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孤独④

ひと月の食費1万円宣言

 あれだけ討論しても、子どもにかかる費用と食費に関して、合計45,000円というのは、義母からすると「なんであんたにこんなに支払わねばならないのか」と腑に落ちないらしい。仕事ではすべてのお客様に必ず伝わるよう言い方と表現の仕方を工夫するのが得意な私は、頭の悪い義母の為に、簡潔なリストを作成し経費申請書として提示した。

保育料  …18,000円(上の子のみ、下の子も入所できればもっと)
ミルク  …  5,000円(1缶約2,000円、2週間もつ)
オムツ  …  3,000円(下の子2,000円、上の子トレーニング用1,000円)
離乳食材料…  5,000円(1週間分を1,000円と仮定して。7月23日頃より2回食となる)
保育所送迎…  7,000円(3日で1,000円、土日を除き約20日として)
ピアノ  …  5,000円

 保育所の送迎に関しては、家から保育所までの距離はさほど無いも、ガソリンスタンドが隣の市まで行かないと無く、食材やオムツなどを購入するスーパーやドラッグストアも一番近くて隣の市にしか無い。案の定、送迎にこんなにかかるはずがないと言われ買い物も近所の共同売店で済むだろうと言われた。共同売店は鮮度も良くなく定価よりも高値だし、第一オムツはあって介護用品のみ、ミルクは切らしてしまった時用のスティックタイプしかない。
 そしてやはり保育料は児童手当を使うべきだと言われ、絶対ダメと跳ね返した。
 ピアノにおいてはこれから始める予定だったが、ため息混じりに「今!?なんで今!?」と呆れられた。昨年の7月から娘自身がやりたいと言っていたのを我慢させてここまで来ている。娘はもう4歳、子どもの今は二度とやってこないのだから、これ以上我慢はさせたくなかった。

 この時点で43,000円なので、これに食費がかかるとなるとすでに赤字である。これまでも、食費を削りに削ってどうにか15,000円以内でやって来た…1万円はまだできたことがないが絶対にやってやる…と心に決め、Instagram上で宣言をした。

決めた通りに渡されないお金

不思議なものだが、あんなことがあっても、1ヶ月よく生きてこられたと自分でも思う。

2017年の8月20日は日曜日の為、少し早い18日が給料日となった。義母から私に渡されたのは、40,000円。合計45,000のはずである。5,000円どこへ行った???聞けば
「え、だってそのうち5,000円はピアノ受講費でしょう。まだピアノ始めてないじゃない。」
「いや、受講は来月からなんですけど。」
「だから、その時になったら渡すわよ。」
「??このお金は、9月1日から30日までの生活費として頂いています。つまり来月分ですが。」
「先月は45,000円渡したわよねえ?」まだ入校していないのに多く渡しているみたいな言い方だ。
「それは8月分でしたので、今月に申し込みをしてその入校金に充てましたが」入校金が月謝相当分かかるので、受講を来月からにしてもらったのだ。そんなことまで報告しなきゃならないの?私が多く請求して無駄遣いしているとでも思っているの?

 その後、自分たちが夫の滞納した分をすべて支払っているとかで「もういっぱいいっぱいなの。あなたも苦しいかもしれないけどそうやってやりくりしないと。ピアノはとにかく来月になってから渡すから。私たちも孫にはさせてあげたいから」と。
 渡してくれるならもうなんでもいいが、早いところピアノ教室にお願いして明細書を発行してもらおう。9月1日にそれを渡し確実にもらわないと。反対したくせに、孫には「ピアノはおばあ達がさせてあげてる」みたいな言い方でもしたらその時は…。黒い気持ちが沸々と湧いてくるのを感じた。


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