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あなた方はモノを作る人なのだから

今年は勇気を振り絞って、やりたいなとか、参加したいな、と思っていたことが2つできたのでとっても嬉しい

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昨日はそのうちの1つをお話しました

もう1つは教会のアドベントクランツ作りに参加できたこと
毎年、材料提供を募っているんだけど材料提供すら勇気が出ないでいました
今年は材料提供どころか制作もお声がけしてもらい、お手入れも毎回参加できて大きな大きな1歩

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大人気で撮影大会になってるのをニマニマ眺めるの巻


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さて、お気づきのとおり、アドベントクランツもクリスマスリースも丸い輪の形をしていますよね

これにはちゃんと意味があるのですョ

輪の形であるということは『はじめも終わりもなく永遠である』ということ

神の永遠の愛をあらわしているのですね^^


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お話は変わりますが、いけばなってただ単に器に花を突き挿すことを習うんじゃないんですョ

更にわたしが所属する草月流は『奇抜だ』とか『常にヘンテコリンなことをしている』と言われる方もいますが、誤解です


もう10年以上も前ですが、稽古のときこんなお話をしてくれた講師がいました

当時わたしは東京の草月会館で稽古をしていたのですが、そこは赤坂御用地の真向かい、表参道もスグそこ、という場所でした


この講師のお話は、クリスマスが近いちょうど今頃のこと

表参道にあるとあるハイブランドのお店のウインドウに真っ二つに割られたクリスマスリースが飾られていたんだそうです

その講師は体を震わせて怒りました

「クリスマスリースの意味が分かっていたらリースを真っ二つに割るなんて的外れな失礼なデザインはしないでしょう」

そして更に続けられました

「あなた方はモノを作る人です。物事には1つ1つ意味があるんですよ。それをきちんと理解して敬意を払ってデザインしなければ、こんな頓珍漢なそれに関わる方々を傷つけたり不快にさせたりすることをすることになります。いいですか、あなた方はモノを作る人です。このことは肝に銘じて作品を作りなさいね」

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もう一度言いますね

わたしたち草月流は奇抜なことをして注目を浴びようとか、ヘンテコなことをして世間をあっと言わせようとか思っているわけじゃないのです

植物を使って表現することで、悲しんでいる方を元気づけたり、落ち込んでいる人を勇気づけたり、ワクワクウキウキドキドキ、ステキな気持ちになってもらえたら、それが一番の想いなんです

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ものごとには1つ1つ意味がある

そしてそれを理解し敬意を払わなければ人を傷つけたり不快な思いをさせてしまうことがある


あのときの講師の想いはわたしの心を強く打ちました

だから今時期の稽古ではこのお話をすることにしています


何度も言いますね

いけばなって花を器に突き挿すことだけを習っているのではない

心を鍛えたり、穏やかにしたり、思いやりを育てたり、自分の気持ちをリセットしたり、そういうことの方が大きいのです

わたしの稽古場『へなうさ工房』はどなたでもお待ちしております

男性だからとか、もう年だからとか、なんて全く関係ないです

ほんのちょっとでも「ん?」と引っかかったらぜひとも遊びに来てくださいね


心よりお待ちしております🐰





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