるいは遅延による適時出荷ができなくなっている。また、西日本では、花きも食害するオオタバコガについて、発生地域の拡大と温暖化との関係が指摘されている。

気候変動適応情報プラットフォーム 気候変動の影響と適応策 花きより引用
病害虫・雑草の情報基地 防除ハンドブック ウリ類の病害虫 オオタバコガ
病害虫・雑草の情報基地 防除ハンドブック ウリ類の病害虫 オオタバコガ

被害
ウリ類での発生は比較的少ないが、時として発生し、葉、花蕾、果実を食害する。若齢幼虫は、主に生長点部や花の中に入って食害する。中、老齢幼虫になると果実も食害するため、着果数の少ないスイカやメロンで発生すると思わぬ被害が生じる。

発生
露地栽培では、主に8~10月頃にかけて発生が見られる。施設栽培では、秋季に野外から侵入した個体が発生源になる。生長点付近の葉に1卵ずつ産卵する。幼虫は6齢を経て土中で蛹化する。高温、乾燥が続くと発生が多くなる。卵から成虫になるまでの期間は25℃恒温条件下で約30日である。

病害虫・雑草の情報基地 防除ハンドブック ウリ類の病害虫 オオタバコガ より引用

やはり高温のせいで虫が多発していることがわかります😓
また、温暖化の影響を受けている農作物の現状について『令和四年』に農林水産省がまとめた『令和三年 地球温暖化影響調査レポート』の中に"影響発生の報告が多い農畜産物"として花卉分野からは『リン菊』について報告されていますので参考にしていただきたいと思います🙇🏻


花男子の緊急特別企画はまだまだ続きます🙋🏻
花屋に転職してまだ2年目の僕にイキナリの危機です😮‍💨なんとかして生き残らなければなりません😖
次回は【近年の災害による産地の被害状況】をお届けしたいと思います🙆🏻

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